アルゼンチンの重力ゼロ地帯

アルゼンチンの重力ゼロ地帯

そして現に南米では'地磁気ゼロ,さらには逆転現象が起こりそうな容易ならざる事態を迎えている。

この事件は日本ではあまり知られていない。

拓殖大学工学部の巻田和男教授は'ブラジルの地磁気が異常減少している生々しい現状を研究報告書で記述している。

南米からアフリカにかけての南太平洋域は地球磁場が異常に弱い上に'地球磁場の減少速度が他の地域に比べて著しい。

このためにこの領域には放射線帯から多量の高エネルギー粒子が入射Lへ超高層大気へ中層大気へさらには生物圏に影響を与えている可能性が高いと指摘されている。

さらに将来どのよ-な地球環境への変化をもたらすのか'予測がとても厳しい状況にあるのだという。

巻田教授は研究論文「地球磁場が消える」の中で'磁極逆転の可能性さえもあると指摘している。

また教授によれば'ブラジルでは異常な謎の発光現象がたびたび観測されているという。

-オデジャネイロに住んでいるアメリカ人の子供たちは'本国に暮らす子供と比較して身体が小さいというデータもあるというのだ。

考えられる原因は'地磁気が減少することによって大量の有害な宇宙線がもたらされるので'これらの宇宙線が子供たちの順調な発育を阻害しているからであろう。

南米での異常事態発生は'地磁気消滅だけではない。

同じ南米アルゼンチンのサランティナ湖では'一九九九年に'重力が消え去ってしまうという現象が報告されたという。

現地では「マジック・リフト」と呼ばれているそうである。

アルゼンチン当局も正式にこのよ-な現象の発生を確認し'現地の物理学者カルロス・ぺナス博士らがリ-ダーとなって調査を行なっている。

ここで起こっている現象は'人間の体が場合によって二〇秒から三〇分-らいの間三～四メートル上空に浮き上がるというものだ。

ただし'この現象はいつ起きるのかまった-予測ができず'そこにパターンがあるようには見えないそうである。