春のやわらかな空気の中、
お気に入りの曲をかけながら、
自慢の愛車で海辺の道をドライブ。
風を切る疾走感ときざまれるビート。
目に入る真っ青な空と海。
・・・気持ちいいですよね。
現代人の私たちにとって
自動車
は自分が運転するしないに関わらず
生活と切り離せない存在ですよね。
自動車・・・
その定義は大辞泉によると
「原動機の動力によって車輪を
回転させ、軌条や架線を用いず
路上を走る車」
となっています。
この定義による世界初の「自動車」は
蒸気機関で動く蒸気自動車で、
1769年にフランス陸軍の技術大尉
ニコラ=ジョゼフ・キュニョー
が製作した「キュニョーの砲車」だそうです。
そのおよそ230年後の1997年12月、
日本で発売された世界初の
量産ハイブリッド専用車
トヨタ・プリウス
は2017年1月末までの約19年間での
累計販売台数が約1,005万台。
2017年、2018年の販売台数を合計すると
2018年末でおよそ1,030万台になりますが、
それでは、これまで世界で一番売れた
自動車は・・・?
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20世紀の初頭、1908年に発売され、
以後1927年まで基本的な
モデルチェンジのないまま、
19年間で1,500万7,033台が
生産された自動車があります。
(プリウスは初代から4代目まで
「プリウス」を名乗る自動車全体で
19年間で約1,005万台です)
それがアメリカの自動車メーカー
フォード社の
"T型フォード"と
呼ばれる車です。
今回はこのT型フォードを産みだした
フォード・モーター社の創業者、
ヘンリー・フォード
の言葉をご紹介していきます。
【T型フォード】
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"Whether you believe you can do a thing or not, you are right."
「できると思えばできる。
できないと思えばできない。
どちらにしても、
自分が思ったことが正しい」
(ヘンリー・フォード)
1863年生まれのヘンリー・フォードは、
アメリカの多くの中流階級の人々が
購入できる初の自動車を
開発・生産したという功績から、
「自動車の育ての親」
と呼ばれています。
(ちなみに1844年生まれで
ガソリン自動車を発明し、
「メルセデス・ベンツ」の
基盤を作ったカール・ベンツが
「自動車の生みの親」
と呼ばれているそうです)
農場を経営する父の長男として
生まれたフォードでしたが、
彼は農場を継ぐことを拒み
16歳の時に家を離れ、
見習い機械工として働き始めました。
父親の事業を継げば何も考えず
楽に生きられたのに、
それでも機械工として
自分の力だけで生きるという
フォードの決断は
「自分は自分の好きな道で生きる。
自分はそれをやる。
自分にはそれができる」
そういう
自信と覚悟
から生まれたもの
・・・だったかもしれませんね。
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1908年にT型フォードを発表し
世界的に爆発的なヒットを起こした後、
1932年にはフォード・モーターは
全世界の自動車生産の3分の1を
占めるまでになりました。
フォード・モーターの社主として、
世界有数の富豪となった
フォードですが、
1人の機械工として
キャリアをスタートした時点で、
自分がそこまで登り詰めることを
考えていたのでしょうか?
"There is no man living who isn't capable of doing more than he thinks he can do."
「どんな人間も、
自分ができると思っている
以上のことができる」
もしかしたら、彼が言う
「自分ができると思っている以上のこと」
をやってのけた人物とは
彼自身のことだったのかも
しれませんね。
だからこそ
彼の残した言葉からは、
人には力がある。
そういう信念を感じますね。
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少し想像してみて下さい。
あなたが高速道路上を運転して
いたとして、
自分の走る車線の1m前しか
見えなかったら・・・
いえ、それどころか
運転中に後ろから目隠しされたら・・・
背筋が寒くなるほど、
ぞっとしませんか?
そしてそれは、
人生も同じものかもしれません。
"Obstacles are those frightful things you see when you take your eyes off your goals."
「障害がおそろしいものに
見えるのは、
目標から目を離すからだ」
この言葉、
自分の目指すもの、
自分が手に入れたいもの、
それらから目をそらすことなく、
遠くをしっかり見つめ続けていれば、
途中にどんな障害があっても
恐れなど感じない。
ともとれますし、
今、自分の目の前にあるものを
恐れずそれを越えるべき目標と考えて
正面から向かい合えば
恐れなど感じない。
向かい合わないから、
その正体も対応法もわからず
結果として
恐れを感じてしまうのだ。
・・・という意味にもとれますね。
どちらにしても、
しっかり前方を見続けて走ること、
それが安全運転の基本であり、
人生の成功のためための秘訣
でもあるのかもしれませんね。
そして目の前にある障害を
乗り越えるためにすべきこと、
それは、
"Nothing is particularly hard if you divide it into small jobs."
「小さな仕事に分けてしまえば、
何事も特に難しいことはない」
高速道路上で
もし障害物を見つけたとしたら、
・あわてず減速
・周囲の交通状況を確認
・車線変更のための方向指示器を出す
・少しずつハンドルを切って車線変更
といった小さな対応を
一つずつするのと同じように
冷静に事実だけを見つめて、
自分のすべきことを淡々と考え、
じぶんがやれることを
一つ一つ実行に移していくこと
・・・といえますね。
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"One of the greatest discoveries a man makes, one of his great surprises, is to find he can do what he was afraid he couldn’t do."
「ひとりの人間にとっての
最大の発見、最大の驚きは、
自分にはできないと
思っていたことが
実はできるのだと知ることである」
ヘンリー・フォードの言う、
最大の発見、最大の驚き、
私たちもしていきたいですね。
遠い目標から目をそらすことなく、
目の前にそびえ立つ障害にも
正面から向かい合うこと。
自分にできること、
やるべきことを、
細かな作業に分けて
一つ一つ実行していくこと。
「自分にはできる」
と信じること。
それがフォードが示してくれたこと。
あとは、
前を見て進むのみ!!
【ヘンリー・フォード】
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世界で一番売れた車・・・。
少々データが古く申し訳ありませんが、
によると、
モデルチェンジをしていきながらの
同じ「名称」の自動車
としては、
累計販売台数3,750万台の
トヨタのカローラ シリーズ。
T型フォードと同様の
「単一モデル」
としては、
1938年から2003年までの65年間で
累計2152万9464台が生産された
フォルクスワーゲン ビートル
となるそうです。
ビートルのこの数字、なんと
2018年10月1日現在の
東京都民(約1,380万人)
埼玉県民(約730万人)
全員がこの車を持っているような
数字となります。
【フォルクスワーゲン ビートル】