★6月に聴くために買った12枚のCD(その2)
6月のCD2枚目です。聴いているタイミングはまだ5月だったりします(笑)。ヤフオクで買ったものですね。
【CDについて】
①作曲:シューベルト
曲名:ピアノ・ソナタ第21番 変ロ長調 D960 (38:59)
②作曲:シューマン
曲名:子供の情景 op15 (17:01)
演奏:ホロヴィッツ(p)
録音:①1986年2-3月 ニューヨーク
②1987年5月 ウィーン(ライヴ)
CD:POCG-4163(レーベル:DG、発売:ポリドール)
【曲に関して】
シューベルトのD960。今のところこの曲の目についたCDがあれば、いろいろ聴いてみたいという作品です。いい曲なので、いつも聴くのが楽しみです。子供の情景は、単独でもよく演奏されるトロイメライが第7曲に入っていて、それが最も演奏時間が長くなっています。それでもだいたい3分弱ではないかと思います。
【演奏についての感想】
ホロヴィッツといえば、83年の来日公演の狂騒ぶりを思い出します。高価なチケットが即日完売。友達の間でもこれは話題になっていました。そして、そのステージから、さまざまな評価が生まれていきます。その頃私はラフマニノフのLPとかよく聞いていましたかねぇ。あれから何と40年経過しホロヴィッツのCDに向き合いました。
古潭の境地など頭に描いて聴き始めたのですが、全くそうではないのですね。表情づけやテンポの動きも大きく、ところどころに往年の大巨匠のテクニックも見られて、あくまでホロヴィッツの至芸を観客に楽しませています。いつまでも芸を見せる演奏家魂がひしひしと感じられます。
そして、ピアノの音がとてもピュアで美しく、また多彩なのでした。ホロヴィッツはいつまでもホロヴィッツだったということでしょうか。
【録音に関して】
シューベルトはスタジオ録音、シューマンはライヴです。ピアノの音は素晴らしいです。ライヴの方は、静かな中に観客の咳がかなりたくさん入って目立ちます。
【まとめ】
ホロヴィッツはこの録音の頃再来日を果たしています。このCDは、この時期のホロヴィッツを感じとるためのCDですね。巨匠のピアノ演奏でした。
購入:2023/05/29、鑑賞:2023/05/30