モーツァルト:ピアノ協奏曲 第20番・第24番 ハスキル マルケヴィッチ (1960) | ~Integration and Amplification~ クラシック音楽やその他のことなど

~Integration and Amplification~ クラシック音楽やその他のことなど

学生時代から断続的に聞いてきたクラシックCD。一言二言で印象を書き留めておきたい。その時の印象を大切に。
ということで始めました。
そして、好きな映画や読書なども時々付け加えて、新たな感動を求めていきたいと思います。

【CDについて】

作曲:モーツァルト

曲名:ピアノ協奏曲第20番 ニ短調 K466 (30:00)

   ピアノ協奏曲第24番 ハ短調 K491 (29:18)

演奏:ハスキル(p) マルケヴィッチ指揮 コンセール・ラムルー管弦楽団

録音:1960年11月14-18日 パリ

CD:PHCP-1714(レーベル:PHILIPS、発売:日本フォノグラム)

 

【曲に関して】

モーツァルトのピアノ協奏曲のうち、短調の曲はこの二曲のみ。その二曲が収められたCDである。24番は第三楽章がピアノとオーケストラが交錯する巧みな変奏曲となっていて、短調のまま終わる、情熱的で悲劇的な作品となっている。

 

【演奏についての感想】

先日、ハスキルの1950年の録音を聴いたあとで、60年になって再録されたCDをヤフオクでGETしたので鑑賞しました。もちろん音質も格段に進化していますので、ハスキルのピアノもクリアに聴くことができて大変心地よいのです。キラキラした繊細な音。モーツァルトの音楽にピッタリで惚れ惚れします。

そして、なによりこのCDは、マルケヴィッチのオーケストラが素晴らしいと思いました。強弱はっきりとメリハリの聴いた、かつすっきりとした印象さえある伴奏が、ピアノと交互に協奏しています。24番の第三楽章の各パートとの掛け合いも大変面白いものでした。

 

【録音に関して】

60年の録音ですが、ピアノの音やオーケストラの音が鮮明に捉えられた優秀録音でした。ピアノの音が輝かしく感じます。

 

【まとめ】

しっかりしたオーケストラと輝かしいピアノが一体となって奏でるモーツアルト。いつまでも聴き続けたい、この曲の名演奏であると思います。

 

購入:2023/04/24、鑑賞:2023/05/02