宗谷本線 「特急宗谷」で旭川から稚内へ。/ 雪解けの北海道旅行-14 | 女子鉄すみこの一人旅ブログ

女子鉄すみこの一人旅ブログ

ゆる鉄子が鉄道やお船で日本全国各地をウロチョロする旅行記。

の続き。

 

9:00、旭川駅に到着。

札幌駅から旭川駅まで、約1時間半。

 

この先に大きなターミナル駅はなさそうなので、

おそらくこれ以上乗客が増えることはないだろうと、ここで朝食に買ってきた駅弁を開封。

 

今回購入したのはこちら。

幕の内弁当「いしかり」。

 

本当は北海道らしくカニ系の駅弁が食べたかったのだけれど、

朝早かったため入荷しているお弁当が限られていた。

特定の嗜好の女子がときめく「いしかり」という単語に惹かれて購入してみたものの、
中身は、プラの仕切りが安っぽいお弁当。
お味はいまいち好みではなかった。

 

9:29、和寒駅に到着。

image

 

和寒と書いて「わっさむ」と読む。

image

北海道は、初見では読めない駅名の駅が多い。

 

わっさむい!

image

と言いたくなるような積雪量。

 

image

 

9:42、士別駅に到着。

image

これは普通に読める駅名。

 

羊の町、とのこと。

image

牧場がたくさんあるのかな。

 

9:56、名寄駅に到着。

大きめの町のようで、ここで乗客の半数ほどが下車した。

 

しばらく走ると、車窓の外には雪原が広がった。

image

雪の上の等間隔の線はどうやってできているのだろう。ふしぎ。

 

ここで、札幌駅で買ってきたサッポロクラシックの登場。

クーラーバッグで冷やしていたので、まだひえひえ。

車窓を流れる景色を眺めながら、雪見酒を楽しむことにした。

 

10:16、美深駅に到着。

image

このあたりから雪がちらつき始めた。

 

駅舎が煉瓦造りでちょっと素敵。

image

 

それにしても、3月だというのにこの積雪。

image

 

image

 

試される大地。

image

 

 

 

 

10:41、音威子府駅に到着。

「ねいしふ」駅かと思ったら「おといねっぷ」駅だった。

音読みも訓読みもあったものじゃない。もうめちゃくちゃだよ……読めるわけないよ……。

駅舎が可愛かったのだけれど、撮り損ねたのが残念。
 

名寄駅から幌延駅までは、近付いたり離れたりしながらも、天塩川沿いを走る。

 

進行方向左側の車窓からの景色。

 

 

 

 

水墨画の世界に迷い込んだような景色。

 

晴れていたらもっと素敵だったんだろうなぁ。

 

と、残念に思いながら窓の外を眺めていると、

北上するにつれて、ちらついていた雪は止み、雲の切れ目からは青空が。

 

北海道のローカルコンビニ「セイコーマート」で買ってきた

「北海道 美瑛町産 ハスカップサワー」を投入。

 

どこまでも続く雪原を眺めながらの一杯。

 

今回乗車した特急「宗谷」は、北海道の中心地である札幌駅と、

最北端の駅である稚内駅を5時間10分かけて走行する。

国内では数少なくなった、乗車時間が5時間を超える列車のひとつ。

その走行距離は396km。

 

ちなみに、

東京駅-富山駅が392km。

京都駅-広島駅が380km。

本州と比較すると、北海道がどれだけ広大なのかがよく分かる。

 

ほっかいどう。でっかいどう。

 

じっと席に座り続けても疲れるので、車内の探検を開始。

 

今回乗車した特急宗谷は4両編成。

座席カラーは、青、赤、緑の3色展開。

 

1号車だけ客席部分が短く、7番席までしかなかった。
と思ったら、1両を途中で区切って、奥の方はグリーン席になっているとのこと。

そして、1号車の普通指定席には、乗客が誰もいなかった。

乗っていた車両に、どうにも香水?整髪料?臭いご高齢の男性がいたため、

車掌さんに座席を移動できないか聞いてみたところ、
「グリーン席以外なら空いてる席に座っていいよ。その席に座るお客さんが来たら移動してね。まあこの先いないとは思うけど。」
という軽い感じで許可をいただけた。

 

 

早速荷物を持って1号車に移動。

くさくない!快適!!

 

車窓の外の景色も、先ほどまでより爽やかに見える。

 

変な色の川だなぁ、と思ったら、川ではなく沼だった。

流れのない沼なので、外気温の寒さで表面が凍り、

春先のこの季節に溶け始めてこんな色になっているらしい。

 

地図で見た感じだと、元は天塩川の一部だったのかな。

 

表面が白い川は、川に見える沼や湖の様子。

冬の東北が好きで毎年旅に出ているけれど、こんな光景は見たことがない。

厳寒の試される大地・北海道ならでは。


11:50、幌延駅に到着。

 

それにしても、このあたりは一駅の間隔が長い。

 

空は晴れ、雪の量はさらに減ってきた。

北上するにつれて雪が増えるものだと思っていたのだけれど、どうもそうではないらしい。

 

そしてブラインドの仕事をしないブラインド。

 

12:00、お昼ちょうど。豊富駅に到着。

 

更に北に進むと、進行方向左手の遠くに、ラスボスのように聳える雪山が見えてきた。

 

Googleマップを確認しても、そんな方向に山らしきものは存在しない。

 

時代に近づいてくる雪山。

いやほんと、地図ではそれっぽい山は見当たらないのに、なんなの。どこを走っているの。

 

おばけや怪談の類が本当に苦手なので、誰もいない車両が急に不気味になり、元の席に戻ろうとしたとき。

車内放送で、謎の雪山の正体が明らかになった。

 

ラスボスのような雪山の正体は、海の向こうの島・利尻島だった。

 

薄く雲をまとった利尻富士は、列車の車窓からもはっきりとその姿を見ることができた。

海面付近には靄がかかりやすく、ここまで綺麗に見えるのはごく稀とのこと。
すごい、なんて絶景……!
 

天塩川を眺めることができるのも、海越しの利尻島を楽しむことができるのも、

札幌から稚内の下り列車では進行方向左側のCD席だった。

 

12:36、南稚内駅に到着。

 

宗谷湾が近くに見えてくると、終点の稚内駅はもうすぐそこ。

 

12:40、稚内駅に到着。

 

ここが日本最北端の駅!!

image

 

 

次回

へ続く。

 

 

 

ぽちっとな( ˘ω˘)

  

 

 

【追記】フォロワーさんが教えてくれたJR北海道 列車ガイド

https://www.jrhokkaido.co.jp/train/index.html

 

 

=========================

 

■旅行記2020

暖冬の東北・温泉とDQウォークおみやげ集めのぐるっと鉄道旅行

青春18きっぷで行く、2020年初春の北関東日帰り旅行

2020冬・ぐるっと香川ランドマークめぐりの旅

 

■旅行記2019

酸ヶ湯温泉とDQWおみやげ集めの青森旅行

京都大阪~名古屋・刀剣男士所縁の地めぐりと乗り鉄の旅 2019秋

令和最初の日本横断&九州縦断! 刀剣鑑賞と乗り鉄の旅

鳴子温泉郷 中山平温泉 湯めぐり紀行

北海道&東日本パスで行く、梅雨の東北・北海道の旅

令和最初の、香川を巡る旅2019

桜と海と地底をめぐる越後の旅

平成最後の春。東北温泉めぐりの旅。

冬の九州 刀剣・温泉・乗り鉄の旅2019

 

■旅行記2018

平成最後の冬 酸ヶ湯温泉旅行

晩秋の京都-広島 刀剣鑑賞の旅2018

秋の京都-大阪 刀剣鑑賞の旅

秋の乗り放題パスで行く東北の旅2018

青春18きっぷで行く、夏の終わりの鳴子温泉旅行

北海道&東日本パスで行く、平成最後の夏旅

2018冬・刀剣男士所縁の地巡り弾丸ツアー

 

■旅行記 2017

虎で行く、2017北東パスの旅

北海道&東日本パスの旅2017秋

寝台特急 サンライズ瀬戸で行く、香川〜福山の旅

関西〜湯河原 温泉と寺社巡りの旅