育児トーク(289)高校編

◎前回のお話




先生から息子のLINEいじめの件を聞いてから約束通り息子には何も聞かなかった。


きっと息子だって知られたくない事もある…
せっかく楽しく通い始めて友だちともうまく行ってるのにそんな事で暗い気持ちになんてなりたくないに決まってる…

心の中では心配で心配で仕方なかったが言葉には出さず息子の様子や表情を観察した。

『今日はどうだった?』『楽しかった?』と学校から帰ってくるとつい聞いてしまう自分に【なんてわかりやすいんだ?私は!】と思って呆れた。

『うん、楽しかったよー』と高校生らしいサラッとした返事をする息子に少しだけ【本当に?本当に?】と聞きたくなるのをぐっとこらえながら先生からの電話を待った。


それから1週間くらい経ってからまた先生からから連絡が入った。


『もしもし、息子さんの担任の…』

『はい、お世話になっております。』

前回の電話より少し落ち着いたトーンだった。


『あれから学年主任の先生と息子さんの件について話し合いました。

それでですね…』

声が少し小さくなった気がして不安になった。


『本当なら私が行って直接相手の生徒にやめろ!って言ってしまいそうな勢いだったんですが、それに気付いた学年主任の先生に止められました。』

まだ若い先生なので気持ちが先行してしまうのを学年主任の先生が止めたようだった。

『話は学年主任の先生が進めてくれますので安心してください。』

私はケータイを耳に当てながら何回もお辞儀をした。


『先生ありがとうございます。
今までこんなに熱心に息子の意見に耳を傾けてくれた先生はいませんでした。
先生が行けなくてもちゃんと学年主任の先生に繋いでくださってありがとうございました。』


『いえ、私がまだ未熟なばっかりに…』

先生は何度も『すみません』と謝ってくれた。


『頑張ってる生徒を助けるのが教師ですから』


とても爽やかに言う先生に感動した。


それからまた少し経ち、相手の学校に話をしたこと、息子の様子を見ている事などを報告してくれた。

ここまで私は家で息子の様子を見ていただけだった。


今までなら何回も学校へ行き、何度も話をし
それでも話が進まず納得出来ずを繰り返し不信感しかなかった。


なんだ!?この違いは!!
と、私立の神対応に心の中で拍手喝采をした。


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