2012年地球は滅亡する!/並木 伸一郎
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太陽の黒点がもたらす地球の終罵


前述したように、『クワウティトラン年代記』(18貢参照)には'第5の太陽の時代というのが'紀元前3113年に始まったと記されている。
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そして第5の太陽の時代は古代マヤの大周期である5128年間にわたって統-。


この5128年目というのは'紀元(西暦)2012年にあたる。


つまり、この第5の太陽の時代は終わりを告げ同時に人類の歴史も終わると予言が告げているのだ。


コテレルは'太陽黒点の出現周期とアステカとマヤという古代の2つの文明の因果関係を解明する作業に没頭した。


マヤ民族同様「アステカ民族も〟現代″の前に4つの時代が存在した」と信じていた。


そして各時代の節目には必ず大災害が発生し'生きている物すべてが滅びることもアステカの太陽石の中心(下写真参照)には'舌を突き出した太陽神トナティウの顔が彫り込まれている。


こうした絵柄は'どのようにしてマヤ暦の長期計算法と連動するのだろう?


そして急激に衰退したマヤ文明の謎を解く鍵となりえるのだろうか?


コテレルはこの疑問に答えるため年輪年代学(樹木の年輪パターンを分析することで'年代を科学的に測定する方法)的見地から過去の時代の太陽の連動を調べることにした。


その結果樹木に残る14C(放射性炭素)の残量とヨーロッパの気候そしてアルプス氷床の増減の周期が同調していることを発見した。


次に太陽の活動(換言すれば'太陽黒点の活動状況)へ地球の温度、氷床形成と文明の出現・消滅の因果関係を調べてみると'一定のパターンがあることが明らかになった。


太陽活動が盛んな時期(太陽黒点の数が多く℃の残存量が少ない時代)には'高度に発達した文明が出現している。


逆に'太陽の活動が低調な時期は'まさに暗黒時代と呼んでもさしつかえない時代が到来する。


西暦440~814年の間にこうした時期があったので'コテレルはこの時期とマヤ文明の消滅に関連があるので湖ないかと考えた。


この仮説を軸に'コテレルは'再びマヤの長期計算法に戻った。


すると、マヤ暦の最初の日から数えて西暦627年に太陽の活動が著し-低下した時期が回ってきていることがわかった。


この時期に太陽で磁場変化が起き、太陽黒点の数が極端に少なくなっているのだ。


やはりコテレルの仮説は正しかったのだ。


だが'コテレルの想定は'それだけにとどまらなかった。


彼は'マヤ人は'はるか未来に起きるであろう磁場の逆転期まで予測していたのではないかと推量したのである。


アステカの太陽石。


中心に、舌を突き出した太陽神トナティウの顔が彫りこまれている。

また136万cotocoOというマヤのスーパーナンバーは'磁場変化の周期とも見事に一致していることもわかった。


地球の磁場に変化が起きると'地球環境に有害な太陽放射が大量に大気圏に侵入してくることも把握できた。


過剰な太陽放射は遺伝子異常や乳幼児の死亡率の増加を引き起こすのだ

古文書の記録、マヤ暦のメカニズムそして太陽黒点の周期という観点から'コテレルは'マヤ人の「第5の太陽の時代」の終わりは地球の磁場の逆転にあると結論した。


紀元前3114年を元年とするマヤ暦から5つ目の時代の終わりを計算してみると、2012年が〟それ″であることがわかったのだ。


噂によれば'歴代のアメリカ大統領はこの古代マヤの予言を気にかけ、特に「終末の目」とされた2012年12月22日については特別チームを組んで調査にあたらせているという


もし事実だとすれば〟人類滅亡の日″が2012年12月22日である可能性は高い。