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荒川祐二&Teamスサノオです☆

 

 

 

 

 

 

 

 

『スサノオと菊理媛を巡る旅』。

※これまでのお話はこちら☆

1話目. 新たなる旅の始まり

2話目. 謎多き女神ククリヒメ?

3話目. たった二行の女神

4話目. 伝説の神の別れ

5話目. 閲覧注意!

6話目. 黄泉の国の魔物

7話目. 黄泉守人の出現

8話目. 荒川祐二、穢れる

9話目. 瀬織津姫の登場

10話目. 菊理媛の風

11話目. 生と死を司る女神とは

12話目. 白き山の女神

13話目. 伝説の男、再び

14話目. 八百万の神々と共に

15話目. ニギハヤヒが語る闇

16話目. 天武天皇に会う

17話目. ミッチーの登場





道「…どうぞ荒川さんには、

 

この国が歩んできた歴史の光と闇を、

 

正しき形で、

 

伝えて頂きたい…。

 

 

そして天武天皇の苦しみと、

 

虐げられた人々の悲しみを…」

 

 

 

 

いつも明るくて愉快な、

 

ミッチ―(菅原道真公)が、

 

 

真剣な表情で、

 

僕に訴えかけた、

 





 

その言葉の真意は、

 

一体何なのか?

 

 

 

 

 

 

その答えを知るために僕らは、

 

いよいよ、

 

 

『たった1人から、この国の礎を築いた伝説の男』、

 

天武天皇の待つ、

 

 

奈良県は吉野町にある、

 

『宮滝遺跡』へと向かった。

ここはかつて、

 

天武天皇がまだ、

 

大海人皇子(おおあまのみこ)と呼ばれていた頃、

 



 

この国の未来を憂えて、

 

この地から、

 

挙兵をした場所だという。





前回の瀬織津姫を巡る旅の時にも、

 

僕はここに来たのだが、

あの時と同じように今も、

 

この場所には風が吹いていた。

 

 

強く、爽やかな風でありながら、

 

同時に何かを訴えかけているような、

 

 





どこか物悲しさを感じる風だった。







一体ここでこれから僕は、

 

天武天皇の魂と、

 

どんな話をすることになるのか?

 

 

 

 

 

 

僕らが到着すると同時に現れた、

 

持統天皇の魂に頭を下げてお願いし、

天武天皇の魂の出現を待つ。

 

 

 

 

 

 

 

 

…そして、

 

そこに…。

 

 

 

 

 

 

 

 

たった一人から、


この国の礎を築いた伝説の男、

 

天武天皇がその姿を現した。

※イラスト by AYUMI


天武「………」

 

 

 

 

 

 

言葉も無く、

 

ただジッと僕を見据える天武天皇。

 



 

魂という世界に於いては、

 

実際の距離という概念はないのだろうが、

 

 

天武天皇から発せられるその威圧感は、

 

離れているようで、

 

まるで僕の眼前に、

 

 

その魂が迫ってくるように感じられるほどだった。

これは正しく、

 

獅子である。

 

 

 

 

 

 

それと同時に僕は、

 

ふとその天武天皇の背後に、

 

天照大神の幻影を見た。

…そう。

 

かつて天武天皇は、

 




美濃(岐阜)の地で火ぶたが切られる

 

『壬申の乱』に臨む際、

 

 

三重県の四日市にある遥拝所から、

 

遠く伊勢の地を遥拝し、

 

 



天照大神に、

 

戦勝祈願をしたという。

天武天皇迹太川御遥拝所跡


そして日本史上最大といわれる、

 

内乱に勝利し、

 

 

その後国の礎を築いていく中で、

 

 

古事記を作り、

 

日本書紀を作り、

 

 

全国各地の祭儀・祭礼を、

 

天照大神を頂点とする形で統一し、



現代にまで繋がる神道を形成した。

言うなれば、

 

この何千年と続く日本の国、


言うなれば人の世界に於いて、

 



 

天照大神という神の存在を、

 

確固たる地位に築き上げたのは、

 

この天武天皇なのだ。

『神をも恐れぬ』とは、

 

このことを言えばいいのだろうか…。

 





 

僕が目の前にしている天武天皇は、

 

確かに人の魂にも関わらず、

 

 

これまで出会ってきた、

 

どの神さまにも劣らない、

 

 

この世のすべてを圧倒し、

 

なぎ倒してくるような、

 

魂の強さを感じる。

 

 

 

 

 

 

天武「………」

 

 

 

 

 

 

…しかしまっすぐに、

 

僕を見据えたまま、

 

まったく微動だにしない天武天皇。

 



 

伝説の人物を目の前にして、

 

しかしそれでも何か、

 

行動は自分で起こさなければいけない。

 

 

 

 

 

 

そう思った僕は、

 

勇気を振り絞って、

 

言葉を発した。

 

 

 

 

 

 

あ「あ、あの…」

天武「無礼者っ!!」


 

 

 

 

 

あ「…っ!?」

 

 

 

 

 

 

天武「朕を何とぞ思う!!


汝ごとき一民が、


朕に言上を試みること自体、


無礼と思え!!」

 

 

 

 

 



 

ドンッ!!

天武天皇のその言葉と同時に、

 

僕は何かの衝撃に吹き飛ばされるような


圧力を感じて、

 

気を失った。

 

 

 

 

 

 

 

…今までこんなことは、

 

どの神さまの神威に触れた時だって、

 

なかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

これまで多くの神さまたちとの出会いで、

 

磨いてきたはずの、

 

自分自身の魂にも、

 

 

この胸にある、

 

与えられた使命にも、

 

それなりに自信を持ってきたつもりだった。

 

 

なのに…。

 

 

 

 

 

 

 

 

一体なぜ…。

 

どうして…。

 

 

 

 

 

 

 

 

頭が混乱すると同時に、

 

意識が遠のいていく…。

 

 

 

 

 

 

 

そうして完全に意識が途切れそうになった、

 

その時…。

 

 

 

 

 

 

僕の脳裏に、

 

在りし日の天武天皇の姿が、

 

映し出された…。


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