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~Integration and Amplification~ クラシック音楽やその他のことなど

学生時代から断続的に聞いてきたクラシックCD。一言二言で印象を書き留めておきたい。その時の印象を大切に。
ということで始めました。
そして、好きな映画や読書なども時々付け加えて、新たな感動を求めていきたいと思います。

【CDについて】

作曲:ヴェルディ

曲名:歌劇「椿姫」 (103:21)

演奏:トスカニーニ指揮、NBC交響楽団・合唱団

   アルバネーゼ(s)、ピアース(t)、メリル(Br)、ステルマン(Ms)、ガリス(t)、

   チェハノフスキー(Br)、デニス(Bs)、ニューマン(Bs)、モアランド(s)

録音:1946年12月1,8日 ニューヨーク NBC Studio 8-H (モノラル)

CD:BVCC-9939/40(レーベル:RCA、発売BMGジャパン)

 

私は、オペラはあまり聴かないのですが、有名曲は一通り聞いておきたいと思って、時々買ったりします。しかし、オペラは演奏時間が長くなるのと、音楽だけだと、対訳を読みながらにしても今一つ物足りない気がして、オペラのCDはついつい聴かずにそのままになりがちです。やはり、映像が欲しいと思ったりしてしまうのです。でも、今日はたまたま「椿姫」の音楽が耳に入ったので、久しぶりに聴いてみようと思い立ちました。

ということで、

買い置きのCDを聴こう、ふたたび…⑧

 

【曲と演奏について】

最初に、オペラはあまり聴かないと書いてしまいましたが、「椿姫」だけは別です。音楽自体とても素晴らしいので、そのまま流して曲だけ聴いていても、どこをとっても聴きどころという感じですし、台本もまとまって素晴らしいと思います。第三幕とか、涙無くして聴けないですね😭。そんな「椿姫」ですが、手元にCDは5セットありました。こんなに持っているオペラは「椿姫」だけです。そして、これが6枚目になります。ただし、5種類あっても普段聴くのはほぼほぼ一つで、それはカルロス・クライバーでも、マリア・カラスでもありません。

 

さて、トスカニーニの椿姫です。スタートはゆったり始まり、トスカニーニにしてはロマンティックなスタートと思いました。やがてとても切れのいい躍動感のある展開になっていきます。やはりトスカニーニらしい「椿姫」ではありますが、何かすごく熱いものを感じます。モノラルの録音ですが、録音はまずまずだと思います。歌手陣が当時のメトで活躍されていたメンバーで素晴らしいです。ヴィオレッタのアルバネーゼはリリカルな声で、表情も豊かです。全体としては、トスカニー二の作る音楽が支配しているという要素が強いかもしれません。

 

男声の美声がとても目立ちました。特に、ジャン・ピアースとロバート・メリルの声には魅了されました。ジャン・ピアースはトスカニーニのお気に入りだったようですね。そして、ロバート・メリルのジェルモン役は、彼が歌手になるきっかけでもあり、メトの初舞台もジェルモンだったそうです。まさに当たり役なんですね。ちょっと久しぶりに椿姫が聴けて幸せで、最後までトスカニーニの「椿姫」に聴き入ってしまいました。後半、第二幕からラストにかけて、ヴィオレッタの表情も素晴らしかったです。実演鑑賞は今まで何度か機会があったのですが、まだ残念ながら行けていません。早い機会に実現したいものです。

 

この音源から、第1幕への前奏曲と、第3幕への前奏曲

 

同じく、ロバート・メリルの歌う「プロヴァンスの海と陸」

 

でも、私にとってのヴィオレッタはこの人です。ヴォットー指揮のDGのCDが愛聴盤です。

この動画の演奏は、同時期のライヴのようですが、とても素晴らしい歌声です。

73年の東京ライヴの動画は見ることができますが、この時期のレナータ・スコットの椿姫の動画は無いのだろうか…。

 

最近の「椿姫」といえば、ネトレプコのザルツブルグライヴが好評のようで、YouTubeでも見ることができます。衣装が現代風で、妖艶なネトレプコが見どころだと思います。「椿姫」は時代を越えて表現できる素晴らしい作品ですね。

 

購入:不明、鑑賞:2024/08/31

 

オペラ関連の過去記事リンクです。ちょっと特殊なものが多いです…😅。

 

 

 

 

 

 

【CDについて】

作曲:ブルックナー

曲名:交響曲第4番変ホ長調 (64:50)

演奏:ヨッフム指揮、ドレスデン・シュターツカペレ

録音:1975年12月1-7日 ドレスデン Lukaskirche 

CD:TOCE-7012(レーベル:EMI、発売:東芝EMI)

 

私は、登山が趣味なのですが、最近は天候などいろいろあって、あまり行けてません。今週末も考えてはいたのですが、はっきり言って無理…。そんな状況下、体力ダウンが心配なので、ジムのウォーキングマシンを最大傾斜にして長時間歩き、体力減退をカバーしようと思い立ちました。しかし、わたしはウォーキングマシンが大の苦手で、何もない環境下長時間のトレーニングは飽きてしまいます。そこで、考えました。ブルックナーを聴きながら挑戦し、曲が終わるまで絶対やめないことにする…🤣🤣🤣。

 

【曲と演奏について】

さて、マシンを動かすと同時にスマホをタップ。ゆっくり曲が開始されます。ヨッフムの演奏は期待通り起伏が大きくて、快調に立ち上がっていくので、第一楽章は歩きの出だしの苦しさも紛らわせてくれます。しかし、第二楽章は曲のスピードが停滞気味なのできつい!樹林帯の中を下を向いて黙々と歩いていく感じです。第三楽章は三部形式の移り変わりを追いながら、なんとか頑張る。そして第四楽章に入ると先が見えて来て、時々盛り上がる音楽に励まされながら頑張って歩を進めます。山頂が近づいてきている気分です。最後のこの曲の盛り上がり方は、いかにも山頂に立った爽快感!😅

 

という感じでやりましたが、やはりきついですね。でも、トレーニングにはなりそう。この曲はだいたい四等分されているし、時折現れる盛り上がりが心地よいです。そして、何よりヨッフムのアゴーギクもディナーミクも自在の演奏が素晴らしい!でも、これはブルックナーだからまだいいけど、マタイ受難曲じゃムリだし、チェリビダッケのブルックナーでもムリ(笑)。

 

で、記録は、65分39秒:距離3.92km:高度581m:傾斜15度、速度3.6km/H

ということで、お粗末さまでした。

 

で、もちろんこれでは終わりません。改めて家でじっくり聴いています。私は、ヨッフムのブルックナーは好きで、この第4番は旧録のベルリン・フィル版をよく聴いていました。最近といってもかなり前ですが、再録音盤を入手できたので、今回聴いています。オーケストラが変わり録音が新しくなりということですが、演奏時間はほとんど変わらず、基本的に同じスタイルだと思います。ヨッフムはジャケットが好々爺風なので、ドイツの伝統のブルックナーらしい敬虔なイメージを持たされますが、この印象で聴くとすぐに間違いに気づくでしょう。どちらかというと爆演です(笑)。

 

テンポの動きは大きく、盛り上げるときは激しく駆り立てるようにオーケストラを動かし、静かな所ではあくまでも美しく、まさにブルックナーの聴かせ所をつかんだ演奏だと思います。第一楽章の前半から素晴らしいアッチェレランドを聴くことができます。さすがブルックナー協会会長です。この録音ではドレスデンのオーケストラに変わっていますので、よりオーケストラの美しさやしなやかさが目立っています。私はまだ主要曲しか聴いていませんが、ヨッフムの全集はこの全集と旧全集と両方とも少しづつ集めていって、いずれ全部聴きたいと思っています。

 

楽章毎に切り出した動画を見つけられなかったので、全曲の動画です。長いですが…。

 

ヨッフムの演奏は、テンポが良くて、ウォーキングしながら聴くにもとても良かったですが、一方で、立ったまま激しく動く指揮者も1時間以上の熱演を行うのは体力的にも大変だろうなぁ…と、妙に実感していました(笑)。さて、ヨッフムのブルックナーは今まで何を聴いたのだろうと思って改めて見てみたら、4,5,6,7,8,9でした。旧盤、新盤、晩年のACOライヴと入り混じっています。これから折に触れてじっくり取り組んでいきたいと思っています。

 

購入:2023/10/06、鑑賞:2024/08/30

 

関連過去記事リンクはブルックナーの交響曲第4番などから。

 

 

 

 

【CDについて】

作曲:フィールド

曲名:ノクターン集

   第1番変ホ長調(3:34)、第2番ハ短調(3:23)、第4番イ長調(5:21)

   第5番変ロ長調(3:01)、第6番ヘ長調(4:50)、第8番イ長調(3:54)

   第9番変ホ長調(3:25)、第10番ホ短調(3:06)、第11番変ホ長調(5:30)

   第12番ト長調(2:10)、第13番ニ短調(3:34)、第14番ハ長調(9:37)

   第15番ハ長調(3:40)、第16番ヘ長調(5:04)、第18番ホ長調(4:10)

演奏:オコーナー(p)

録音:1989年2月23-24日 マサチューセッツ/ウースター Mechanics Hall

CD:CD-80199(レーベル:TELARC)

 

このCDも昨日に引き続き、ヤフオクであまり聴かない曲を聴こうと、かつて買っておいたCDなのですが、一方でTELARCのCDだから買ったという面もあります。この時は、私にしてはちょっと頑張った記憶があります。と言っても600円くらいだったか…。フィールドのノクターンを聴くのはこれが初めてでは無かったのですが、あまり機会も多くないので、また聴いてみたいと思ったのでした。

ということで、

買い置きのCDを聴こう、ふたたび…⑦

 

【曲と演奏について】

ジョン・フィールドは、名前からすると近現代の人?みたいな印象を受けるが(私だけ?)、古典派とロマン派にかかる時代の、アイルランドのピアニストであり作曲家である。ベートーヴェンより一回り若いものの、シューベルトよりは15歳も年長になる。同世代としては、ウェーバーあたりだろうか…。アイルランド出身のピアニストで、ロンドンで頭角を現したのち、クレメンティとともにヨーロッパに演奏旅行を行い、ペテルブルクにとどまって活動を行った。ロシアで大人気だったらしく、主要な活動は、ペテルブルクとモスクワにおける期間が長く、グリンカはフィールドの教え子であった。「近代ロシア音楽の父」の先生なのである。

 

フィールドの作品は、著名なピアニストらしく、ピアノ・ソナタとピアノ協奏曲、そしてこの夜想曲が有名で、夜想曲を一つのジャンルとして定着させた作曲家と言われている。形式から離れた単一のピアノ作品である夜想曲は、後にショパンに大きな影響を与えたほか、次世代のロマン派の、ピアノ小品の先駆となるもので、聴いてみてもこれがとてもシューベルト以前の作曲家のものとは思えないのである。ショパンにとても似ているが、フィールドの作品にはショパンほどの濃厚な激情とロマンティシズムは見られない気がする。フィールドの作品は非常に穏やかで美しく、リストの作品のような超絶技巧を見せつけるようなものでもない。

 

演奏しているオコーナーは、同じくアイルランド出身のピアニストで、TELARCの看板ピアニストとして、ベートーヴェンのソナタ全集など、古典派や初期ロマン派を中心にたくさん録音していた。また、同郷のフィールドの主要作品はほぼ録音したようで、この夜想曲のCDはいわゆるスマッシュ・ヒットだったらしい。オコーナーの演奏は曲想に沿った軽めの柔らかいタッチで、とても雰囲気が良い。TELARCの録音も、夜想曲らしく穏やかな録音で、ゆったりとピアノの音に浸っている感じである。残響も多めで雰囲気がよい。サロン風と言えばそう言えなくもない。最後の第18番だけは雰囲気の異なる明るく輝く曲で、出版社が「真昼」と題名をつけて夜想曲集の中に入れてしまったらしい。後年改訂にあたったリストは、やむを得ずペテルブルクの白夜であると説明したという逸話が残っているとのことである。

 

第5番変ロ長調。いかにも夜想曲らしく、後年のショパンに繋がるものもあると感じました。

 

第14番ハ長調。この中では一番長い曲で、珍しく途中に低音の強打もあり、感情の起伏を感じるロマンティックな曲になっています。

 

ロマン派の単一楽章のピアノ曲に影響を及ぼしたと考えられるこれらの曲は、1810年代から1830年代に作曲されていますので、まさにベートーヴェンやシューベルトの時代からメンデルスゾーンやショパンのピアノ曲へ移っていく時代に渡って作曲されています。当時は新しい音楽としてもてはやされたのではないでしょうか。そして、今でも夜に静かに聴くにはとてもいい曲集だと思います。今日は全体的に、Wikiやライナーノーツからの引用が多くなってしまいました😅。

 

購入:不明、鑑賞:2024/08/29

 

関連過去記事リンクは難しいですね。なんとなく、こういう聴き方でも…。

 

 

 

【CDについて】

作曲:C.P.E.バッハ

曲名:弦楽のための交響曲 Wq.182

   第1番ト長調 (11:14)、第2番変ロ長調 (10:37)、第3番ハ長調 (10:20)

   第4番イ長調 (12:54)、第5番ロ短調 (10:27)、第6番ホ長調 (10:41)

演奏:クライン指揮、ハンブルク・ソロイスツ

録音:1995年8月17-21日 ハンブルク Mozartsaal

CD:74321 30487-2(レーベル:ARTE NOVA)

 

ヤフオクなどでいろいろと超安価なCD(200円未満)を中古で買い漁ったりしていると、あれもこれもとなってしまいがちですが、その中には普段聴かない曲を、この際聴いてみようと考えて、ピックアップすることがあります。そういうCDはどうしても聴くのが後回しになって、結局在庫に眠ってしまいがちで、たくさん棚でおやすみしています。

ということで、

買い置きのCDを聴こう、ふたたび…⑥

 

【曲と演奏について】

前古典派と言われる時代。つまり、バロックからウィーン古典派を繋ぐ時代の音楽については全く疎いので、いろいろと調べながら聴きました。つまり、前古典派とはバロック時代を代表するJ.S.バッハやヘンデルの時代から、ハイドン・モーツァルト・ベートーヴェンの時代の間でですね。いろいろと流派は細かく分かれるようですが、そのあたりは違いを理解して聴いている訳ではないので、ざっくりと…。

 

ということで、C.P.E.バッハの作品。かなり後期の作品のようです。弦楽のための交響曲で、10分程度の曲の6曲セットになっています。聴き始めて第一印象は、バロックの音楽に近いなと思ったのですが、聴いていくうちにどうやらそれは、通奏低音が入っているからなのでは?と思う様になりました。通奏低音は、音楽の演奏の専門家でない市民への普及によって、古典派の時代にはほぼ無くなっていく訳ですから、通奏低音=バロックと感じてしまいます。

 

その通奏低音という部分を除けば、ハイドンなど古典派の作品を思わせるような単旋律のドラマティックな音楽であることがわかりました。前古典派初心者として、まず最初のナルホド…を感じた一日なのでした。演奏は、ハンブルク・ソロイスツというモダン楽器を使用して演奏する団体です。この曲はハンブルク時代に書かれたので、ハンブルク交響曲とも言われるようですが、そういう意味ではご当地ものということになるのかな?モダン楽器ですので、よけい古典派的に聴こえるということかもしれません。通奏低音をチェンバロで演奏しなければ、普通にハイドンの交響曲を聴いている感じになるかも…と思いました。

 

第5番の第一楽章。唯一の短調の曲で、大変ドラマティックと思います。モダン楽器を使用したシュトゥットガルト室内管弦楽団の演奏です。

 

同じく第5番全曲です。レオンハルト/エイジ・オブ・エンライトメントの演奏です。こちらはピリオドで、なかなか切れがよく、かつ大変美しい演奏です。

 

なるほど、C.P.E.バッハいいですね。動画を探したら、並み居る演奏家の音源がたくさん出てきたので、人気のほどがうかがえます。もっと守備範囲を広げないといけませんね…と思いました。

 

購入:不明、鑑賞:2024/08/28

 

関連過去記事リンクといっても、この時代の音楽はあまり聴かなかったので、古典派以前の音楽をいろいろ…。

 

 

 

 

 

 

【LPについて】

作曲:チャイコフスキー

曲名:大序曲「1812年」op49 (15:33)

   イタリア奇想曲 op45 (15:12)

   歌劇「マゼッパ」よりコサックの踊り (4:16)

演奏:カンゼル指揮、シンシナティ交響楽団

録音:1978年9月 シンシナティ Music Hall

LP:20PC-2009(レーベル:TELARC、発売:日本フォノグラム)

 

ちょっとBookOffに寄って、LPの棚を物色していたら、このLPがありました。大砲の音が大音量で、しっかりした装置でないとトレースできないということで、ひところ大変有名になったLPですね。ちょっとキワモノっぽい話題になったので、見送っていましたが、LPも聴ける環境ができたので、買ってみました。今のプレイヤーのトレース特にアームに問題があることは100も承知なのですが、これが聴ければそれほど問題ないだろうという試金石でもあります。聴けなかったら落胆するだろうなぁ、と思いつつ…🤔。

 

【曲と演奏について】

曲というより、まずは聴けるかどうかが問題です。このLPは見ての通り再発盤なのですが、カッティングは同じだろうと思ってのテストです。もちろんカッティングが穏便になっていたら意味はありませんが、ライナーを読むと同様のものと思われます。

 

以下、ライナーノーツより転載させていただきました。

再生のポイント
フィナーレに鳴り響く16発の大砲の実射音。これをどれだけ忠実に再生できるかが、いまやオーディオ・ファンのターゲットになっているといっても過言ではないだろう。困難な課題ではあるが、しかし絶望ではない。
この大砲の実射をクリアーしようと思うなら、まずプレーヤーシステムを徹底して再チェックする必要がある。カートリッジの選択 (もちろん抜群のトレース能力と広い再生帯域が必要)、シェルとカートリッジの完璧な固定、コネクターにゆるみはないか、アームはなるべく剛性が高く軸受のしっかりしたものを、そしてプレーヤー本体もハウリングを起こさない重さとセッティングが必要だ。さらにレコードはスタビライザーで、ターンテーブルに確実に圧着しておきたい。トレースミスは一聴して解るから、これほど厳しいチェック・レコードはないだろう。

腹にしみわたるような超低域の振動は十分な出力をパワーアンプに要求する。スペック上の出力値だけでなく、それを支える電源部の強力なアンプが欲しい。これはアンプの違いが判る貴重なレコードでもある。
オーケストラはもちろん、鐘の音から大砲まで多様な音源をクリアーに再現するには、広帯域でしかも耐入力の大きなスピーカーシステムを必要とする。このレコードを十分に再生できれば、どんな種類の音楽でも選り好みしないオーディオシステムが完成するはずだ。

引用終わり

 

とりあえず、聴いてみます。前半は穏やかですが、さすが優秀録音でオーケストラの音が美しく聴くことができます。音の広がりはそれほど大きくないと感じました。時折はいる打楽器の音がズシンときますが、前半でもうこれですか…、大丈夫かな?演奏は極めて普通。あまり特徴は無く、あっさりしたスムースな演奏だと思いました。そして、後半にはいっていよいよです。最初の大砲…見事に飛びました😱😱😱。

そして、鐘の音が入ってからラストの大砲の連打。跳びまくってぐちゃぐちゃでした😭😭。こういうこともあろうかと予期はしていましたが、現実を突きつけられると悲しい…。

 

気を取り直して、カートリッジを変えて聴いてみます。最初の大砲は、今度は飛びませんでしたが、完全に音がトレースできていないようです。フォノイコライザーが赤く点滅するLPも初めてです。そしてラストの大砲。やはり飛びました…😢😢。

 

さて、とりあえずB面の2曲も聴いてみますが、演奏はそれほど特徴やニュアンスがある訳ではなく、聴きやすいものでした。ただ、敢えてこのB面を聴くためにこのLPを取り出してはこないだろうなと思いつつ、これからどうしようか…。大砲の音を聴くために、いろいろ装置に手を加えるのもなんですが、トレースが今一つということは感じとして解っていましたので、現実を突きつけられると、改善しない訳にはいかないだろうな…、というのが結論です。気長にやりましょう…。

 

同じ音源を貼り付けておきます。CDやYouTubeで聴けば何という事はないのですが、ほんとにこんな音なのかなぁ…。ズシンと重低音が響かないので、だいぶ感触が違います。

 

今でも語り継がれているLPをやっと聴くことができました。このLPをお手頃な値段で聴けるなんて当時は考えられないことでした。実際完全に聴けてはいないのですが…。これはやはりLPで聴いてこそ意味がある録音なんでしょうね。聴いてみるまで、ちょっと考えが甘かったです😅。

 

購入:2024/08/27、鑑賞:2024/08/27

 

関連過去記事リンクは、チャイコフスキーの管弦楽曲とTELARCの録音から

 

 

 

 

 

 

【LPについて】

①作曲:グリーグ

 曲名:ピアノ協奏曲イ短調 op16 (27:40)

 演奏:チェルニー=ステファンスカ(p)

    クレンツ指揮、ポーランド放送交響楽団

 録音:1961年以前?

②作曲:ショパン

 曲名:ピアノ協奏曲第2番ヘ短調 op21 (31:20)

 演奏:スメンジャンカ(p)

    ロヴィツキ指揮、ワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団

 録音:1960年以前?

LP:OC-7268-PM(レーベル:コロムビア、原盤:Muza、発売:日本コロムビア)

 

注文していたフォノイコライザーが到着したので、やっとLPを聴けるようになりました。ということで、今日は久しぶりにLPを聴いてみました。たぶん、お小遣いの少ない高校時代に中古で買ったLPですが、何度も聴いた思い出深いものです。日本コロムビアの廉価版。日本コロムビアはスプラフォンを代表として、東欧の音源をよく出していました。クラシックはメジャーレーベルばかりではないぞ…というラインナップが魅力で、今となっては中古屋さんでもついつい目がいってしまいます(笑)。

 

【曲と演奏について】

曲については、特に他言を要しないと思いますので、LPを聴きながらの感想です。長らく、いろいろ不具合があって、特にLPを聴くのに不自由があったのですが、1年くらいかけて少しづつ機器を更新し、やっとまともに聴ける状態になったので、このLPを聴いてみました。感想としては、大変満足しております。LPの音がとても柔らかく聴けて、この時代の演奏や音楽に想いを馳せることができる環境が整ったという感じです。

 

当時のMUZAの録音で、MUZAはポーランドの国営会社。この時期の録音は、手作りの丁寧な音作りが伺えます。柔らかな音と輝かしいピアノの音が溶け合った、いい雰囲気を出していると思います。1960年頃録音されたこの音源を、学生時代1980年前後に愛聴し、そして2024年に1960年に想いを馳せながら聴くことに、時間を越えてきた音楽を聴く歓びを感じます。オーディオ更新に関しては、このあたりで十分かと思いました。聴いていくうちにまた何か不満が出てくるのかもしれませんが…(笑)。

 

演奏しているチェルニー=ステファンスカは、第4回ショパンコンクール(1949年)で第1位。この時は1位は2人で、べラ・ダヴィドヴィッチと分け合いました。そして、この時の第11位がスメンジャンカでした。このLPの2つの録音は、演奏も音も、とても雰囲気が似ています。当時の録音や演奏の流儀なのでしょうか。程よい緩急がつけられ、とてもロマンティックです。オーケストラはポーランドの名オーケストラですが、とてもいい雰囲気でサポートしています。大変真摯に丁寧に作られた、当時のポーランドならではの音源ではないかと思いました。

 

同じ音源を貼り付けておきます。

 

今回更新したオーディオラインナップです。低(中)価格帯で構成されるもので、コスパ重視(笑)。それほど個性的な特徴は無いと思います。しばらく、これでいきましょう…。GT-2000はさすがに中古購入で、いろいろメンテナンスが必要な状態だと思います。後継機?としてGT-5000というのも出ているようですが、60万😱。無理です…。

プレイヤー:YAMAHA GT-2000

カートリッジ:DENON DL-103

フォノイコライザー:ART DJ PRE II

アンプ:TRIODE Ruby

スピーカー:POLK ES60BLK

 

購入:1970年代、鑑賞:2024/08/25

 

関連過去記事リンクです。少ないです。意外と最近聴いていなかった模様…。

 

 

 

【CDについて】

作曲:ベートーヴェン

曲名:①交響曲第5番ハ短調 op67 (33:18)

   ②交響曲第6番ヘ長調 op68 (39.56)

演奏:ジンマン指揮、チューリヒ・トーンハレ管弦楽団

録音:①1997年3月25-26日 チューリヒ Turich Tonhalle

CD:74321 49695-2(レーベル:ARTE NOVA)

 

世界初録音!このCDは、廉価レーベルから出されたベートーヴェン交響曲全集の一枚ですが、輝かしいタイトルを持っています。つまり、新ベーレンライター版によって、モダン楽器を使用するオーケストラが演奏した、世界初のベートーヴェン交響曲全集ということなのです。私は、そうとは知らず、超低価格に惹かれて、一枚づつピックアップしていました。そして、いつのまにか4枚になっていたので、最近、最後の一枚を普通価格でこの中古CDをGETした次第。他の4枚も聴かずにとってあったので、順次聴いていこうと思っています。

 

【曲と演奏について】

新ベーレンライター版の楽譜が出版されたのは、20世紀も押し詰まった1997年から2000年にかけてであり。この演奏は出版以前にすでに録音されていたようだ。それ以来いろいろな演奏がなされてきたが、最新の研究成果と原典に忠実であるこの版は、今ではすっかり標準的なものになっているのかもしれない。私はこのあたり、あまり気にせず聴いていたが、昨年アントニーニの古楽器による全集を聴いたことでもあり、改めてこの際モダン楽器による、ベートーヴェンこの交響曲全集を楽しみに聴き始めた。

 

まずは、第5番から。やはりテンポは速い。ただ、モダン楽器の従来版でも、トスカニーニやギーレンなど、テンポの速い演奏はあったので、それからするとあまり違和感は感じないと思った。とても快適に最後まで聴き進んでしまった。第6番も同様にテンポが速く、これはあまり慣れていないので、かつてこの曲でレコードの回転数を間違えてかけた時のような感覚を覚えたが、聴き進めていけばとても快適に聴こえる。細かな擬音的な部分の演奏、例えば郭公の声や雷の音などが、従来版よりもとても印象的に聴こえた。

 

この演奏は、とても細部まで見通しがよく聴こえる。これも新版による影響なのかもしれない。また、録音も大変よく、ホールトーンも豊かなCDなので、さらに満足感が高かった。超格安CDであり、最近のものだと、10年前に出た協奏曲も含むジンマンのベートーヴェン11枚組で5000円を切っている。昔なら考えられないお値段で、なんとなく有難みが…という気もするが、逆に経済的には大変ありがたいことであるのも間違いはないのである。

 

この音源から、交響曲第6番の第4楽章。この曲からここだけ切り出すのもなんですが、なかなかのダイナミクスが特徴的でした。

 

今日のところは、まずは聴き始めました。ベーレンライター版は、ベートーヴェン自身のメトロノーム指示に基づいているため、従来版よりも速いという特徴がありますが、演奏時間に着目してアントニーニ版と比較してみました。アントニーニ(op67/30:21,op68/39:12)これに対し、ジンマン(op67/33:18,op68/39:56)。まぁ、こういう比較はあまり意味がないかもしれませんね(笑)。

 

購入:2024/08/21、鑑賞:2024/08/23

 

関連過去記事リンクはベートーヴェンの交響曲第5番、第6番から。

 

 

 

 

 

 

【CDについて】

作曲:シェーンベルク

曲名:①浄夜 op4 (29:43)

   ②管弦楽のための変奏曲 op31 (22:21)

演奏:カラヤン指揮、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

録音:①1973年12月、②1974年1月-2月 ベルリン フィルハーモニー

CD:415 326-2(レーベル:DG)

 

かつて名盤であると認識していたCDで、聴いたことがないものを安価で見つけると、ついつい買ってしまうことがありますが、これはきっとそういう感じで買ったものと思います。しかし、大巨匠のCDや気楽に聴けるCDは、すぐに聴いてしまうので、聴かずに残っているのはちょっと聴くのに気合がいるCDばかりです。これはカラヤンなので、すぐに聴いてしまう部類ですが、シェーンベルクというのが残った原因なんだろうな…。

ということで、

買い置きのCDを聴こう、ふたたび…⑤

 

【曲と演奏について】

シェーンベルクの浄夜は、高校の頃LPを買い始めた時に買った思い出の曲である。これはちょっと面白かった。先日のツァラトゥストラよりは、こちらの方が好きだった。そしてこのカラヤンのこの録音は、新ウィーン楽派の曲をまとめた、当時名高い名盤だったと記憶している。今でも聴き継がれており、先日SACD2枚組で再発されたばかりである。当時はさすがに敢えて手を出そうとは思わなかったのだが…。その後、浄夜のいろいろな演奏をいくつか聴くうちに、今では私の好みは清涼感溢れるスタイルの、弦楽六重奏の演奏のものになっている。

 

このCDに聴く浄夜は、やはりカラヤンの芸術であった。気合が入った濃厚な演奏だと思うし、カラヤンの面目躍如である。1970年代の名盤と言っていいのだと思う。あとは、好みというか、聴くタイミングというか、心持ちというかそんなところではないだろうか。あと、CDの音質的には古さも感じたので、SACD版だともっと美しいのかな?と思った。

 

もう1曲は、管弦楽のための変奏曲。シェーンベルクの十二音技法による最初の大規模作品とのこと。初演はフルトヴェングラーとベルリンフィルだった。十二音技法は私の最も苦手な分野の一つである。何かの音楽の中で使っているとか、影響を受けているという程度であれば、なんとなく聴いてしまうのだが、この曲のように、ガチでテクニカルに十二音技法だけで表現されると、私にとってはかなり敷居が高い。これはある程度慣れもあるのではと思うのだが…。カラヤンの演奏はそんなこの曲をかなり聴きやすく穏やかに表現している。これは、さすがカラヤンという他ない、という気がする。

 

この曲も今やいろいろな録音が出ていると思いますが、いろいろ慣れる意味でも聴いてみた、ブーレーズ指揮フランス放送フィルの演奏を貼り付けておきます。ライヴでもあり、明晰で迫力のある印象でした。

 

今日は、やはりカラヤンは偉大な指揮者であったというのと、十二音技法の作品はまず慣れが必要ということは理解。そのほかに、この音源がSACDになって、どういう音質になったかはとても興味があるのですが、私はさすがに、再発ものに7000円とうのは、ちょっと難しいかな。マイベスト10くらいの大好きなCDなら考えるかもしれませんが…。

 

購入:不明、鑑賞:2024/08/21

 

関連過去記事リンクはシェーンベルクの作品から。

 

 

 

【CDについて】

作曲:バルトーク

曲名:①ディヴェルティメント Sz113 (27:23)

   ②管弦楽のための協奏曲 Sz116 (39:41)

演奏:スクロヴァチェフスキ指揮、ザールブリュッケン放送交響楽団

録音:①2002年11月25-26、②2002年6月10-15日

   ザールブリュッケン Grosser Sendesaal des Saarlandischen Rundfunks

CD:OC 306(レーベル:OEHMS)

 

このCDは、ある時期にバルトークをいろいろ聴いてみようと思って買い集めたものの一つだと思います。そういった感じで買ったCDが消化しきれずにたくさん残っているパターンが良くあります。例えば、マーラー・ブルックナーなどけっこうたくさん残ってます(笑)。

ということで、

買い置きのCDを聴こう、ふたたび…④

 

【曲と演奏について】

バルトークのディヴェルティメントは、バーゼル室内管弦楽団のために、弦楽合奏のために作曲された作品で、同様の経緯によって作曲された「弦チェレ」に続くものである。バルトークの音楽は、晦渋な一面もあるが、弦楽合奏というスタイルはいい具合にその部分が中和されるので、とても聴きやすい心地よい音楽になる。この演奏も好録音で、ストリングスの美しさを十分に味わうことのできるものだった。演奏もじっくり腰の据わったような雰囲気で、この曲の素晴らしさを伝えてくれるものだと思う。

 

管弦楽のための協奏曲については、私はライナー=シカゴ響の録音で育ったというところなのだが、これはきっと同世代ではかなりの方がそうであったのではないか?と思っている。私は車の中にも常備していた時期があったが、ヘビロテにしなくとも一度は聴いたことがあるのでは…。そして、この曲は巨匠たちの名演の多い曲でもある。

 

そんな中でのスクロヴァチェフスキの演奏は、これもまた素晴らしい演奏だった。じっくりと演奏された曲は細部までも明快であり、ラストの盛り上がりも素晴らしい。ザールブリュッケン放送交響楽団については、私は繊細で肌触りがよく、美しい良さを持ったオーケストラという印象を持っていたが、これにスクロヴァチェフスキのある重厚さのようなものが加わり、ひと時代前の巨匠たちの演奏と比肩するような名演になっている。話題に登ることは少ない演奏だと思うが、じっくり聴かせると演奏として、私的にはとても気に入った。

 

こちらは、ミネソタ響との旧録音。こちらはちょっとソリッドな音がします。

ノリもいいかな…。

 

最初に書いた、バルトークをいろいろ聴いてみようと思った件については、途中で頓挫した感もあるので、改めていろいろ聴いてみたいですね…と、思いました😅

 

購入:不明、鑑賞:2024/08/21

 

関連過去記事リンクはバルトークの作品から。

 

 

 

 

 

 

 
 

【CDについて】

作曲:ブラームス

曲名:クラリネット・ソナタ第1番ヘ短調 op120-1 (21.30)

   6つの小品 op118 (21:05)

   クラリネット・ソナタ第2番変ホ長調 op120-2 (19:31)

演奏:コッポラ(cl)、シュタイアー(p)

録音:2013年10月 ベルリン Teldex Studio

CD:HMC 902187(レーベル:harmonia mundi)

 

お茶の水のディスクユニオンに、買いたいもの(CDではない)があったので、用事のついでに立ち寄ってみました。すると、そこには200円の箱が置いてあって、古いNAXOSやARTENOVAの廉価CDの中古が入っていて、とてもそそられます。しかし、ここはじっと我慢。せっかく買い置きCDを消化しているのに、買ってしまえば三歩進んで二歩下がるみたいになってしまいます…。でも、当然予期できたことですが、さすがにこれだけのCDを見ると、一枚だけ買っていこうという事にしてしまいました。中古にしては高めでしたが、これです。ブラームスのクラリネット・ソナタの最近の録音を聴いてみたいと思っていたところでしたので…。

 

【曲と演奏について】

ブラームスのクラリネットソナタは大好きな曲なのだが、CDは1枚しかもっておらず、ずっとシア・キングさんの演奏を聴いていた。しかし、そろそろ他の奏者のも聴いてみたいと思っていたので、ディスクユニオンでいくつかあるCDを眺めていて、多少お値段は高めなのだが、500円クーポンも使えるので、このCDを選んだということである。クラリネットは19世紀末当時のもののレプリカ、ピアノは1875年のスタインウェイである。楽器的にはピリオドということになる。

 

ピアノから入っていく第1番。1975年製のスタインウェイは、ちょっと重厚な音の雰囲気があった。そして、コッポラのフルートが入ってくる。叙情的に歌う様にふわっと入っていく雰囲気だ。それでも、第一楽章はアレグロ・アパッショナートなので、情熱的に絡み合っていく様子が美しい。第二楽章、第三楽章は穏やかな楽章で、シュタイアーも静かに歌うクラリネットと溶け合っていく。そして、第四楽章はラストに向けて盛り上がっていく。クラリネットは叙情的に演奏され、この楽器の高音が穏やかで美しいと思った。シュタイアーのピアノは控えめでも雄弁に感じる。

 

このCDは中間にop118の6曲が収められている。6曲中4曲が間奏曲なのだが、まとめてこのCD間奏曲ということだろうか?シュタイアーの演奏はどうなんだろう。適度な抑制のきいた感じではないかと思ったのだが…。そんな間奏曲が終わって、第2番、癒されるようなクラリネットのメロディに入っていく。相変わらず叙情的なニュアンスがつけられた美しい演奏である。柔らかく作っている印象をもった。そして、第2番はもともとピアノが強めのイメージのある曲だと思うので、シュタイアーのピアノもよく目立っていた。

 

ここは、第1番の白眉である、第2楽章に浸ってみましょう。

 

シュタイアーのソロからは、間奏曲op118-2

 

ピリオド楽器のいい音で聴くことができる、クラリネット・ソナタを堪能できました。叙情的な雰囲気に寄った演奏だと思いますが、現代の演奏の姿がよく解ったような気がします。また、いろいろなタイプの演奏を聴いてみたいと思いました。

 

購入:2024/08/21、鑑賞:2024/08/22

 

関連過去記事リンクはブラームスの作品から。いつも出てくるのもありますが…。