R.シュトラウス:ツァラトゥストラ/死と変容 プレヴィン ウィーンフィル (1987) | ~Integration and Amplification~ クラシック音楽やその他のことなど

~Integration and Amplification~ クラシック音楽やその他のことなど

学生時代から断続的に聞いてきたクラシックCD。一言二言で印象を書き留めておきたい。その時の印象を大切に。
ということで始めました。
そして、好きな映画や読書なども時々付け加えて、新たな感動を求めていきたいと思います。

【CDについて】

作曲:R.シュトラウス

曲名:交響詩 ツァラトゥストラはかく語りき (34:51)

   交響詩 死と変容 (26:43)

演奏:プレヴィン指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

録音:1987年11月26,27,30日、ウィーン Musikvereinsaal

CD:CD-80167 (レーベル:TELARC、発売:TELARC)

 

【曲に関して】

冒頭が「2001年宇宙の旅」に使われて有名な「ツァラトゥストラはかく語りき」。クラシック初心者の時代に、この冒頭に惹かれて買ったのですが、その冒頭以降は、ついていけなかったという思い出があります。そのツァラトゥストラのCDをヤフオクで安く手に入れたので聴いてみます。我が家6枚目のツァラトゥストラです。

 

【演奏についての感想】

TELARCは、プレヴィン/ウィーンフィルの録音をいくつか手掛けていますが、やはりアメリカの優秀録音のレーベルやアメリカ人プレヴィンとウィーン・フィルとのコラボがどうであったか、というところが最大の興味です。この組み合わせ実は初めて聴きますので…。という訳で期待にたがわずいい録音ですね。低音が良く響き、ダイナミックレンジが大きく、細かい所までクリアな録音でした。プレヴィンは特段変わったことをしている訳ではなく、ウィーンフィルの音とR.シュトラウスの管弦楽を存分に引き出しているという感じかと思います。

そうなると、このクリアな音に乗って浮き立ってくるのは、R.シュトラウスの管弦楽そのものなのですね。それを存分に楽しむということになります。細かな音の動きや積み上げ方や、背後に動く旋律など大変明瞭に楽しむことができます。そして、ウィーンフィルのしっかりした演奏は、その美しい全体感をしっかり作り上げています。CDを聴くってこういう事なんだよね…という結論になって、自己満足に陥るのでした。

 

【録音に関して】

優秀録音で、非常にクリアです。ただし、ダイナミックレンジが大きく、家で存分に聴こうとすると、ちょっとヤバいかなというところです。

 

【まとめ】

このCDは、演奏・録音ともに素晴らしいCDでした。じっくりと曲を楽しみながら聴くことができました。一期一会のライヴとはまた違った、CDならではの楽しみがあります。

 

購入:2023/05/02、鑑賞:2023/05/28