宮城県登米市の事故&豊田市の「中心市街地玄関口バス」・・・・・・地方都市の公共交通にモノ申す★
*気になったニュース↓*
<急発進>ギア操作誤り…女性はねられ死亡 宮城・登米
(毎日新聞 - 2007年04月28日 19:41)
2007年4月28日午後0時半ごろ、宮城県登米市迫町佐沼下田中の市立佐沼病院駐車場で、仙台市宮城野区宮城野1、無職、小林しき子さん(83)の乗用車が急発進し、隣接する公園のベンチに座っていた登米市登米町寺池前舟橋、アルバイト、新田陽子さん(25)をはねた。新田さんは同病院に運ばれたが頭を強く打ち、間もなく死亡した。県警佐沼署は業務上過失致死容疑で小林さんから事情を聴いている。
調べでは、小林さんは知人の見舞いの後、帰宅するため駐車場からバックで車を出そうとして、ギア操作を誤ったとみられる。車は公園との境にあった木1本を押し倒し、約40センチ下にある公園に進入。車は約5メートル離れたベンチに背を向けて座っていた新田さんをはね、さらに約5メートル先の立ち木に衝突して停車した。
新田さんは同病院でカルテ整理を担当しており、昼食のため1人でベンチに座っていた。小林さんは調べに「車が前進したのでパニックになり、ブレーキではなくアクセルを踏んでしまった」と話しているという。【伊藤絵理子】
クルマが無いと暮らしていけない、、、
http://ameblo.jp/camumiya/entry-10029005718.html
地方の特質が生んだ惨劇でもあるかもしれない。。。
↑
たとえ、この県の県庁所在地(=全国でトップ10に入るか?・・・という「大都市」郊外でも、公共交通が全く使い物にならない===高齢で免許取得という事例も、よく、耳にします)
関連記事サイトより引用
↓
http://caloria.co.jp/hpgen/HPB/entries/160.html
「りんごと交通」
みなさんご存知?
青森の交通の便
都会では、ひっきりなしに
地下鉄や、JRが運行されているけど・・・
青森市内ではこの雪国なのに
地下鉄なんてないし、市営バスは
ダイヤを見ても、通勤時でさえ
10分、20分待ちなんてざら
公共交通手段がこうだから
みんなマイカー通勤となる。
たしかに戸口から戸口の移動で楽ではあるけど
この冬のさなかでは
10分で行けるところも
1時間以上かかったりする。
朝早くから雪かきもし
いつもより早く出かけるのに
職場につくのはいつもギリギリ・・・
それであきらめて
遅くでかけてみると
十分余裕で到着してみたり・・・
本当に青森の冬の交通は
不便でかつ予測のつかないものである。
でもでも
マイカーは必需品だよ。
↓
青森県で最高齢の免許取得者って何歳?
98歳だって!ビックリ!
しかも現役ばりばりで運転しているそうだ。
↓函館新聞2006年12月14日(木) 「臥牛山」 より
http://www.hakodateshinbun.co.jp/gagyu2006_12.html
…▼ちなみに全国で登録されている車の数だが、乗用車だけで4274万7280台(今年3月末現在)という。今の時代、業務、私生活を問わず車は必需品。特に公共交通機関が十分でない地方では、欠かせない存在であり、1家に2台、3台も珍しくない・・・・
けれども、
↓
僕が思うに、
公共交通機関云々の前に、
地方小都市において入院設備の有る病院=当該地方で最大規模の救急救命病院・・・が、路線バスも満足に走っていないような辺鄙な場所に建設すること自体おかしいと思います。
地方の「大病院」は、利益が薄く経営が厳しいながらも、設備拡充や来院者の駐車場確保の為に広大な敷地が必要だから地価の安い郊外に出る・・・
↑
これは、御尤もだとは思いますが、
だったら、(例えば)郊外の田圃のど真ん中の「無人駅」の駅前に造れば良いのにと思います。
(地価の安い、広大な土地が途方も無く遠く彼方まで拡がっています)
*ちなみに、残念ながら、今回の事故=宮城県登米市迫地区は、「鉄道空白地帯」でありましたが。。。
(代わりに高速バスが仙台まで直通)
公共施設の配置計画
・・・もっと言えば、
都市計画(土地利用計画)自体を、
見直さなければならないのだと思います。
*
添付画像資料はすべて
愛知県豊田市「中心市街地玄関口バス」
・・・
ボタンを押せば公共施設の玄関までバスが迎えに来ます♪
↓
低密度に散らばって公共施設が配置された都市
=クルマ社会の先端地
における先鋭公共交通事例の1つとして掲載。。。
(↓資料出所)
「みちナビとよた」:
http://michinavitoyota.jp/
http://michinavitoyota.jp/kokyo/center02.html
名鉄東部交通㈱:
http://www4.ocn.ne.jp/~meitaku/honsya/100basu.htm
←クリックすると画像が拡大★
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*↓以下は本件に関連したmixiにおける雑談より(抜粋)*
2007年04月29日
21:53 おかくろ 様
過日、富山市では高齢者が免許証を返納したらバスや電車のパスを支給するということを始めたことを山陽新聞が書いていました。こういうようにインセンティブを与えています。富山ではこれからどんどん高齢化の波が押し寄せてくるのを見越したコンパクトなまちづくりをしています。富山港線をLRT化したのも、これから街なかを電車で環状化する計画もすべて歩いて廻れるまちを作らないといけないという自治体の責務から政策を立てています。
そして返納してもちゃんとお年寄りたちの足が確保できるような政策を進めているのです。
2007年04月29日
23:35 greenpeas ☆彡
確かにLRT化は良いことなのでしょうけど、
これによって、
既存の並行バスが廃止され、乗換えが大変になった地区や、全く公共交通が走らなくなってしまった地域もあるのでは??
実は、僕の実家は
今回の事故が起きた県の県庁所在地(仙台)郊外なのですが、
昭和62年の地下鉄開業で、
以前は仙台市中心部まで行っていた路線バスが、地下鉄の最寄り駅までに短縮され、逆に高齢者が「これじゃバスなんか使えない!」って言ってクルマに切り替えた人が多く発生した地域です。
なので、
(いちおう、岡山の新型LRT導入時には寄付しましたが)
現在では、LRTよりも、名古屋の「軌道バス(ゆとりーとライン)」「基幹バス」や、トヨタが愛知万博で出してきた「自動連結バス」の方に興味があります。
2007年04月29日
23:52 巴里雀 様
岡山の中心部ではお客さんの少ない大きなバスがけっこう車道を占有していてこれは公共交通機関とはいえディーゼルで大排気量だしバカにできない数だと思います。
もちろん乗り換えがないにこしたことはないのですが、地下鉄ができて乗り換えが発生という場面もあるかもしれないですね。
でもだから自家用車というとちょっと考えさせられますが。
ともあれ岡山のMOMOに寄付して下さったのですか。どうもありがとうございます。まだMOMOはひとりきり。
もっと路線を延ばし同じ形式の車両の仲間を増やして行きたいものです。
2007年04月30日
00:46 greenpeas ☆彡
>岡山の中心部ではお客さんの少ない大きなバスがけっこう車道を占有していてこれは公共交通機関とはいえディーゼルで大排気量だしバカにできない数だと思います。
確かにその通りなので、
僕は、完全に「LRT反対」ということではなく、
中心市街地内(岡山で言えば、既存+環状線化)のような、昼間人口の多く、昼間にある程度(中規模輸送機関で効率的に輸送せざるを得ない)需要があるところは、もちろんLRTを推進します。
バスで輸送しきれない需要が有るのであれば、当然、それ以上の容量を確保しなければならない・・・
↓
但し、
(仙台で現在建設中の、密度の低い郊外→中心市街地へ乗り入れる地下鉄東西線における議論で出たのですが)
「建設費が安いから」「LRTが、今、流行」「既存JR線との乗り入れ可能だから」という理由だけで、
ナンデモカンデモLRTに、、、っていう論調に辟易したので、現在では、僕は、LRTから一線を画いた立場に身を置いています。
仙台で「バスが道から溢れて困っている」・・・ってな状況は、東北電力のビル前を中心とした、中心市街地内の、ほんの、ごく一部だけ(他は「少なすぎて困っている」「系統が多すぎて、便数が分散し、サービス密度が低すぎ」っていうのが、生活実感、、っというか、純粋な仙台人における「常識」的な知識・心得・見解というか、、、)
また、
既存JR線は、おもに「都市間」快速運行という性格の路線。。
↓
こういう路線(とくに仙台の東北線、岡山の山陽線などのように中距離電車の列車本数が多い区間)に「市内各駅にキメ細かく停まる列車」を数多く入れると、どうなるか??
↓
これは、(もし、東京へいらっしゃることがありましたら体験していただきたいのですが)
東武東上線や、東急東横線などの朝ラッシュ時に「急行」に乗車すると良く解ります。
*
特に東上線・・・複々線区間(志木―和光市)は快適走行できますが、沿線に住宅が密集し、未だ改良できずに旧態依然の都内に入ると、途端にノロノロ走行が始まります。
(先行する都区内を近距離だけ区間運転する各駅停車が行く手を塞ぎ、埼玉県内から直通する中距離・都市間輸送の「通勤急行」「準急」が、
臨時停車(停止信号による「抑止」)を繰り返す
『非効率的な運転』を毎日強いられてしまっているのです)
なので、LRTを、JR幹線区間に直通させるには、かなり莫大なコストを掛けて路線改良(=複々線または待避線を増設)する必要があります。
(話はぶっ飛ぶが)今回、滋賀県栗東における新幹線新駅問題で、JR東海が、地元の「建設費縮小案」を拒否した最大の理由は、恐らくコレだろうと思われる。。。
*
また、連結車両数の問題も有ります。
現在、仙台の東北本線に乗り入れている阿武隈急行、仙台空港鉄道に対して、
朝夕のピーク時における本線への乗り入れに関しては
『 必ず4~6両以上で』という厳命をJR東日本は課しています。
(↓すなわち)
財政的に厳しいなかで中小規模の第三セクター鉄道がギリギリで保有可能な全ての車両を、この時間の「1列車」へ全力投入することになり、結果的に、自線内において朝夕ピーク時の列車運行本数が極めて少ない・・・という『非効率的な運転』を毎日強いられてしまっているのです。
↓
富山港線は、あくまでも「支線」だったから、比較的簡単に転換できたのだと考えています。
(*↓関連資料)
http://ameblo.jp/camumiya/entry-10031743404.html
http://sendai-watcher.cocolog-nifty.com/blog/2007/04/1_d947.html
長々と失礼いたしました。