張り詰めた雰囲気が周囲を支配し、

一堂に会した全員が息をのむ。

 

中央にいる人物はその場に集まった

「容疑者たち」

全員の前で、

 

物的証拠や心理分析等を含めながら、

 

まるでもつれた糸の結び目を

鮮やかな手つきで解きほぐしていくように、

 

自らがたどった推理過程を全員に

説明しながら、

 

「殺人事件」

 

の謎、トリックを一つ一つ解明していき、

最後に真犯人をその場で指し示す・・・。

 

 

シャーロック・ホームズ、

金田一耕助、明智小五郎、

・・・そして名探偵コナン。

 

推理小説における名探偵たちは、

みんな知的でかっこいいですよね。

 

 

洋の東西を問わず、

 

その表現手段も

小説からテレビドラマ、映画、マンガと

形態を問わず、

 

たくさんの名探偵たちが

これまで発表され続けてきたのは、

 

 

「人は真理を知りたいから」、

「謎の答を知りたいから」、

 

それが人の本能であり、

 

それを知った時に、

人は「快」を感じるから。

 

なのでしょうね。

 

 

ぴんとはね上がった大きな口髭、

 

自らを

 

「灰色の脳細胞」

を十分に活用できる賢い人物、

 

世界最高の探偵、

 

と称する自信家の名探偵、

 

 

「オリエント急行殺人事件」

などで知られる、

 

エルキュール・ポアロ

 

もまた、

世界で最も有名な名探偵の一人ですね。

 

 

世界に数々いる名探偵たちですが、

朝日新聞が2012年に行った

 

「心に残る名探偵」

 

アンケートの結果、1位になったのは

恐らくみなさんもよくご存じの、

 

あの名探偵でした・・・。

 

【映画「オリエント急行殺人事件より」

 

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「人生」について・・・。

 

その真理は、さすがの名探偵たちにも

解明は難しいかもしれませんね。

 

 

今回はエルキュール・ポアロの生みの親、

イギリスの小説家

 

アガサ・クリスティ

(1890~1976)

 

が語った人生に関する言葉を

ご紹介していきます。

 

【イギリスのテレビドラマ「名探偵ポアロ」より】

 

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"One can never go back, 

that one should not ever try to go back – 

that the essence of life is going forward. 

Life is really a One Way Street."

 
「人生は決して後戻りできません。

戻ろうとすべきではなく、

人生の本質は前進すること。

人生は本物の一方通行なのです」

(アガサ・クリスティ)

 

 

言われてみたらその通りですよね。

 

誰も時間を元に戻せるなんて

思っていないものでしょう。

 

 

それでも人は、

 

過去を振り向き、

過去にとらわれて生きていくもの

 

なのかもしれません。

 

 

だけど・・・

 

"One doesn’t recognize the really important moments in one’s life until it’s too late."
 
「人生で本当に重要な瞬間は、

手遅れになるまでわからない」

 

 

だから後ろなんて振り向いている暇は

無いのかもしれませんね。

 

大切なのは過去ではなく

 

「今」

 

ですよね。

 

手遅れにならないよう、

この瞬間を大切にしていきましょう!!

 

 

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この一方通行の道の行く先、

それは、

 

 

"A life is a prelude to death."

 

「人生は死への前奏曲である」

 

 

そして

 

私たちはその道を進んでいる時、

アクセルをふかしすぎて

しまっているようで、

 

時間は、ものすごいスピードで

私たちの前を過ぎていっている

のかもしれません。

 

そう、

 

 

"Time is the best killer."
 
「時間は最も優秀な殺人者です」

 

 

たくさんの死を描いている

推理小説作家のクリスティらしい、

 

ちょっとまがまがしい表現ですが、
 

それもまた、

私たちが目をそらしてはいけない

事実であり、

 

真理なのかもしれません。

 

 

"If the fact will not fit the theory – let the theory go."

「もし事実が理論と一致しないなら、

捨てるのは理論の方ね」

 

 

私たちも、

 

しっかりと事実を見極め、

真理を見極めて、

 

迷うことなく、

この道を進んでいかないと

いけませんね。

 

 

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"But I’ve been killing 161 people in the work of 66, I myself love to live."

 

「私は66の作品の中で

161人殺してきたけど、

私自身は生きることが大好きなの」

 

 

生きることが好きな自分は

自分の書いた小説の中で161人も

殺している・・・

 

ちょっと面白い表現ですね。

 

 

『オリエント急行殺人事件』(1934年)

『ABC殺人事件』(1936年)

『そして誰もいなくなった』(1939年)

 

などクリスティの作品は英語圏を越えて、

全世界で10億部以上出版されており、

 

世界中で聖書とシェイクスピアの次に

よく読まれているといわれる彼女を

 

ギネスブックは

「史上最高のベストセラー作家」

に認定しています。

 

 

"Everything that has existed, lingers in the Eternity."

 
「存在していたものすべては、

永遠に生き続ける」

 

 

彼女の名前、彼女の存在は、

彼女が残した作品たちとともに

永遠に生き続けるのでしょう。

 

 

そして

 

私たちがこれまでに残してきたもの、

これから創っていくものもまた・・・。

 

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"I like living. 

I have sometimes been wildly, despairingly, acutely miserable, racked with sorrow, but through it all I still know quite certainly that just to be alive is a grand thing."

 
「私は生きることが好き。

時にひどく絶望し、激しく打ちのめされ、

悲しみに引き裂かれたことも

あったけれど、

それでもそれら全てを通して、

私はやはり生きていることは

すばらしいことだとはっきりわかる」

 

 

私たちも

 

「生きることのすばらしさ」

 

という真理に気づき、

 

この一方通行道路の上で

何があったとしても、

 

 

大切なこの瞬間を逃さないため、

 

後になってその大切さに

気づいて悔やまないため、

 

私たちが残していく

永遠に生き続けるもののため、

 

 

時を大切にし、

今生きていることに感謝して、

 

まっすぐ前を向いて、

 

人生という二度と戻ることのできない

この道を進んでいきたいですね。

 

 

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【こちらの記事も是非どうぞ】

明けない夜はない / シェイクスピアの世界

 

【その他の名言記事へのアクセスは】

ここからアクセス!/過去の名言集記事 (# 211~# 220)

 

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朝日新聞が2012年に行った

「心に残る名探偵」

 

アンケートの結果の上位は

以下の通りでした。

 

6位:工藤新一 (名探偵コナン)

5位:エルキュール・ポアロ

4位:明智小五郎

3位:金田一耕助

 

 

そして2位が

シャーロック・ホームズ

 

 

1位は

コロンボ警部

 

・・・だったそうです。

(その他の結果はこちらをどうぞ)

 

【「刑事コロンボ」ファンの方は是非どうぞ】