イル・ジャルディーノ・アルモニコ:Musica Barocca (2001) | ~Integration and Amplification~ クラシック音楽やその他のことなど

~Integration and Amplification~ クラシック音楽やその他のことなど

学生時代から断続的に聞いてきたクラシックCD。一言二言で印象を書き留めておきたい。その時の印象を大切に。
ということで始めました。
そして、好きな映画や読書なども時々付け加えて、新たな感動を求めていきたいと思います。

【CDについて】
曲名:J.S.バッハ:管弦楽組曲第3番(18:39)
   アルビノーニ:オーボエ協奏曲ニ短調Op.9-2よりアダージョ(5:21)
   ヴィヴァルディ:ピッコロ協奏曲ハ長調 RV443(11:51)
   アルビノーニ:ソロ・ヴァイオリンと弦楽のためのアダージョ(2:02)
   A.マルチェッロ:オーボエ協奏曲ニ短調(9:38)
   テレマン:2つのフラウト・トラヴェルソと弦楽のためのグラーヴェ(4:02)
   パッヘルベル:カノンとジーグ(4:42)
   グリーンスリーヴズ(1:48)
   パーセル:シャコンヌト短調(4:43)
   ヘンデル:シバの女王の入城(3:13)
   アルビノーニ:2つのヴァイオリンと通奏低音のためのアダージョ(3:59)

演奏:アントニーニ指揮 イル・ジャルディーノ・アルモニコ

録音:2001年1月29日-2月2日

CD:8573-85557-2(レーベル:Teldec)

 

【曲と演奏について】

バロック名曲集です。今までほとんど買ったことがありません(笑)。覚えているのは、DGの編集ものくらいかな…と思います。でも、このCDを見て惹かれたのは、イル・ジャルディーノ・アルモニコがオリジナルで録音した名曲集だというところ。表現の起伏の大きなイル・ジャルディーノ・アルモニコとアントニーニの演奏でのバロック名曲集。ワクワクします✨。勿論、古い名曲集に定番で入っていたアルビノーニのアダージョはありません(笑)。

 

最初はバッハの管弦楽組曲第3番。これで一気に掴まれますねぇ。アントニーニ節全開です。音色の対比と、切れ味の鋭いリズム感で突き進むのはまさに爽快。レガートで歌うバッハもいいのですが、こちらは対極の表現でした。アントニーニの演奏は、そういった表現や楽しさや自由さを感じる演奏だと思いますので、リヒターのようなパッションの壮大さを感じる演奏とはまた違いますね。むしろリヒターを聴くと、この表現でも随分穏便に聴こえてしまうのが面白いところです。

 

他の曲でとても面白かったのは、ヴィヴァルディでしょうか。アントニーニ自身がフラウティーノを演奏しています。このフラウティーノの、ピッコロよりもちょっとくすんだ感じの音色の面白さや、叙情的にはあまり歌わないアントニーニの演奏だけに、その色合い感がとても良かったです。特に第二楽章は最高です。その他、パッヘルベルのカノンも、こういったスタイルで聴くと、情緒たっぷりな演奏とはまた違ってくるところが面白く感じました。

 

【録音について】

イル・ジャルディーノ・アルモニコの音を聴くには十分素晴らしい録音だと思います。

 

【まとめ】

このCDは買ってから、何度も聴きましたので、大変お買い得感がありました。普段使いできて、それで面白い演奏なので、コスパは最高です(笑)。

 

購入:2024/02/09、鑑賞:2024/04/04