【CDについて】
作曲:モーツァルト
曲名:ピアノ協奏曲第20番ニ短調 K466 (33:08)
ピアノ協奏曲第21番ハ長調 K467 (29:29)
作曲:グルダ(p)、アバド指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1974年9月 ウィーン Musikverein Grosser Saal
CD:POCG-3918/9(レーベル:DG、販売:ポリグラム) 1/2CD
このCDはLPでも持っていたのですが、現在多くのLPは田舎の倉庫に眠っていて手元にないのと、なんとなく懐かしくなって、昨年Disk Unionで買っておいたものです。聴こう聴こうと思っているうちに時間が経ってしまいました。最近はどうかわかりませんが、きっとこれは名盤と言われていたものだろうなぁと思いつつ、久しぶりに聴いてみました(笑)。
【演奏について】
私は、アバドに関してはベルリンフィル就任前のイメージが強くて、標題音楽や管弦楽曲を颯爽と演奏する人という古いイメージのままなのです。それはきっと、ベルリンフィルに就任してからの交響曲とかあまり聴いていないからかもしれません。ただし、協奏曲の伴奏はすごくうまいというイメージを持っています。そういう意味でもこの音楽との再会を期待して聴きました。
第20番の序奏は、アバドらしく颯爽と始まります。基本は強弱のメリハリのあるはっきりした演奏で、導いていきます。そしてグルダのピアノが入ってきました。そのピアノの音はモーツァルトにしては厳しくシュールに感じましたが、アバドのオーケストラと融合して感動的な音楽へと変わっていきます。グルダのピアノの音はなかなかいいですね。硬質な輝くような音もありますが、実は全体の中でいろいろな音色が出てきているような気がしました。
第21番も同様です。第21番の場合、アバドの伴奏はピリスを独奏者に迎えたヨーロッパ室内管弦楽団の演奏もありますが、あちらの方がよりはっきりした演奏で、それと比べるとこちらはいくぶん大人しく感じました。その間20年の年月が経っているので、ピリスとの演奏はアバドの絶好調の時代ですね。このグルダ=アバドの演奏の第2楽章はとても美しいと思います。このグルダ盤は、私がこの曲を最初に聴いた時の演奏で、その時も印象に残りましたが、今聴くと、テンポをゆっくりにして、これ以上ないくらいに美しく演奏していますね。録音という意味でも最高の出来ではないでしょうか。
聴きどころというところで、第21番の第2楽章。ちょっとベタではありますが…。
【まとめ】
久しぶりにグルダ/アバドのモーツァルトを聴いて、なるほどといろいろ感じ入っているところです。今回聴いてみて、グルダのクールに輝くようなピアノがとても美しいと思いました。あと、全体的にインテンポとはっきり感じるくらいに演奏されていると思いました。アバドもそれほど主張せず卒のない演奏をしているところが、そういうイメージにつながったのかな?アバドのモーツァルトの伴奏は、ピリスとのものがとても良かったので、好印象を持っていますが、アバドの伴奏は、その前の若き時代も、2000年代に入ってからの晩年も、それぞれ微妙に違った印象を残すところが興味深いです。
このCDは2枚組だったので、もう一枚はまた後日。
購入:2023/04/17、鑑賞2024/09/07(再聴)
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