橋本三奈子のSalt Revolution(わじまの塩に魅せられて) -98ページ目

回虫博士・藤田紘一郎先生と「乳酸菌と塩」談義

以前、このブログでご紹介したことがあるのですが、みっくさん に誘っていただいて、6月8日に、日本橋丸善にて、 『カイチュウ博士と発酵仮面の「腸」健康法』(2010年5月、中経出版)の出版記念の講演会&サイン会 に行きました。


著者・講演者のお一人は、藤田紘一郎先生・東京医科歯科大学名誉教授。専門は、寄生虫学、熱帯医学、感染免疫学。腸に回虫を飼っているという先生です。


去年、日本経済新聞・日曜日版に、「菌とつきあう」 「水で健やか」というコラムを連載なさっていました。


藤田紘一郎先生は、食品添加物や防腐剤の過度の使用により、身体の中の乳酸菌等の善玉菌や回虫の働きを抑制した結果、腸に菌がすめなくなり、その結果、アトピーや花粉症の増加を招いたという説を唱える著名な学者さん。


現在の日本人の食生活に警鐘を唱えていらっしゃいます。


一度、藤田紘一郎先生にお会いして、お塩の話を伝えたいと強く念じておりました。


さて、弊社顧問の瀬川昌威の教育大付属高校サッカー部時代の先輩に、おなじく日本医科歯科大学名誉教授で、歯科矯正学の権威の黒田敬之先生がいらっしゃいます。


サッカー部のOB会合宿のとき、瀬川が、「塩を作った後にできるニガリ(主な成分はマグネシウム)をビールや焼酎に入れて飲むと、マグネシウムがアルコールを分解するので二日酔いにならないんです」と説明したそうです。


黒田先生は、深夜まで深酒しながら、さっそくニガリをお試しになり、翌朝、こんなことは始めてとさわやかにお目覚めになったそうです。それ以来、黒田先生は、すっかり、ニガリファンに。


念願叶い、その黒田敬之先生に、藤田紘一郎先生を紹介していただくことができました。8月19日、黒田先生に連れられて、瀬川昌威と一緒に、藤田研究室を訪問しました。


藤田紘一郎先生には、日本人は、昭和47年から約30年間、塩化ナトリウムだけの塩を摂ることを強制され、この塩化ナトリウムが、「殺菌」「消毒」の働きをして、腸の中で、酵素を生む酵母や、乳酸菌の働きを弱めてしまったのではないか、とご説明したところ、ご納得をいただけました。


塩によって乳酸菌の発育量が違う、精製塩や岩塩よりも「わじまの海塩」は乳酸菌が育ちやすい、という実験結果のレポートについて、熱心にご覧になっていました。


そして、藤田紘一郎先生は、水についても研究なさっています。


2009年10月4日の日本経済新聞 では、長寿第2位の北海道の東川町の町民が飲む大雪山の長寿水について紹介されていました。


カルシウムの補給には、マグネシウムが必要で、カルシウムとマグネシウム濃度が2対1になるのが望ましいとされていて、この長寿水はそれに近い水だったという内容でした。


「わじまの海塩」のカルシウムとマグネシウムの比率も2対1なんですよ、と説明したら、「なるほど」と。


最後に記念写真をとっていただきました。(私、切れてますけど)


輪島の塩に魅せられて大手IT企業を飛び出した女社長の奮闘記-藤田紘一郎先生


一番右が瀬川昌威です(「瀬川小児神経学クリニック」の瀬川昌也院長の弟にあたります)。


輪島の塩に魅せられて大手IT企業を飛び出した女社長の奮闘記-藤田紘一郎先生と記念写真


研究室には、たくさんの本の中に、回虫の標本が飾られていましたよ。



輪島の塩に魅せられて大手IT企業を飛び出した女社長の奮闘記-藤田研究室の回虫1

これが先生のお腹に飼っていた「キヨミ」ちゃんのようです。


輪島の塩に魅せられて大手IT企業を飛び出した女社長の奮闘記-藤田研究室の回虫2


藤田紘一郎先生の略歴:


1965年 東京医科歯科大学医学部卒業
1970年 東京大学大学院医学系研究科を修了し医学博士号を取得、東京大学医学部助手(寄生虫学)
1971年 University of Texas.Research fellow (微生物学)
1972年 順天堂大学医学部助教授(衛生学)
1977年 金沢医科大学教授(医動物学)
1981年 長崎大学医学部教授(医動物学)
1987年 東京医科歯科大学医学部教授
2000年 東京医科歯科大学大学院教授(国際環境寄生虫病学)
2005年 東京医科歯科大学名誉教授、人間総合科学大学教授(免疫・アレルギー学)


藤田紘一郎先生の主な著書:


『笑うカイチュウ―寄生虫博士奮闘記』 講談社 1994
『癒す水・蝕む水―世界の水と病気』 日本放送出版協会  1996
『清潔はビョーキだ』 朝日新聞社 2001
『「きれい好き」が免疫力を落とす』 講談社 2005
『子どもの「免疫力」を高める方法 』 PHP研究所 2006
『知られざる水の「超」能力』 講談社 2006
『ミネラルウォーターの処方箋』 日東書院本社 2007
『病気に強い人、弱い人 腸内細菌叢が寿命を決める』 幻冬舎 2007
『カイチュウ博士と発酵仮面の「腸」健康法』  中経出版 2010


マグロを塩で食べる! 元漁師・水産庁の上田勝彦さんの料理教室

8月21日(土)「まぐろ2柵でフルコース!」という料理教室に行ってきました。講師は元漁師、水産庁の上田勝彦さん。


7月26日のNHK「アサイチ」 に出演なさって、ゴマサバのフライや、塩まぐろのレシピを教えていた方。7月27日には、朝日新聞の「ひと」欄にも紹介されました。


上田勝彦さんは、こんな風貌です。水産庁のお役人らしからぬ現役漁師さんのようです。


輪島の塩に魅せられて大手IT企業を飛び出した女社長の奮闘記-上田勝彦さん


上田勝彦さんはこんな方です。


1964年 鳥取県出雲市生まれ。長崎大学水産学部卒業後に水産庁技官となり、瀬戸内海の漁業調整、調査捕鯨、遠洋マグロ延縄漁場調査などに従事。


2004年から堺港漁業調整事務所にて資源管理計画官、09年より資源課長。現在、水産庁漁政部加工流通課課長補佐。


「ウエカツ」のニックネームで知名度も高く、水産業におけるサカナと人間の関係、それに関わる人間と地域社会の調整および活性化に取り組んでいらっしゃいます。


さて、この上田勝彦さんが、冷凍でスジのある安いマグロの柵を2つ使って、フルコースを作ってしまおうという料理教室です。


輪島の塩に魅せられて大手IT企業を飛び出した女社長の奮闘記-冷凍マグロの柵


まず、解凍は、温塩水(おんえんすい)で行います。40℃ぐらいの温度のぬるま湯に塩を入れて、まぐろの身をかじり、同じぐらいの塩加減にしたものに、1分ぐらいつけるだけ。それを、脱水フキンで拭いたら準備OK。


輪島の塩に魅せられて大手IT企業を飛び出した女社長の奮闘記-温塩水で洗う


柵をスジの部分と赤みの部分に切り分けます。


小さい身は、塩を振って混ぜて、少し日本酒を振り混ぜて、わさびで食べてみます。ほんと、醤油はいりません。


輪島の塩に魅せられて大手IT企業を飛び出した女社長の奮闘記-マグロと塩と酒


マグロと塩は合うね、おいしい、とわかったところで、料理開始。


大きな赤身には、最初に塩を振ります。ちょっと多めぐらいに。


輪島の塩に魅せられて大手IT企業を飛び出した女社長の奮闘記-マグロの赤身


しばらく置いて、塩を洗い流します。それで下ごしらえは完了。


スジの方にも塩を振って、こちらは和えてしまって、洗いません。


輪島の塩に魅せられて大手IT企業を飛び出した女社長の奮闘記-マグロのスジ


そして、途中を飛ばして。。。出来上がったのがこちら。


赤身を使った前菜3種。日本酒つきの試食です。


輪島の塩に魅せられて大手IT企業を飛び出した女社長の奮闘記-マグロ前菜3種


左から締めサバならぬ締めマグロ。これは、塩で下ごしらえしたマグロをキッチンペーパーで包んで、その上に酢をかけるだけです。この方法なら、お酢の節約になるということ。


輪島の塩に魅せられて大手IT企業を飛び出した女社長の奮闘記-締めマグロ


乾いたら、また酢をかけて、それで30分ぐらい置いたらできあがり。


前菜真ん中は、洋風カルパッチョ。細く切ったタマネギとあえ、胡椒、レモン汁、オリーブオイルの順にかけたもの。


塩・胡椒・酸・油という順序は、生の魚を何重にも殺菌消毒しながら食べる、生活の知恵ということでした。だから、いっぺんに混ぜるのではなく、順番に混ぜていくのがコツだそうです。


前菜右は中華風。長ネギを薄く切ったものをあえ、豆板醤とゴマ油を混ぜたもの。


赤身の大きな部分を使ったお料理は、マグロのフライ。


輪島の塩に魅せられて大手IT企業を飛び出した女社長の奮闘記-マグロのカツ


パサパサさせないコツは、5mmの厚さに切ることだそうです。厚すぎても薄すぎてもパサパサ感が出てしまうので厚みが重要ということ。たしかに、ジューシーに食べられました。


これは、パン粉にお麸をすりおとしたものを2対1の割合で混ぜるのがコツ。


輪島の塩に魅せられて大手IT企業を飛び出した女社長の奮闘記-パン粉に麸


小麦粉も卵も使いません。お麸のグルテンを活用するのだそうです。


輪島の塩に魅せられて大手IT企業を飛び出した女社長の奮闘記-パン粉にまぶす


パン粉をつけて、フライパンに敷いたオイルで焼くように揚げます。


輪島の塩に魅せられて大手IT企業を飛び出した女社長の奮闘記-揚げる


明日になっても、衣がパリパリしたままだそうです。


そして、マグロのスジの部分を使った汁。ダシはマグロだけ。


輪島の塩に魅せられて大手IT企業を飛び出した女社長の奮闘記-マグロ汁


じゃがいもを茹でておき、そこに、マグロのスジ、タマネギ、長ネギを入れて、最後に味見をして、塩と、少しの醤油を入れます。いいダシが出ています。


なぜ、こんなに澄んだ汁になるのか。それは、マグロに振った塩の効果。


最初にアクが出て、それを丁寧にすくっていると、澄んでくるので、そこで火を止めるのがコツ。さらに熱していると、今度は、細胞が壊れて、また汁が濁ってしまうのだそうです。


〆はマグロのスジご飯。


輪島の塩に魅せられて大手IT企業を飛び出した女社長の奮闘記-マグロご飯


マグロのスジ身を小さく切って、三つ葉、少しの日本酒を振って混ぜたもの。スジは脂ということで、熱いご飯に溶けて、むしろコラーゲン効果でした。


冷凍マグロの柵は安いものでOKということでした。


さすがの私も、マグロと塩というのはちょっと・・・と思っていたのですが、概念変わりました。びっくりしました。


上田勝彦さんいわく、塩は精製塩だとダメですね、「うま味」が出ません、ということでした。たっぷり使いたいから、一般的な粗塩を使っています、ということでした。


(「わじまの海塩」なら、浸透性がいいので、少ない量で洗わずに使ってもいいんじゃないかな、と思いました)


試食のときには、自己紹介。ご参加の皆様や上田さんに、元漁師が魚のために作った塩「わじまの海塩」「わじまの水塩」をご紹介しました。


上田勝彦さんは、「わじまの水塩」を舐めたとたん、「これは面白い」と興味を持ってくださいました。


「アサイチ」に出演された上田さんに興味を持ったフリーライターさんや大手出版社さんも参加なさっていたので、またまた新たな出会いもありました。


会場は、神田の「川野真理子のリーダーズサロン・なみへい」。

地方から食材を持ってきて、料理人も連れてきて、試食会などを開いたりする会場に使ってください、ということでした。


「なみへい」のホームページ:
http://www.namihei5963.com/

よろん島きび酢本舗さんと「高むら」でブログ仲間の開業の話

先週末、ブログ仲間の「よろん島きび酢本舗 」さんが上京なさいました。


同時期、広島から、「イタリア食材のナビゲーター・ベリタリア 」さんも東京に。うまく時間が合ったので、8月21日に集まりました。


Webプランナー中野ねこりん 」さんにも声をかけて一緒に。



「よろん島きび酢本舗」さんは、ブログの最後にいつも、与論島の感謝の言葉「とおとぅがなし」と書いていらっしゃいます。


「とおとぅがなし」が、どういう発音なのだかずっとわからかなかったのですが、生で伺うことができました。「とーとーがなしぃ~」という感じです。(わからなさ加減は同じでしょうか)


でも、「ありがとう」という言葉も、時と場合により、いろんないい方があるように、「とおとぅがなし」もいろんなイントネーションで使うので、決まりはないそうです。


きび酢さんは、鹿児島で働いている娘さんと、大学を出て東京で暮らしている息子さんがいらっしゃるので私よりは年上。想像通り、元気で明るく、そして、とてもあったかい方でした。(ほんとうは、ブログを読んでて、最初は、かわいいお嬢さんだとずっと思っていたんですけど)


社長さんではなく、社員さんなのに、ブログを書くのは勤務時間外で、家に帰ってから。旅行中もコメントにお返しをして、ブログを更新なさって・・・。立派すぎます。大変すぎて、何度もブログを書くのをやめようと思われたそうです。


でも、きっと、いつか結果は出ると「地方食品の商品開発・販路開拓を行う銀座の社長 」さんから励まされ、続けているそうです。


私も同じ。ブログを書き続けていくのはほんとに大変。そして、皆さんのブログを読んでコメントを書いたり、書いてくださったコメントに返事をしたり・・・。1日1時間では終わりません。


でも、やっぱり、いろいろな出会いをもたらせてくれるブログ。大切にしたいです。


さて、東京駅に集まって、ベリタリアさんを見送って、下北沢の「高むら」 に行きました。「高むら」さんとも、ブログがなかったら出会わないご縁でした。


この日は下北沢の商店街で「阿波踊り」のお祭り。店の目の前で阿波踊り。


輪島の塩に魅せられて大手IT企業を飛び出した女社長の奮闘記-下北沢の阿波踊り


店頭で、ビールや枝豆も販売する、というお祭りモードでした。


しゃべるのに夢中で、写真をうまく取れなかったのですが。「わじまの海塩」で締めたシメサバ。写真の色が悪くてすみません。


輪島の塩に魅せられて大手IT企業を飛び出した女社長の奮闘記-しめサバ


「すっぽんスープ」


輪島の塩に魅せられて大手IT企業を飛び出した女社長の奮闘記-スッポンスープ


「牛肉ステーキのだし茶漬け」。しめじがたっぷり。


輪島の塩に魅せられて大手IT企業を飛び出した女社長の奮闘記-牛肉のステーキのだし茶漬け


きび酢さんや中野ねこりんさんと話した内容には、ブログ仲間さんの開店開業の話題が出てきました。


この高むらさんに、一番最初に「わじまの海塩」を紹介してくださったのが、「フードビジネスクリエーター 耶麻都 夢 」さん。


夢さんは、来月、東京・駒込に、朝採れ野菜をたっぷり使った店「野菜料理 夢」を開店するそうです。


そのお店の隣には、「自立支援を農業で切りひらく埼玉の社長 」さんが、八百屋さんを開いて、新鮮な野菜を販売するそうです。


また、耶麻都 夢さん主催のぐるっぽ「飲食維新会」のキックオフで知り合った「パパラッチ日記 」さんも、東行田に「酔いどれ鰻」をメインにした店を開業なさるそうです。


それから、「スープカレー職人のメラ 」さんは、六本木の飯倉の方の一軒屋でスープカレー店を開くそうです。


みなさん、頑張っていらっしゃいますね。開店が楽しみです。行くところが増えるな~。


そうそう、こんな本を見つけました。


「僕たち、こうして店をつくりました」(著・井川直子・柴田書店・2010年8月)


輪島の塩に魅せられて大手IT企業を飛び出した女社長の奮闘記-僕たちこうして店をつくりました


本書では9店のケーススタディを通して、新しい独立の形を考える。業態はビストロ、スペインバル、エノテカ、ワインバー、ヴィラなどさまざま。


家賃5万の掘り出し物件、借入金なし、家族経営、古民家再生、多店舗展開、地域活性、サービスマンの独立、生産者の交流など、多彩なキーワードを通じて「なぜこの店は成功しているのか」を紹介。


9店のデータベースと独立のための知っておきたい開業の基礎知識も掲載した。オーナーシェフ予備軍に向けた1冊、ということです。



「割烹 高むら」のプロフィール:


住所:世田谷区北沢3-25-1
最寄駅:井の頭線 下北沢駅 北口徒歩4分
電話:03-3469-8173
営業時間: 18:00~
定休日:日曜日

8/22~8/25まで「輪島大祭」開催中

石川県輪島市では、今日から25日までの4日間、輪島大祭が開かれています。初日の今日は、舳倉島のある海士町の「キリコ祭り」です。


「キリコ」という縦型長方形の大きな御神燈と提灯が、神輿とともに町内を練り歩くというもの。


「キリコ祭り」のいわれは、昔、舳倉島に鎮座した女神と輪島市内の男神が、松明を目印に年に一度お会いするというロマンあふれるお祭りだそうです。


舳倉島には女神がいたんですね。


夕方、塩士・中道肇氏から携帯メールで写真が送られてきました。、「御神輿入水神事」が行われていいる袖ヶ浦でとった写真。


輪島の塩に魅せられて大手IT企業を飛び出した女社長の奮闘記-キリコ

 
実は、私はまだこのお祭りを見たことがないんです。


「松明神事」というのは、松明に火がつけられ、厄年(数え年で42歳)にあたる「お当組」が火の粉を浴びながら神輿を担いでその下を渡御する神事ということ。

高さ12メートルほどの松明が倒れると、若者たちが一斉に御幣を奪い合いするのだそうです。


また、「御神輿入水神事」というのは、顔に紅を塗り、赤や青のカラフルな腰巻姿の若衆に担がれた神輿が、海中乱舞を繰り広げるというもの。


神輿をかついで海に入るというのが、この町のお祭りの特徴です。


輪島の塩に魅せられて大手IT企業を飛び出した女社長の奮闘記-神輿


来年は行きた~い。


昨日は、以前、このブログで紹介した「大夢田真治」さんが、輪島に来ました 。4月1日に横浜で店を開店することを目指して、食材探しに、自転車で日本一周の旅をしている途中。


自転車のタイヤが壊れるというアクシデントに見まわれながら、輪島到着。塩士・中道肇にも会えたそうです。

今朝は朝市を見て、金沢へ。もう一日輪島にいれば、お祭りを見られたのに残念でしたね。



「輪島大祭」について:

URL: http://www.wajimaonsen.com/event/78/post_2.html

輪島の漆芸家・古込和孝さんの漆作品をご紹介します

輪島で世界を目指している仲間・漆を使った作家の古込和孝さんから、久しぶりにメールがきて、実はホームページを自分で作ったんです、というお知らせがありました。


古込和孝さんは、沈金、漆絵、螺鈿、変わり塗をし、自分でデザインしてプロデュースまでしているという方。輪島には「輪島塗」が有名ですが、古くからの「輪島塗」の伝統にこだわらず、古典の技術を生かしながらも、漆の新しい表現に挑戦している方です。


昭和52年(1977年)生まれの33歳。私の起業の理由のブログ記事 に登場する、三國清三シェフ率いる「世界料理オリンピック大会」のジュニア部門の展示に使われた漆の器やディスプレイをデザイン・制作した漆芸家さんです。


この秋には、ロンドンの日本大使館で展示会をしたり、大英博物館やビクトリア&アルバート博物館で実演をしたり、王立美術学校で、沈金の体験教室をしてくる、ということなんですよ。すごい!


漆器は、英語で「japan」。小文字ではじまる「japan」です。日本を代表する芸術作品だけど、今は、日本よりも海外の方が、むしろ理解が深いのかもしれませんね。


先日の長野の美術館めぐりから、芸術づいているので、古込和孝さんの作品を二つ、ご紹介します。


タイトルは「月夜」。少し早いけど、秋らしいでしょう。



輪島の塩に魅せられて大手IT企業を飛び出した女社長の奮闘記-鈴虫


蓋には、正面を向いた鈴虫。蓋を開くと、ススキが一面に広がっている様子です。


これは、「香合」といって、香を入れる器。でも、小物入れにしてもいいし、何も入れずに、飾って、見て、楽しんでもかまいません。


普通は、ボディに、木をくり抜いたものや朝布をつかったりしますが、これは、すべて和紙だけでできているのだそうです。


木型などに和紙を入念に貼り重ね、型を抜いてボディとしたもの。「貼り抜き一閑(はりぬきいっかん)」という技法です。


和紙でボディを作ってから、漆を薄く塗って、その上に棕櫚の木(しゅろのき)の繊維を塗り、さらにその上から、キラキラしている貝を貼り、緑色の漆を3回ほど塗り、桐の木の炭で研ぎだしてあるそうです。


一つ一つの作品が、技術と芸術性の高さを追求して、精魂を込めて作られています。


そして、これは、「ウズラのひな」という作品です。



輪島の塩に魅せられて大手IT企業を飛び出した女社長の奮闘記-うずらのヒナ


沈金の中でも特殊な技法で「毛彫り」という技法。特殊なノミで、毛の1本1本を彫っているそうです。


輪島の塩に魅せられて大手IT企業を飛び出した女社長の奮闘記-うずらのヒナのアップ


写真だとわかりにくいかもしれませんが、ヒナ鳥のうぶ毛の、たよりない、ふわふわとした柔らかさ、温かさまで伝わってくるようなんです。


「毛彫り」というのは、輪島では一子相伝の技法だそうです。彫るためのノミもご自分で作っているそうです。彫っているときの様子は、技が盗まれないように、,誰にも見せないそうです。


実は、この「うずらのヒナ」の作品は、私が会社員時代、起業を決めたころに、所沢西武の展示会で一目惚れをして、ボーナスで買ったもの。


小さなパネルに施した沈金だし、まったく高いものではありませんでしたが、作ったばかりのノミで制作した始めての作品ということ。この作家さんは、いつかビッグになるだろうと信じて、先行投資(?)しちゃいました。


今はもう同じ値段では買えないぐらいに成長なさいました。


輪島から世界を目指す・・・志が同じ仲間。もっともっとビッグになってほしいものです。


古込和孝のホームページ:

http://www3.ocn.ne.jp/~zikichi/index2.html


(こちらから作品の購入もできます)

このピラミッドは自然の神秘

思い立って、今度は、海外旅行に行ってきました。砂漠の中にある水晶で作られたピラミッド、テレビで見て、一度行ってみたかったんです。


輪島の塩に魅せられて大手IT企業を飛び出した女社長の奮闘記-ピラミッド塩


・・・なんていうのは嘘です。水晶のピラミッドなんて存在していません。


では、これはいったい何でしょう?


輪島の塩に魅せられて大手IT企業を飛び出した女社長の奮闘記-ピラミッド塩緑地


もう、おわかりですね、塩の結晶なんです。大きさでいうと、これぐらい。


輪島の塩に魅せられて大手IT企業を飛び出した女社長の奮闘記-ピラミッド塩1円玉と


「わじまの海塩」を作るときにできるもの。でも、作ろうと思っても作れないもの。


塩士・中道肇によると、寒暖の差が大きな夜だった翌朝などに、このような塩の結晶が逆ピラミッドの形で浮かんでいるのだそうです。


裏側(結晶して浮かぶときのオモテ側)は、まるで測ったかのように正方形です。


輪島の塩に魅せられて大手IT企業を飛び出した女社長の奮闘記-ピラミッド塩裏側


このような形に削ったものではないんですよ。自然の結晶。


不思議ですね。何度見ても不思議なんです。自然の神秘。


でも、こういう形の塩の結晶ができるのは、「わじまの海塩」が低温で海水を蒸発させて結晶させているからこそ。釜炊きすると、釜の中で海水の対流が起きるので、こういう大きな結晶にはならないのです。


こういう結晶を見ると、塩はサラサラなものという概念がいかに間違っているものなのか、わかりますね。


そして、塩は、海からの頂きもの。人間が人為的に成分を調整して作ってはいけないもの。


そういう決意・覚悟を私に与えてくれます。


自分で、「パワーソルト」と名づけています。私の強運はこのパワーソルトのおかげかも・・・。


この結晶は、売り物にはできないんです。中道肇が、初期のころ、塩釜神社の宮司さんに相談の電話をしたところ、「これは神の作品。これでお金を儲けるようなことをしたら、神様のバチがあたります」と言われたそうなんです。


それであれば、ぜひ欲しいという方に、プレゼントでお渡しするならいいかな~と思って、入れ物を考えてみようと思っています。

松阪牛一頭買い「堀田坂焼き肉サンギュウ」で焼き肉大会

「わじまの海塩」ご使用店様の中に、焼き肉屋さんが仲間入りです。新橋「たんと」の渡辺シェフ が紹介してくださって、お塩と水塩を使ってくれるようになりました。


松阪牛1頭買いは、もちろん、本日の推薦和牛をご用意、という店です。


場所は広尾。広尾ガーデンヒルズの丘の先。都心ですが、緑の多いこのあたり。夜になっても、セミの鳴き声が響きます。


「牛が犇めく(ひしめく)」店。犇めくっていう漢字は「牛」を3つ書くのですね。そこから店名が「サンギュウ」さんといいます。


この「犇」という漢字をロゴにした大きな提灯が目印です。


輪島の塩に魅せられて大手IT企業を飛び出した女社長の奮闘記-サンギュウ


さて、お肉は・・・、見て見て~。上カルビ、こんなに厚く、脂が乗っています。そして、札がないと、ロースなのにカルビと間違えてしまいそうな、上ロース。


輪島の塩に魅せられて大手IT企業を飛び出した女社長の奮闘記-上カルビと上ロース

こちらはモモ。えっ、モモって赤みだけの部分かと思っていたら、こちらも霜降り。


輪島の塩に魅せられて大手IT企業を飛び出した女社長の奮闘記-モモ


そして、お塩は、といいますと、「つけ塩」として使われています。


輪島の塩に魅せられて大手IT企業を飛び出した女社長の奮闘記-つけ塩


塩、タレ、ポン酢(おこのみで大根おろし)というのがセットになっています。この塩に、粒がないように、低温でゆっくり焼いた「わじまの海塩」が使われています。


お肉をこがさないように、あぶって・・・。


輪島の塩に魅せられて大手IT企業を飛び出した女社長の奮闘記-炭火焼き


こちらは、トロテッチャン(小腸)。舌の上でとろけます。


輪島の塩に魅せられて大手IT企業を飛び出した女社長の奮闘記-トロテッチャン


普通、ホルモンは、何の肉と限定できず、混ぜられてしまうものなのだそうですが、ここでは、松坂牛一頭買いをしているので、松坂牛のトロッテッチャン、松坂牛のミノという限定ができる、ということが特長なのだそうです。


他にも、カクマクハラミやイチボというような希少部位が、日替わりで出されています。


〆は、ユッケジャンクッパで。スープには「わじまの水塩」が少し入っているそうです。


輪島の塩に魅せられて大手IT企業を飛び出した女社長の奮闘記-ユッケジャンクッパ


お肉ばかり写真にとってしまいましたが、サンチュはもちろん、キムチや焼き野菜やサラダも充実しています。野菜もたっぷり召し上がれ。


「わじまの海塩」であれば、蛋白質や脂肪を分解する酵素を活性するマグネシウムが含まれているので、安心して、肉が食べられます。焼く前に、肉の上にちょっと、お塩を振ってもいいですね。


昔は、こんなに脂の乗った肉を食べたら、翌日は消化不良を起こしていたのですが、今回は、「わじまの海塩」をつけて食べていたからか、まったく大丈夫でした。


ここの肉を食べてしまうと、もう他へは行けなくなってしまいそうです。


夏の余韻に、あるいは、すこし涼しくなったら、仲間と一緒に、焼き肉大会はいかがでしょうか?肉は量より質、という方にお勧めします。


「堀田坂焼き肉 サンギュウ」のプロフィール:

住所:東京都港区西麻布4-7-10
アクセス:地下鉄日比谷線広尾駅 3番出口 徒歩7分
     3番出口の前の横断歩道を渡り、右にカフェを見て、道なりに

       広尾ガーデンヒルズの丘を歩き、つきあたりを右折してすぐの右手。
TEL: 03-5766-3779
営業時間: 17:00~24:00(L.O.23:00)
定休日: 無休
ホームページ: http://www.sangyu.jp/


「長野のホテル臼井館」から、東山魁夷美術館へ

「わじまの海塩」ご使用店様の訪問記・夏休みバージョンとして、「ペットと泊まれる長野のホテル臼井館」をご紹介しています。これで最終回。


「ホテル臼井館」のエレベーター前には、こんな絵が飾ってありました。


輪島の塩に魅せられて大手IT企業を飛び出した女社長の奮闘記-道


東山魁夷の「道」という作品です。


長野には、東山魁夷美術館があるんです。日本の画家の中で、私が一番好きなのが東山魁夷です。この美術館に行くのを楽しみにしていました。


「ホテル臼井館」から東山魁夷美術館へは、徒歩15分です。(私は、東京から長野駅に着いて、すぐバスに乗り、美術館に直行したのですが、帰りは徒歩でホテルまで)


美術館の入り口はとてもシンプル。


輪島の塩に魅せられて大手IT企業を飛び出した女社長の奮闘記-東山魁夷美術館


これは、美術館の中庭です。


輪島の塩に魅せられて大手IT企業を飛び出した女社長の奮闘記-東山魁夷美術館の中庭


「白い馬の見える風景」という企画展をやっていました。白い馬の見える風景の中に、「風吹く浜」という作品がありました。


輪島の塩に魅せられて大手IT企業を飛び出した女社長の奮闘記-風吹く浜


この絵には、能登で書いたという注釈が書かれていました。


東山魁夷は「わじまの海塩」のふるさと・能登にもいらしゃったのね、と思っていたら、こんな作品がありました。「朝濤」という作品です。(これは絵ハガキをうつした写真)


輪島の塩に魅せられて大手IT企業を飛び出した女社長の奮闘記-朝濤


これは、見覚えのある海の風景。注釈はなかったのですが、能登の海に違いないと思いました。家に帰って、自分が持っている写真を探してみました。


こんなのがありました。11月の能登の海です。


輪島の塩に魅せられて大手IT企業を飛び出した女社長の奮闘記-能登の海


こんなのも。


輪島の塩に魅せられて大手IT企業を飛び出した女社長の奮闘記-能登の海2


なんだか似てますでしょ。黒い岩肌、青よりも緑に近いような海、真っ白な水しぶき。


東山魁夷も、私と同じ能登の海を見たんだ~と思ってうれしくなりました。


どこへ行っても、何を見ても、「わじまの海塩」と結びつけてしまう私です・・・。読者のベリタリアさんからは、「橋本さんは、『わじまの海塩』に恋をしているみたいです」と言われました。そうかもしれませんね。寝ても覚めても「わじまの海塩」(笑)。でも、もはや、恋ではなく、愛だと思います。なんて。


・・・というわけで、4回にわたってお送りした「ペットと泊まれる長野のホテル臼井館」と、臼井館からの長野観光のご紹介でした。

1泊2日の旅でしたが、かなり満喫しました。ブログで出会った「体に優しい田舎料理でもてなす女将 」さんと、ゆっくりお話できたのが何よりのことでした。


そして、これに味をしめて、全国の「わじまの海塩」のお客様のところを回ろう、と決意しました。その前に、全国のホテル・旅館にお客様を作らなきゃ!!夏休みは終わり。がんばります。



ホテル臼井館のプロフィール:


住所:長野県長野市県町481
電話:026-233-1313
URL: http://w1.avis.ne.jp/~usuikan/


「長野のホテル臼井館」から、北斎の街・小布施(おぶせ)へ

「わじまの海塩」ご使用店・販売店様の訪問記・夏休みバージョンとして、「ペットと泊まれる長野のホテル臼井館 」をご紹介しています。


体に優しい田舎料理でもてなす女将」 さんのお勧めで、宿泊した翌日に、小布施(おぶせ)に行ってきました。


長野駅から、長野電鉄を使って、特急なら23分、各駅停車で40分弱で行ける小布施です。


輪島の塩に魅せられて大手IT企業を飛び出した女社長の奮闘記-小布施駅


そんな短い間に、いっきにのどかになりました。レンタサイクルで街を探索しました。きれいな街並みです。


この小布施は、晩年の葛飾北斎が逗留していた街。北斎の肉筆画のある北斎館があります。北斎がのびのびと書いている作品が展示されています。



輪島の塩に魅せられて大手IT企業を飛び出した女社長の奮闘記-北斎館


これは、上町というところの祭屋台のために書いた天井絵。迫力あります。


輪島の塩に魅せられて大手IT企業を飛び出した女社長の奮闘記-天井屋台図
          (北斎館のホームページより。)


そして、おなじみですね、神奈川沖浪裏の図。


輪島の塩に魅せられて大手IT企業を飛び出した女社長の奮闘記-神奈川沖浪図
           (北斎館のホームページより)


実は、わじまの海塩のパッケージの波模様は、この北斎の描いた波の形を意識しているものなんですよ。


輪島の塩に魅せられて大手IT企業を飛び出した女社長の奮闘記-わじまの海塩ラベル

おわかりになりますでしょうか。「海塩」の文字の下から右側あたり。では、ズームイン。



輪島の塩に魅せられて大手IT企業を飛び出した女社長の奮闘記-わじまの海塩ラベル能登半島

荒波がザッブーンとなっている形です。さらに、これは隠し絵になっていて、能登半島の形を現しているんです。


もう一つの隠し絵。「能登」の文字の横にあるのが、舳倉島(へぐらじま)の形です。能登半島のちょうど北東に位置しています。


輪島の塩に魅せられて大手IT企業を飛び出した女社長の奮闘記-わじまの海塩ラベル舳倉島
ということで、北斎館はとても興味深い美術館でした。


さて、話を戻しますと、「北斎館」の近くには、北斎の理解者だったという高井鴻山の記念館や、お土産屋さんやレストランなどがありました。栗かのこで有名な小布施堂もあります。


小布施堂の栗アイスなどを食べてから、自転車を走らせ、街のはずれにある「岩松院」へ。福島正則公の霊廟があります。



輪島の塩に魅せられて大手IT企業を飛び出した女社長の奮闘記-岩松院


この寺には、90歳で亡くなった北斎が89歳のときに書いた天井画が残されています。


輪島の塩に魅せられて大手IT企業を飛び出した女社長の奮闘記-岩松院の天井画

                          (岩松院のホームページより)


八方睨み鳳凰図。畳21畳の大きさ。12分割し、床に並べて彩絵した後、天井に取り付けられたものだそうです。150年以上たっているのに、塗り替えは1度もしていないということですが、色あざやかに保存されています。岩絵具の値150両、金箔4400枚を使っているそうです。


鳳凰の目のあたりをアップで。すごいド迫力。確かに、どの角度からも睨まれているよう。見入ってしまいます。


輪島の塩に魅せられて大手IT企業を飛び出した女社長の奮闘記-八方睨み鳳凰図アップ

                     (岩松院のホームページより)


北斎というと、「富獄三十六景」の版画のイメージしかなかったので、こんな作品もあったのかとびっくりしました。天井絵の本物は、外へ持ち出せないので、小布施でだけしか見られません。来てよかった~。


さて、ここから、日帰り入浴が可能な「おぶせ温泉 あけびの湯」へ自転車を走らせました。


上り坂ですっかり汗をかきました。露天風呂の気持よかったこと。


温泉のある高台からは、北信五岳が見渡せます。


輪島の塩に魅せられて大手IT企業を飛び出した女社長の奮闘記-北信五岳


左から、黒姫山、妙高山、斑尾山ではないかと思うのですが、すみません、自信ありません。この風景、露天風呂からも見られたんですよ。贅沢な景色でした。


そして、ここまで来る途中途中には、こんな果物畑がありました。


ブドウ。


輪島の塩に魅せられて大手IT企業を飛び出した女社長の奮闘記-ブドウ


リンゴ。


輪島の塩に魅せられて大手IT企業を飛び出した女社長の奮闘記-リンゴ


桃。


輪島の塩に魅せられて大手IT企業を飛び出した女社長の奮闘記-桃


柿。


輪島の塩に魅せられて大手IT企業を飛び出した女社長の奮闘記-柿


栗。


輪島の塩に魅せられて大手IT企業を飛び出した女社長の奮闘記-栗


まだみんな青いものですが、これから秋に向かって食べごろになりますね。


夏休みの後半戦に、あるいは、これらの果物が色づく季節・秋に、信州の小旅行はいかがでしょう?


東京駅からたった2時間の小布施。癒されます。


長野に着いたら、先に小布施を回って、長野駅に戻って、「ホテル臼井館 」に宿泊し、早起きして善行寺のお朝事に参列して、おいしい朝食を食べ、東山魁夷美術館を見て帰る、というのが私のお勧め小旅行です。


あ、もちろん、もっと連泊してもいいですよ。新幹線なら、長野から軽井沢まで30分です。

・ホテル臼井館


住所:長野県長野市県町481
電話:026-233-1313
URL: http://w1.avis.ne.jp/~usuikan/


・小布施町観光ガイド

URL: http://www.e-obuse.com/


・北斎館

電話: 026-247-5206

URL: http://www.hokusai-kan.com/


・岩松館

電話: 026-247-5504

URL: http://www.gansho-in.or.jp/annaizu.htm


・おぶせ温泉 あけびの湯

電話: 026-247-4880

URL: http://www.akebinoyu.com/

「長野のホテル臼井館」から、善光寺のお朝事(あさじ)へ

「わじまの海塩」ご使用店・販売店様の訪問記・夏休み特別編として、「ペットと泊まれる長野のホテル臼井館 」をご紹介しています。


東京-長野は、長野新幹線で1時間30分から45分程度。ビジネスでも観光でも、日帰りが可能な場所。せっかく泊まったからには、泊まらなきゃできないようなことをしてみようと思い、早朝、5時起きで、行ってみました。


善光寺のお朝事(あさじ)。ホテル臼井館から徒歩で約15分の善光寺。


5時30分からお勤め(読経)が始まります。大勧進僧正様のお出ましのときに、通り道の参道に膝まづき、頭を垂れると、僧正様がお経をとなえながら、珠数で頭をちょんと撫でて、功徳を授けてくださいます。


これを「お珠数頂戴(おじゅずちょうだい)」と呼ぶのだそうです。こういう風景です。


輪島の塩に魅せられて大手IT企業を飛び出した女社長の奮闘記-お朝事の珠数


こちらが、善光寺の仁王門。



輪島の塩に魅せられて大手IT企業を飛び出した女社長の奮闘記-仁王門


仁王門をすぎて、駒返り橋のところで、大勧進からお出ましになった僧正様からお数珠を頂戴することができました。


お盆のため、いつもの朝事より、ずっと人が多かったのでしょうが、その後、本堂に入ると、内陣の一番前に座ることができ、お勤め(南無阿弥陀仏の読経)に参列し、その後、お戒壇めぐりに。


本堂の地下の真っ暗な回廊を歩いて、極楽の錠前に触れるとご利益があるそうですが、「鍵」がぶらさがっていると思いこんでいたので、よくわかりませんでした。残念。


外に出たら、朝食の支度を途中にして出てきてくださった女将さんと出会うことができて、一緒にまた、お珠数を頂戴することができました。


帰り道に寄った、尼さんが住んでいらっしゃるお寺には、こんな立派な蓮の花が咲いていました。


輪島の塩に魅せられて大手IT企業を飛び出した女社長の奮闘記-蓮の花


秋の気配すら感じるさわやかな朝の散歩でした。


ところで、時間が前後してしまいますが、前の晩の夕食には、女将さんに、権堂町にある「ごとく亭」に連れていっていただきました。


(ホテルでは夕食は出ないのですが、団体様や足の悪いお連れ様がいらっしゃるときなどには、お願いしておけば、やってくださいます。)


こちらで食べたのは。高原野菜の味噌フォンデュ。味噌と酒粕をだしで割ったスープです。


輪島の塩に魅せられて大手IT企業を飛び出した女社長の奮闘記-高原野菜の味噌フォンデュ


川魚のいわなの塩焼き。


輪島の塩に魅せられて大手IT企業を飛び出した女社長の奮闘記-いわなの塩焼き

ジビエの笹味噌焼き。左から地鶏、鹿、猪。衣をつけて揚げてあるような感じでした。味噌ダレで食べます。


輪島の塩に魅せられて大手IT企業を飛び出した女社長の奮闘記-ジビエの味噌焼き


こういうものも、長野ならではのメニューですね。


海のない信州・長野。日本海から信濃国までは、塩を運ぶ「塩の道」がありました。今は、千国街道と呼ばれています。街道は、新潟県の糸魚川市から始まるのですが、糸魚川市は、能登半島のすぐ近くにあります。


運ばれていた塩は能登の塩に違いない、信州の味噌は、きっと能登の塩を使っていたんじゃないかなあ、「わじまの海塩」で味噌を作ってくれるところはないかしら、などというようなお話をいたしました。(ここで、素敵な出会いがあったのですが、その話はまた今度にいたします。)


帰ってきて、徒歩1分の銭湯に。ホテルのお部屋ごとにお風呂はついていますが、こんな素敵な建物だったので、思わず、行ってしまいました。(これは朝、撮影したものです)


輪島の塩に魅せられて大手IT企業を飛び出した女社長の奮闘記-亀の湯


宗教にもよるかもしれませんが、善光寺のお朝事は、一度は経験する価値があると思いました。


善光寺のお朝事に参列するには、「体にやさしい田舎料理でもてなす女将さん 」のいる「ホテル臼井館」にお泊りになるのが便利です。お朝事の後には、おいしくて体にやさしい田舎料理、いえ、割烹レベルと言ってもいいほどの心づくしの朝食が待っています。


朝食の一例は昨日、ご紹介しました。こちら。→http://ameblo.jp/wajimanokaien/entry-10619863251.html


輪島の塩に魅せられて大手IT企業を飛び出した女社長の奮闘記-臼井館の支配人と女将さん


◯「ホテル臼井館」のプロフィール:


住所:長野県長野市県町481

アクセス: 長野高速ICより車で20分、約10㎞。
       JR信越本線・長野新幹線 長野駅から車で6分、徒歩で20分。
        長野電鉄 権堂駅から徒歩で10分。
電話:026-233-1313
URL: http://w1.avis.ne.jp/~usuikan/

1階のカフェ「ローズメイ」で「わじまの海塩」の販売もしています。


◯「信州の御馳走処 ごとく亭 権堂店」のプロフィール:

住所:長野県長野市権堂町2223-1
アクセス:JR長野駅 徒歩5分、長野電鉄線権堂駅 徒歩1分
TEL: 026-235-5300
営業時間: 17:00~23:00
定休日: 無休 (12/31・1/1は休業)