2012年地球は滅亡する!/並木 伸一郎
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伴星ネメシスの存在が地球に異変を起こす


これは、ノーベル賞を受賞した学者へルイス・アルバレス氏とその息子であるカリフォルニア大学教授のウォルター・アルバレル氏のふたりが提唱したものだ。


地質年代を振り返ると、約6500年前の恐竜絶滅を含み、約2600万年ごとに地球の生物が大量に消滅しているというデータがある。


その点に着目すると'カイパーベルトよりもさらに遠くにある撃星の巣でヘールボップ撃星など'長大な公転周期を持つ撃星が生まれたとされる「オールトの雲」から定期的に撃皐のシャワーが降りそそぎ'それが地球に激突して大異変を巻き起こすという仮説が成りたつ。


では'なぜ2600万年周期なのか?


その理由として考えられたのが'伴星ネメシスの存在である。


ちなみに、2つの恒星が両者の周りを軌道運動している天体を'「連星」もし-は「双子星」といい、明るい方の星を主星へ暗い方の星を伴星と呼ぶ。


この伴星は非常に暗く'主星の明るさに埋もれて検出できなかったり'中性子星のように、可視光を放出しない天体だったりするため見えないこともある。


ネメシスは'「赤色棲星」もし-は「褐色接星」で'非常に暗い天体だとされており、別名「デス・スター=死の星」とか「ダーク・スター=暗黒星」と呼ばれている。


このネメシスが存在するのはオリオン座の方角で」太陽系の外側を公転しており、2600万年ごとにオールトの雲に突入する軌道を持っている。


問題は'オールト-の雲に突入したネメシスが'撃星の巣を刺激することだ


その結果、多数の撃星が太陽系にまで侵入することになり'被害をもたらすというわけだ。


天文学的には'恒星のうち、少な-とも4分の1は連星系だと考えられている。


太陽が伴星を従えていてももなんら不思議ではないのだ。


ネメシスはういわば〟死んだ太陽″なのである。