【CDについて】
作曲:J.S.バッハ
曲名:音楽の捧げもの BWV1079 (54:06)
演奏:レーデル指揮 ミュンヘン・プロ・アルテ室内管弦楽団
マルシュナー(vn)、シュネラー(vc)、レーデル(fl)、ホカンソン(chem)
録音:1964年
CD:RECD-2831(レーベル:ERATO、原盤:ERATO、発売:RVC)
【曲と演奏について】
前回この曲を聴いたのは、だいたい1年前で、ミュンヒンガーの録音でした。今回はレーデル。同種の演奏と言えば、そういう事になります(笑)。モダン楽器の弦楽合奏主体で、録音年代的ンもほぼ同じですね。
クルト・レーデルはあまり目立たないような感じですが、フルート奏者として活躍後、1952年にミュンヘン・プロ・アルテ管弦楽団を創設し、同楽団や音楽祭を指揮して活動を続けられました。早くから教授職にも就いていたとのことです。経歴からしても堅実なイメージです。60年代から数多くの録音をERATOに残しており、LP時代はERATOの廉価版にはお世話になりました。バロックからモーツァルトなどが多かったと思います。
久しぶりに聴くレーデルで、特段イメージは持っていなかったのですが、音楽がとても活き活きしていて楽しめたと思います。どちらかというとインテンポで淡々と進む感じではありますが、押し出しが強くて雄弁な演奏に感じました。一つ一つのフレーズが強い感じですかね…?たっぷりと音が出て歌っている感じです。そんな演奏で聴く6声のリチェルカーレは、誇張はありませんが、骨太に自然で流れてくるような感じで聴きごたえがありました。
【録音に関して】
音も大きめで、かつ自然でクリアに捉えられた、とてもいい録音だと思います。
【まとめ】
時々、ふらりと聴いてしまうバッハのCDです。大王のテーマと言われている主題ですが、バッハの処理は素晴らしいですが、主題自体も頭にしっかり残るいいメロディですね。
購入:2024/01/09、鑑賞:2023/05/01
数少ないバッハの過去記事をリンクしてみました