ISUアワードが、悲しすぎて。

本日２本目

※別館更新しました。
https://ameblo.jp/masa-yz/entry-12578756839.html

最初っから、
モヤモヤ案件だったISUのアワード。

それでも、
結弦くんが３部門にエントリーされた以上、

ファンとして、
しっかり投票して、

できる応援は、
力を惜しまずやってきたけど。

でも、
今日流れてきた最新情報には、

呆れたというよりも、

もう、そのレベルを通り越して、

哀しみしか、ない、みたいな感じ。

新型ウィルス蔓延禍で、

そもそも大会そのものの開催是非が問われるべき時に、

ISUのフィギュアスケート部門の最高責任者である、

ラケルニク副会長は、

「延期の検討の余地なし」的な発言のもと、

無観客試合の検討どころか、

着飾った選手たちにレッドカーペットを歩かせるお祭りイベントを開催し、

そのあとにはバンケットまでやるつもりだと。

選手たちの健康を守る、という意識は、

持ち合わせてないのだろうか？

で、こんなメールが送られてきたそうで。

Not only @ISU_Figure & @SkateCanada expect skaters & attendees all to dress up for this "glamour event", they also expect skaters to modify their ex programs since they are only allowed to skate on less than 1/4 of the rink. The insanity. 🤦🏻‍♀️🤦🏻‍♀️🤦🏻‍♀️#Montreal2020 #ISUSkatingAwards pic.twitter.com/29iJtGjBHC
— Karen🌸❄️⛸️໒꒱ (@karen_hyaxel) February 28, 2020

galaのチケットを買った方々に届いたそうな。

フォーマル＆カクテルドレスで盛装してくるようにとか、
？？？です。

でも、そのあとで、

「送ったのは、間違い。
　出場選手に送るべきメールでした。」
という連絡が来たそうな。

でもね、

この誤送信のお陰で、

ISUアワードの素っ頓狂な計画が露わになっちゃった。

リンクの上に大きな舞台が作られており、

滑れる部分は、

2/3くらいの広さ。

メールには、
これに合わせてエキシビションプログラムを変更してくれみたいなことが、書いてある。

おまけに、

コンサートまで、やるみたい。

何これ？フィギュアまったく関係ない。galaとしてチケット売ったよね？買った方不満では？コンサートチケット買ったわけじゃないし。しかもコロナ対策どーするんよ？ https://t.co/tRXiZq6HpZ
— エルモ (@eru345) February 28, 2020

エキシビション用の曲は、

どのスケーターも、

試合に向けて頑張ってきた自分へのご褒美だったり、

試合のプログラムでは表現しきれない”思い”を伝える場だったり、

多くの選手たちが、

心をこめて作ってきたもの。

それを、ここまで狭いリンクで披露せよとは、

あまりにも、身勝手じゃないですか？

恐らく、ジャンプは跳べなくなるでしょう。

優雅なコレオも、

エネルギッシュなステップも、

こーんな小さなリンクで、

どう滑ろと。

ましてや、カップル競技の選手たちは、

大幅にプログラムを変えなければならないんじゃないでしょうか？

どの選手も、試合で勝つために、

命を削るようにして、精進を重ね、

試合のギリギリまで、

競技プロの練習に時間と体力を注ぎ込んでいるんです。

アワードで滑るための、特別な手間をかけさせるって、

どういう了見でしょう？

この会場で、

「フィギュアスケート選手の

　美しさと魅力と優雅さを堪能できることをお約束します」とか、言ってるの。

フィギュアスケート選手は、

氷上を滑ることで、魅力と能力を伝えるアスリートでしょ？

氷をカーペットで閉ざし、

スケート靴を脱がせてカーペットを歩かせるなんて、

選手たちのアイデンティティが迷子になる。

ていうか、

選手たちの根本を否定している。

なに寝言言ってるんだろ。呆れるよ。

そもそも、どの選手たちも、

世界中に広がってしまった新型ウイルスに罹らないようにと、

細心の注意を払ってストレスフル。

同胞が亡くなる悲しみと恐怖の中で頑張っているのに、

能天気に着飾ってレッドカーペットを歩けと？！

なんだか、

選手たちの心の在り方も無視している。

彼らの時間や努力も、

安らぎと開放の時間も、

蔑ろにしている。

呆れかえるというか、

むしろ、哀しささえ、漂ってきます。

選手たちが、

世界選手権にむけて、

命を削る思いで頑張ってきたのだから、

大会の中止に躊躇するのは、わかる。

でも、2011年に、

震災で傷ついた日本の代わりに、

1ヶ月遅れでロシアが開催したことが、

あったよね。

緊急時には、

そういう対応って、

できるんじゃないの？

何で延期を検討すらしないんだろ。

アワードを放送する米国とのほにゃららですか？

でも、米国でも、
日を追うごとに新型ウィルスの問題は緊迫感を増している。

そんな中であっても、

煌びやかなアワードを開催したら、

米国はじめ世界各国の大企業が、

ほいほいスポンサーになってくれると、

思ってるんでしょうか？

世界は、この感染症をどう封じ込めるかに関心を寄せているのに、

他の競技では、勝敗の正確な判断のためにAIをどんどん導入しているのに、

そういった世界の動向に全く関心を示さないISU。

このアワードでまた一層、

時代錯誤で人間性を無視した組織であり競技であると、

逆アピールすることになるのでしょう。

フィギュアスケートが五輪種目にはふさわしくないという負の印象が、

世界の観客に、富裕層に、大企業に、

刷り込まれてしまうのではないかと、

恐れておりますよ。