「起業して億万長者になる」

 

ちょっと想像してみただけで

わくわくしてきますよね。

 

 

現在のアメリカのビジネス界で

肩で風を切って歩く勝ち組企業


Google (1998年創業)

Apple (1976年創業)

Facebook (2004年創業)

Amazon (1995年創業)

 

をさして

 

"GAFA (ガーファ)"

 

と呼ぶそうですが、

あのスティーブ・ジョブズのApple社以外は

どれも25年前には影も形もなかった

新興企業といっていいでしょう。

 

 

最近は日本でも

若き起業家たちの話を聞くように

なりましたが、

 

やはりアメリカは成功者の

ケタが違いますよね。

 

 

世界銀行が2018年10月31日に

世界190の国と地域を対象に、

ビジネスのしやすさをランキング化した

 

「ビジネス環境 世界ランキング」

 

を発表しましたが、

 

日本は果たして何位に

評価されているのでしょう?

 

 

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さて、みなさん、

 

渋沢栄一

 

という人物をご存じでしょうか?

 

 

1840年生まれの彼は、

幕末の動乱を駆け抜け、

明治維新後は

 

第一国立銀行、

(第一銀行、第一勧業銀行を経て、

現在はみずほ銀行)

 

東京証券取引所、

 

東京瓦斯 (現東京ガス)、

 

東京海上火災保険、

 

田園都市 (現東京急行電鉄)、

 

帝国ホテル、

 

キリンビール、

 

サッポロビール、

 

など、

 

多種多様の500以上の

企業の設立に関わり

 

「日本資本主義の父」

 

と呼ばれた実業家です。

 

 

彼は事業活動のみではなく、

 

社会活動にも熱心で、

東京慈恵会、日本赤十字社などの

設立にも携わった

 

幕末から明治にかけての

近代日本の黎明期を支えた

マルチな才能をもった人物でした。

 

 

今回はこの渋沢栄一が残した

言葉をご紹介していきます。

 

【左は1866年の渋沢栄一。

右は1867年フランス渡航後の渋沢栄一】

 

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「自分が信じないことは言わず、
知ったからには必ず行うという
思いが強くなれば、
自然に言葉は少なく、
行動は素早くなる」

(渋沢栄一)

 

 

ちなみに彼は

「不言実行」

を奨励しているわけではなく、

 

 

「不言実行と共に、

また有言実行も大いによろしい」

 

 

とも語ったようです。

つまり、

 

大切なことは、

 

「必ず行う」

という意思と行動の素早さ。

 

そして

 

自分が口にするその

「言葉の信頼性」。

 

それがビジネスに限らず、

人が成功をおさめるために

必要な条件。

 

そういうことなのでしょう。

 

//////////

「ただそれを知っただけでは

上手くいかない。
好きになれば

その道に向かって進む。
もしそれを心から

楽しむことが出来れば、
いかなる困難にも

くじけることなく進むことが

できるのだ」

 

 

ビジネスや社会活動だけでなく

教育活動にも力を入れた

渋沢栄一は、

 

 

一橋大学、東京経済大学の

設立に協力した上、

 

「日本の近代化のためには

女子の教育も大切」

 

と考え、

 

伊藤博文、勝海舟らと

女子教育奨励会を設立。

 

日本女子大学、東京女学館の

設立に携わりました。

 

 

「どんなに勉強し、
勤勉であっても、
上手くいかないこともある。
これは機がまだ

熟していないからであるから、
ますます自らを鼓舞して
耐えなければならない」

 

 

彼が語ったこれらの言葉は

ビジネスだけではなく

 

教育者としての言葉とも

とれますよね。

 

 

私たちも、

 

仕事であれ、勉強であれ、

必ずしもうまくいく時ばかりでは

ありませんよね。

 

そんな時は彼の言葉を思い出して

 

 

自分のしていることを好きになること、

楽しむことを心がけること。

 

それでもうまく行かない時は、

 

人のせいでも、

自分のせいでもなく、

 

「その時がまだ来ていないだけ」

「その時は必ず来る」

 

そう信じて、

 

投げ出してしまうことなく、

自分がやるべきことをやりながら

 

いつか必ずやって来る

 

「その時」

 

に備えること。

 

 

心がけていきましょう!!

 

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渋沢栄一を慕う

経営者や管理職たちは、

 

龍門社という組織に集まり、

 

会員の知識や徳性の向上を

目的に活動したそうで、

 

昭和初期には、この龍門社には

数千名の会員が集まっていたそうです。

 

 

「天の時は地の利に如かず。
地の利は人の和に如かず」

 

(天のもたらす幸運は

地勢の有利さには及ばない。
地勢の有利さは

人心の一致には及ばない)

 

 

戦国時代中国の儒学者である

孟子(もうし)

は、そう言ったそうです。

 

 

渋沢栄一の成功は、もちろん

彼自身の実力によるものも

大きかったのでしょうが、

 

彼のもとに集まった

「人心の一致」

も大きな要因となったのでは

ないでしょうか。

 

 

「心を穏やかにさせるには
思いやりを持つことが

大事である。
一切の私心をはさまずに

物事にあたり、
人に接するならば、
心は穏やかで

余裕を持つことが

できるのだ」

 

 

余裕のない人間、

いつもカリカリしている人間には

人など寄ってこないものですよね。

 

 

どんな時も思いやりの精神を

持って人に接して、

 

心の余裕と穏やかさを持ち、

 

 

「反対者には反対者の

論理がある。
それを聞かないうちに、
いきなりけしからん奴だと

怒ってもはじまらない。
問題の本質的な解決には

結びつかない」

 

 

相手の考えも尊重して

相手の言い分によく耳を傾けること。

 

そして

 

 

「交際の奥の手は至誠である。
理にかない

調和がとれていれば、
ひとりでにうまくいく」

 

 

組織に調和をもたらし、

周囲にいる人の心を

自分のもとに引き寄せて、

組織をうまくいかせるための秘訣。

 

それは

人に対して誠実であること。

 

 

渋沢栄一が語るものは、

どれも人の心を引き寄せるために

必要と思える、

 

「当たり前のこと」

ばかりかもしれません。

 

 

だからこそ、

 

思いやり、心の穏やかさ、

 

相手の価値観を認め、

相手の言に耳を傾ける。

 

そして誠実さ、

 

 

人として備えるべき、

行っていくべき

 

当たり前のことを

当たり前にやりきること。

 

 

私たちも見習って

 

自分自身も、

自分のもとに集まってくれる人たちも

 

みんなを幸せにしていきましょう!!

 

 

【渋沢栄一像(東京都千代田区大手町)】

 

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世界銀行が2018年10月31日に発表した

世界190の国と地域を対象に、

ビジネス活動における制度的環境を

比較評価した

 

「ビジネス環境 世界ランキング」

 

 

日本は総合ランキングで39位でした。

(詳しくはこちら)

 

ランキング上位の国は以下の通りです。

 

1位 ニュージーランド 

2位 シンガポール

3位 デンマーク

4位 香港 

5位 韓国 

 

他には、

アメリカは8位、ドイツは24位、中国は46位

となっていました。

 

毎年発表されているこの調査結果、

日本の総合ランキング推移は

2013版24位→ 2014版27位→ 2015版29位

→ 2016版32位→ 2017版34位→ 2018版34位

 

となっていて毎年ランキングを

落としているのが気になるところです。

 

 

ちなみにランキングの1位

「世界一起業しやすい国」

 

ニュージーランドでは

 

1回の手続きだけで登記が済んで

1日で開業が可能。

 

ネットの申請だけでもOKで、

 

費用も1万3000円くらいで

手軽に起業できる!!

 

・・・そうです。