『スサノオと菊理媛を巡る旅』。
…また、同じ夢を見た。
父が元気に、
家のリビングで、
ニコニコと笑っている姿。
その姿を見る度に、
『よかった!
お父さん生きていたんだ!!』と思い、
そう思った瞬間に、
目が覚める。
そうしてしばらくして、
『夢』であったことを認識して、
少しずつ癒えてきたはずの、
痛みがぶり返されていく。
…この4月14日。
僕は最愛の父を亡くした。
病を患っていたとはいえ、
また入院中も、
出来る限りを尽くし、
後悔の無いように、
親孝行もしてきたとはいえ、
それでもやはり、
父の亡くなった時の年齢が、
66歳とまだ早かったからか、
今でも日常の隙間に、
ふと、
思ってしまうのだ。
『もっと何とか、
出来なかったのか』と。
『どうしようもなかった』と、
頭で理解はしていても、
亡くした存在が、
愛した人であればあるほどに、
大切であればあるほどに、
思いは募り、
何とか気持ちを整理しようという思いと、
相反するように、
様々な思いが、
この胸をよぎっていく。
…この日僕は、
父のお墓参りに来た。
生前の姿を思えば思うほど、
今更どうしようもない現実の壁に、
打ちのめされ、
結局この、
悲しみと後悔が癒えるには、
時間の経過だけに、
頼らざるを得ないのか。
誰もが必ずぶつかる、
『死』という現実に、
様々な思いが脳裏を、
駆け巡る中、
ここのところ僕はいつも、
同じことを考えている。
『一体、父の魂はどこに行ったのか?』と。
生と死、
高天原と黄泉の国、
魂というものがあるのかないのか、
生まれ変わりや輪廻転生…。
『生と死』というテーマは、
この何千年に於いて、
多くの人々が、
その疑問の解明に挑み、
未だ明確な答えが、
得られずにいる。
とはいえ、
死後の世界というものを、
生きている人間が体験することは、
実質不可能なことであり、
答えのないものに、
答えを求めることは、
ある意味、
無意味なことなのかもしれない。
それでも僕は、
知りたいのだ。
この命の行く末を、
この魂の行き先を。
そう考えていたその時に、
僕が出会った神の名が…。
『菊理媛』。
古事記と並ぶ、
もう一つの日本神話、
『日本書紀』。
その名を記すと言われている、
伝説の女神は、
一説によると、
『生まれ変わりの女神』とも、
『生と死を司る女神』とも、
言われている。
この女神の正体を知ることが、
ある意味、
今僕が、
そして多くの人々が抱える、
『魂の行き先』という疑問に、
何かしらの答えを出すことに、
繋がるのかもしれない。
神さまの明るさ、楽しさ、
そして温かさを知った、
昨年夏の、
『スサノオと日本の神を巡る旅』。
人と神の愛と歴史が交錯した、
『スサノオと瀬織津姫を巡る旅』。
『スサノオと菊理媛を巡る旅』。
『生と死の意味を知る』という、
壮大なテーマと共に、
新たなる魂の物語が、
今、始まる。
【お知らせ】
旅が始まったばかりで、
まだわかりませんが、
恐らくこの、
『スサノオと菊理媛を巡る旅』も、
前作『スサノオと瀬織津姫を巡る旅』、
前々作『スサノオと日本の神を巡る旅』と、
同程度の規模(25~30話前後)の、
お話になることが予測されます。
この旅シリーズは、
これまで同様に、
膨大な資料を調べたりしながら、
実際に旅に出る必要があるため、
従来のどのスサノオシリーズよりも、
時間と労力がかかってしまいます。
丁寧に、確実に、
歩みを進めていくため、
これからの、
『スサノオと菊理媛を巡る旅』の更新自体は、
不定期になりますが、
末永い目で、
温かくお見守り頂けると幸いです。
かけた時間と労力の分、
この旅が皆さまに大切なメッセージを、
届けられますように。
会場:東建ホール
(名古屋市中区丸の内2-1-33)
※地下鉄『丸の内駅』1番出口目の前
開場:11:00 終演:15:00(予定)
料金:6000円(3歳以下無料)
(※6月30日まで前売り5000円)
スペシャルゲスト:江島 直子
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【8/18(土) 広島 『スサノオと瀬織津姫を巡る旅』出版記念講演&八百万の神喜劇&石見神楽☆】
会場:広島国際文化ホール
(広島県広島市中区八丁堀7-11)
開場:12:00 終演:15:45(予定)
料金:6000円(12歳以下無料)
(※7月30日まで前売り5000円)
スペシャルゲスト:石見神楽
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