ブルックナー:交響曲第4番 ヨッフム ドレスデン・シュターツカペレ (1975) | ~Integration and Amplification~ クラシック音楽やその他のことなど

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学生時代から断続的に聞いてきたクラシックCD。一言二言で印象を書き留めておきたい。その時の印象を大切に。
ということで始めました。
そして、好きな映画や読書なども時々付け加えて、新たな感動を求めていきたいと思います。

 

【CDについて】

作曲:ブルックナー

曲名:交響曲第4番変ホ長調 (64:50)

演奏:ヨッフム指揮、ドレスデン・シュターツカペレ

録音:1975年12月1-7日 ドレスデン Lukaskirche 

CD:TOCE-7012(レーベル:EMI、発売:東芝EMI)

 

私は、登山が趣味なのですが、最近は天候などいろいろあって、あまり行けてません。今週末も考えてはいたのですが、はっきり言って無理…。そんな状況下、体力ダウンが心配なので、ジムのウォーキングマシンを最大傾斜にして長時間歩き、体力減退をカバーしようと思い立ちました。しかし、わたしはウォーキングマシンが大の苦手で、何もない環境下長時間のトレーニングは飽きてしまいます。そこで、考えました。ブルックナーを聴きながら挑戦し、曲が終わるまで絶対やめないことにする…🤣🤣🤣。

 

【曲と演奏について】

さて、マシンを動かすと同時にスマホをタップ。ゆっくり曲が開始されます。ヨッフムの演奏は期待通り起伏が大きくて、快調に立ち上がっていくので、第一楽章は歩きの出だしの苦しさも紛らわせてくれます。しかし、第二楽章は曲のスピードが停滞気味なのできつい!樹林帯の中を下を向いて黙々と歩いていく感じです。第三楽章は三部形式の移り変わりを追いながら、なんとか頑張る。そして第四楽章に入ると先が見えて来て、時々盛り上がる音楽に励まされながら頑張って歩を進めます。山頂が近づいてきている気分です。最後のこの曲の盛り上がり方は、いかにも山頂に立った爽快感!😅

 

という感じでやりましたが、やはりきついですね。でも、トレーニングにはなりそう。この曲はだいたい四等分されているし、時折現れる盛り上がりが心地よいです。そして、何よりヨッフムのアゴーギクもディナーミクも自在の演奏が素晴らしい!でも、これはブルックナーだからまだいいけど、マタイ受難曲じゃムリだし、チェリビダッケのブルックナーでもムリ(笑)。

 

で、記録は、65分39秒:距離3.92km:高度581m:傾斜15度、速度3.6km/H

ということで、お粗末さまでした。

 

で、もちろんこれでは終わりません。改めて家でじっくり聴いています。私は、ヨッフムのブルックナーは好きで、この第4番は旧録のベルリン・フィル版をよく聴いていました。最近といってもかなり前ですが、再録音盤を入手できたので、今回聴いています。オーケストラが変わり録音が新しくなりということですが、演奏時間はほとんど変わらず、基本的に同じスタイルだと思います。ヨッフムはジャケットが好々爺風なので、ドイツの伝統のブルックナーらしい敬虔なイメージを持たされますが、この印象で聴くとすぐに間違いに気づくでしょう。どちらかというと爆演です(笑)。

 

テンポの動きは大きく、盛り上げるときは激しく駆り立てるようにオーケストラを動かし、静かな所ではあくまでも美しく、まさにブルックナーの聴かせ所をつかんだ演奏だと思います。第一楽章の前半から素晴らしいアッチェレランドを聴くことができます。さすがブルックナー協会会長です。この録音ではドレスデンのオーケストラに変わっていますので、よりオーケストラの美しさやしなやかさが目立っています。私はまだ主要曲しか聴いていませんが、ヨッフムの全集はこの全集と旧全集と両方とも少しづつ集めていって、いずれ全部聴きたいと思っています。

 

楽章毎に切り出した動画を見つけられなかったので、全曲の動画です。長いですが…。

 

ヨッフムの演奏は、テンポが良くて、ウォーキングしながら聴くにもとても良かったですが、一方で、立ったまま激しく動く指揮者も1時間以上の熱演を行うのは体力的にも大変だろうなぁ…と、妙に実感していました(笑)。さて、ヨッフムのブルックナーは今まで何を聴いたのだろうと思って改めて見てみたら、4,5,6,7,8,9でした。旧盤、新盤、晩年のACOライヴと入り混じっています。これから折に触れてじっくり取り組んでいきたいと思っています。

 

購入:2023/10/06、鑑賞:2024/08/30

 

関連過去記事リンクはブルックナーの交響曲第4番などから。