花の咲き方、人の生き方 / ウィリアム・アーサー・ウォードの世界 II【名言集】
寒く、厳しい冬が終わり、いつの間にか空気に優しさがよみがえってきた時、長い冬の間、ずっとためていたそのエネルギーを一気に放出するかのように咲き誇り、そして散っていく桜の花。人はそこに、命の力強さ、美しさ、そして儚さを感じて感動を覚えるのでしょう。【吉野山の千本桜】桜と言えば思い浮かぶのはソメイヨシノですよね。桜の名所、奈良県の吉野山にちなんで名付けられたと言われるこのソメイヨシノはなんと、まるでSFの世界のように・・・//////////////桜の花も、梅の花も、牡丹の花も、バラの花も、ユリの花も、ヒマワリの花も・・・その咲き方は花により様々ですよね。花の咲き方にはもちろん正解などありませんし、人によって好みも異なるものでしょう。人が生きていく上であるべき姿、どう考えて、どう生きていくべきなのか。そこにもまた、正解はありませんよね。だけど、私たちもできることなら、自分が心に思う最高の生き方をしたい。最高の姿で咲いていたい・・・ですよね。自分はどうあるべきか、そして自分はどうなるべきか、花たちは自分で決めた最高の姿で咲くように、私たちも自分で、それを見つけていかなければならないのでしょう。そのために、この人の言葉をヒントにすることもまた正解なのかもしれません。今回も前回に続き、(今日と時間と感謝の気持ち / ウィリアム・アーサー・ウォードの世界)「アメリカ人の中で最も格言が引用された作家の一人」と呼ばれるウィリアム・アーサー・ウォードの言葉をご紹介していきます。////////////“Blessed is he who has learnedto admire but not envy,to follow but not imitate,to praise but not flatter,and to lead but not manipulate.”「称えるが妬まない、従うが模倣しない、賞賛するが媚びない、そして、導くが操らない、それらを学んだものこそが恵まれた者だ」(ウィリアム・アーサー・ウォード)人は誰しも隣の芝生を青く感じるもの。自分に無いものばかりに目がいきそれを持つ者をうらやむか、そのことを否定して目をそらすか、・・・となりがちですよね。他人は他人、自分は自分。いいものはいいと惜しみなく称えることができ、さらに、人を導くだけの度量を持ちながら、自分のために人を利用するようなことは決してしない。それは人として自立し、自信がある者にのみ可能な生き方かもしれませんね。“Greatness is not found in possessions, power, position, or prestige.It is discovered in goodness, humility, service, and character.”「偉大さは所有、権力、地位、あるいは名声の中には見いだされない。それは、善良さ、謙虚さ、奉仕、そして人格の中に見いだされるのだ」所有しているものにこだわらない。所有しているもので人を見ない。人の世の波に流され、他人の価値観の上に生きるのではない。大切なものはその内面からなる人間性、自分自身の中に尺度を持ち、人としての正しさをよりどころに生きること。たたきつけるような雨にも、全てをなぎ倒すかのような風にも負けずに、ゆるぎなく大地にどっしり根を下ろして天に向かってまっすぐ伸びる、大木のような生き方、私たちもイメージして目指していきたいですね。//////////そこに石があることに気づけば“We can choose to throw stones,to stumble on them,to climb over them,or to build with them.”「私たちは石を投げることも、つまづくことも、乗り越えることも、それを使って何かを創ることも、選択することができる」そういうものですよね。物事の本質を見抜き、物事を多角的にとらえることのできる知性それもまた生きていく上で必要なもの。物質に限らず、私たちの身の周りの状況、それらを肯定的にとらえて自分のために役立てることができる力、先を見通し、自分の進みたいと思う道を進むための最善の方法を考え選択することのできる力。それらの力があれば、必要以上に恐れることなく、最適な行動を取り、自信を持って、人生を進めていくことができるのでしょう。そしてそんなふうに生きる人は、はたから見たら、自由に悠々と生きることのできる楽観主義者に見えるのかもしれません。“Optimists enrich the present,enhance the future,challenge the improbableand attain the impossible”「楽観主義者は現在を豊かにし、未来を強化し、可能性の低いことに挑戦し、不可能なことを成し遂げる」私たちもそんな「楽観主義者」でありたいですね。//////////////“The adventure of life is to learn.The purpose of life is to grow.The nature of life is to change.The challenge of life is to overcome.The essence of life is to care.The opportunity of life is to serve.The secret of life is to dare.The spice of life is to befriend.The beauty of life is to give.”「人生の冒険は学び。人生の目的は成長。人生の本質は変化。人生の課題は克服。人生の根底は配慮。人生の機会は奉仕。人生の秘密は勇気。人生の趣は友情。人生の美とは与えること」・・・そういうものかもしれません。だけど、全てを成し遂げること、全てを手に入れること、それはもちろん困難なことでしょう。だから、決して完璧ではなかったとしても、“To make mistakes is human;to stumble is commonplace;to be able to laugh at yourself is maturity”「間違いを犯すのが人間。つまずくのは当たり前です。自分で自分を笑わえることを成熟というのです」うまくいかない自分を「そんなこともあるよね」と笑い飛ばして、自分が心に思う最高の生き方をしていけばいいのだと思います。そうです!“If you can imagine it, you can achieve it,if you can dream it, you can become it”「想像できるなら、達成できる。夢見られるなら、そうなれる」心に思い浮かぶ最高の花、私たちも咲かせていきましょう!!/////////////【こちらの記事も是非どうぞ】今日と時間と感謝の気持ち / ウィリアム・アーサー・ウォードの世界人を導く、自分を導く / ウィリアム・アーサー・ウォードの世界 III【その他の名言記事へのアクセスは】ここからアクセス!/過去の名言集記事 (# 221~# 230)////////////現代では天気予報などで「桜が開花した」というときの「桜」はこの種のことを指すほどの、桜の中の桜ソメイヨシノは、実は自分自身に結実した種子では発芽することは無く、各地にある樹は全て人の手で接木(つぎき)などで増やしたもの、つまり全てのソメイヨシノは、同じ遺伝子を持つ「クローン」ということになるそうです。ソメイヨシノが「さくらの開花予想」などに使われる理由も、人気があるからとういことだけではなく、全ての個体が同一に近い特徴を持ち、その数が非常に多いため・・・だそうです。