源氏物語イラスト訳のあいです
古文単語でよく出題されるのは、
1.古典特有語
…現代にない古語。
2.古今異義語
…現代と意味の異なる古語。
3.死語的現代ワード
…日本語にはあるが受験生世代はほとんど使わない語。
…ですが、今回の古語は、
現代と異なる意味がたくさんある古語☆
ではいってみましょぉ~♪
٩(๑•̀∇•́๑)و
空蝉2のイラスト訳はこちら
【今回の源氏物語】
「…ながらふまじうこそ、思ひなりぬれ」などのたまへば、涙をさへこぼして臥したり。いとらうたしと思す。
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今回出てきた古文単語
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■【ながらふ】…生きながらえる
■【まじく】…不可能の助動詞「まじ」の連用形
■【こそ】…強意の係助詞
■【思ひなる】…(自然と)そう思うようになる
■【ぬれ】…完了の助動詞「ぬ」の已然形
■【など】…引用の副助詞
■【のたまふ】…「言ふ」の尊敬(作者⇒光源氏)
■【ば】…順接の接続助詞
■【を】…対象の格助詞
■【さへ】…~まで(添加の副助詞)
■【こぼす】…あふれさせる。こぼす
■【て】…単純接続の接続助詞
■【臥す(ふす)】…横たわる
■【たり】…存続の助動詞「たり」の終止形
■【いと】…とても
■【らうたし】…かわいらしい
■【と】…引用の格助詞
■【思す(おぼす)】…「思ふ」の尊敬(作者⇒光源氏)

◇ 単語の意味と文法的説明です。
◇「重要古語一覧」もご参照ください。
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本日の古語 「こぼす」☆
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こぼす(零す・溢す)
【他動詞:サ行四段活用】
①あふれさせる。こぼす
②(衣服の裾などを隙間から)はみ出させる
③とりこぼす。取り逃がす
*「学研全訳古語辞典(Weblio辞書)」より
…もうだいぶ、重要古語を書きためております。
「涙を―こぼす」なんて、
今でもよく使う表現なので、
取り挙げるほどでもないんですが…
(°∀°;)b
せっかくだから、出てきた単語すべて重要古語カテゴリにアップしたいなぁ…なんて^^;
なので、こんな分かりやすい単語も、時々載せちゃったりしますね♪
(;´▽`A``
「こぼす」は、またいずれ、

簾(すだれ)などのすき間から、
衣装の裾(すそ)などがはみ出す
という意味でも用いられます。

ってことで…、今日もカンタンに終わりましょ♪
(๑˘ ³˘๑)チュ~♡
【源氏物語イラスト訳】冒頭から読む⇒
【帚木の巻】の始めから読む⇒
【今回の源氏物語】
「…ながらふまじうこそ、思ひなりぬれ」などのたまへば、涙をさへこぼして臥したり。いとらうたしと思す。
● 過去記事リンク
■ながらふ
■まじ(助動詞)
■こそ
■思ひなる
■ぬ(助動詞)
■係り結びの法則
■など(副助詞)
■のたまふ
■ば(接続助詞)
■を(格・接続助詞)
■さへ(副助詞) さへ②
■て(接続助詞)
■ふす(臥す)
■たり(助動詞) たり②
■いと
■らうたし
■と(格助詞)
■おぼす(思す)
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最後まで読んでくれてありがとぉ~☆