【CDについて】
作曲:モーツアルト
曲名:レチタティーヴォとロンド
「我がいとしの希望よ!…ああお前にはどんな苦しみか分かるまい」K416 (9:31)
アリア「あなたは忠実な心をお持ちです」K217 (7:49)
アリア「いえいえ、あなたにはご無理です」K419 (5:01)
レチタティーヴォとアリア
「だが何をしたのだ、運命の星よ…私は岸辺が近いと思い」K368 (9:46)
レチタティーヴォとアリア
「哀れな私はどこにいるの…ああ口をきいているのは私でなく」K369 (8:35)
レチタティーヴォとロンド
「この胸にさぁおいでください…天があなたをお返しくださった今」K374 (9:28)
アリア「ああ、できるならあなたにご説明したいものです」K418 (7:57)
アリア「ああ、情け深い星々よ、もし天に」K538 (7:51)
演奏:グルべローヴァ(s)、アーノンクール指揮、ヨーロッパ室内管弦楽団
録音:1991年6月 グラーツ(ライヴ)
CD:WPCS-21145(レーベル:TELDEC、発売:ワーナーミュージック・ジャパン)
【曲と演奏について】
今日は、モーツァルトのコンサートアリア集。初めて聴く分野ですので、大したことは書けません。(いつも大したことは書いていません(笑)。)まずは、そもそもコンサートアリアとは、オペラのレチタティーヴォやアリアの形式で、演奏会用に作曲された単独の歌曲といった形でしょうか…。それも、元ネタの既存のオペラの歌詞に対して作曲されたり、あるいはその曲を歌う歌手のために、歌手の特性にあわせて書き直された代替アリアであるとか、いろいろ形はあるようです。いずれにしても作曲の対象となった歌手が存在します。
モーツァルトは、歌手であったアロイジア・ウェーバーに実らぬ恋をし、最終的にその妹であったコンスタンツェ・ウェーバーと結婚することになりました。その後もアロイジアの歌う曲を書き続けています。二人ともカルロ・マリア・フォン・ウェーバーの従姉にあたります。このCDには、そのアロイジアに対して書かれた曲が幾つか含まれており、そこからアロイジアがどんな技巧や特徴だったかをうかがい知ることができるというのも面白いところ。そういう意味で、アロイジアは素晴らしい技巧と高音域の歌声の持ち主であったということかと思いました。
そういう訳で、初めて聴くコンサート・アリア集は、アロイジアのための歌に注目して聴くことにしました。モーツァルトの音楽とそのオペラ歌曲の技巧のエッセンスが盛り込まれた作品だと思います。グルべローヴァは勿論素晴らしい高音域の安定した歌唱を聴かせてくれています。アーノンクールも引き締まった彫りの深いサポートで、素晴らしいライヴ録音を聴くことができました。また、他の曲も聴く機会がありましたら、もっと突っ込んで聞いてみたいと思います。こうして聴くと、元ネタの今や一部忘れられた形になっているとも思われる、モーツァルトの時代の数々の作曲家によるオペラが、こうして蘇ってくるということも面白いことだと感じました。
これは、アロイジアに対して書かれたK419で、この音源と同じもの。なかなか、聴きごたえのあるアリアです。
購入:2023/07/29、鑑賞:2024/09/19
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