「なんだか不安だ」
「自信が無い・・・」
そんな気持ちにとらわれてしまって、
目の前の世界が灰色になり、
不協和音が心の中に響きわたり、
心の中に「ザラッと」した感じが広がる。
・・・なんとかしたいものですよね。
だけど、
それは複雑化した世界の中で生きる
私たち、現代人の誰もが
抱えている思いなのかもしれませんし、
だからこそ、
自分でなんとかできる方法を見つけて
不安とはサヨナラして、
いつでも自信を持って生きていけるように
なりたいですよね。
人の脳は、実体のない概念を
実体のないままにしておくことに
強いストレスを感じるそうです。
だから、
今自分の心の中にある不安に対して
しっかりと向き合って、
それらを正面から見つめた上で、
解決すべき問題、
やらなければいけない仕事などを、
書き出していって、
具体的な把握を行っていくと
ストレスは和らぐそうです。
明日のことが不安だ・・・。
となりがちな人は、
仕事を終える前に、
あるいは夜寝る前に、
明日やるべきことのリストを
あらかじめ作っておくと
いいかもしれませんね。
さらにいうと、
このリストはできるだけ
手の届きやすい小さな目標を
複数設けたリストにすると、
脳科学的に
より一層、効果が上がるそうです。
その理由は・・・
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「脳の神経回路は、
楽観的に
物事をとらえていないと、
潜在能力を発揮できないように
できています。
悲観的な時の脳は、
言うなれば潜在能力に
蓋をして抑え込んでいる
状態なのです」
(茂木健一郎)
今回は、
「脳と心の関係の研究」
で有名な茂木健一郎さんの言葉を
ご紹介していきます。
確かに不安に心をとらわれて、
悲観的な状態になっている時は
・・・気持ちも乗らないし、
逃げ出したくなったりするもの。
これでは、
結果もついてきませんよね。
だから、
「根拠はどうでもいい。
とにかく自分には
自信があるんだと考える。
そうすると面白いことに、
自信を持っている脳の状態が
でき上がってしまうのです」
あなたが「自信」を持った時のことを
思い出すことができますか?
その具体的な時を思い出してみて下さい。
それは
何かを成し遂げた時、
何かを手に入れた時、
・・・そんな時ではなかったでしょうか?
そんな時、私たちの脳の中では、
ホルモン調節をしたり
快の感情や意欲、幸福感
などを感じさせる作用がある
脳内物質の一つである
ドーパミン
が分泌されているそうで、
脳はドーパミンが分泌された際に、
どんな行動をとったかを克明に記憶し、
その快感を再現しようとするそうです。
さらに、脳は
「実際に行った行動と
脳内で想像した行動の区別を
つけることが苦手」
といわれています。
つまり、
根拠なんか無くても
「自分は自信がある」
そう思い続けることによって、
脳はドーパミンを出し、
やる気が出て、幸福感が上がる。
あとは、実際に行動するだけ。
そして
「やる気のある状態」で「楽しく」
実施した行動は効果を上げやすい。
それは、
みなさんも実感されていると思います。
「根拠のない自信を持て。
それを裏付ける努力をせよ。
このモットーを実行するのが
難しいのは、
両者が往々にして
逆の志向性だから。
自信を持つ人は過信して怠ける。
努力する人は現実にとらわれる。
地べたを這い回りつつ、同時に
空の星を見上げる人だけが、
『挑戦する脳』になれる」
茂木さんが自信を持って言い切るこの言葉。
十分に根拠があるわけですね。
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「壁にぶつかった時や
重大な決断を下すときは、
論理的な思考よりも
感情が訴えかけてくるもの
に従う、
つまり直感を信じることが
大事です」
人生という道を歩き続けていたら、
重大な決断を下さなければいけない時は、
必ずありますよね。
未来のことなんか不確定要素が
多すぎて、
どんなに論理的に考えても
正しい答なんか
導き出せないことの方が多いし、
それが
自分の家庭や経済環境にまで
大きな影響を与えかねないような、
大きなものであるほど、
自信を持っての決断など、
できないものですよね。
「『直感を信じろ』とか科学的じゃないし」
そう思われるかもしれませんが、
結局はこれも
「自分の直感は正しい」
「直感に従った人生に後悔はない」
という
「『根拠のない自信』を持っての決断」
となるのだと思います。
しっかり考えて、
直感を信じて素早く決断。
あとは自分の決断に自信を持って
その決断が正しかったと
未来の自分に向けて証明できるよう、
今自分がやれることを
全力で重ねていくだけ。
だからこそ
直感を信じて行った決断はうまくいく・・・。
人生は
そんなものかもしれませんね。
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ドーパミン
この脳内物質は、
果たしたタスクの量や、
時間にかかわらず、
自分の責務を達成させた時に
増加するそうです。
従って、
自分がやるべきことのリストを
できるだけ手の届きやすい、
小さな目標を複数設けたものにすると、
こまめに達成感を感じることができ、
脳内にドーパミンがあふれた状態で、
すごすことができるようになる
・・ということだそうです。