心躍る歓喜の時も、

悲嘆に暮れた悲しい時も、

 

いつの日も私たちの頭上で

ただ私たちを静かに見つめ続けている月。

 

 

はるか昔から人は月を見上げてきました。

 

ある時は人の心を明るく照らし、

ある時は人の心を優しく見守ってきた

あの月は、昔

 

楽しかった日、悔しかった日、

さみしかった日、胸に決意を抱いた日、

 

あなたが見上げたものと

全く変らない姿で、

 

今日もあなたを見守っています。

 

【1968年 アポロ8号の宇宙飛行士が月面からみた地球】

 

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人の心もまた

月のようなものかもしれません。

 

 

人が生きている間、

必ずそこに共にあり、

 

人はその存在を

よく知っているようでいて、

 

 

月には、

地球からは決して見えない裏側の面が

あるように、

 

人の心にも、

本人には全く見えていない部分が

あるもの・・・ですからね。

 

 

そして、

 

人類が科学の力で写真の撮影に

成功した

 

「月の裏側」

 

の姿は日頃、見慣れた月とは全く違う

どこか不気味な姿であったように、

 

人の心の裏側もそんなもの・・・

 

なのかもしれません。

 

 

月の裏側が地球から見えない理由。

それは・・・。

 

【月の裏側】

 

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今回はアルフレッド・アドラーの名言を

ご紹介していきます。

 

1870年生まれのアドラーは

オーストリア出身の

精神科医、心理学者、社会理論家で、

 

フロイト・ユングと並んで、

現代のパーソナリティ理論や

心理療法を確立した1人です。

 

 

彼が創始した

個人心理学アドラー心理学

は有名なものなので、

ご存じの方、詳しい方も多いと思いますが、

 

ここでは、

 

彼の心理学の理論ではなく、

彼の残した言葉のみをご紹介します。

 

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"It is optimistic.

Rather than regretting the past, nor having anxiety vision to the future, he sees only now, the current 'here'. "

 

「楽観的なことだ 

過去を悔やむのではなく、

未来を不安視するのでもなく

今現在の『ここ』だけを見るのだ」

(アルフレッド・アドラー)

 

 

アドラーは楽観的な意見の持ち主で、

個人心理学の知識を通じて、

世界をよりよくするための機会を

提供できると確信していたそうです。

 

 

過ぎていった過去に心をとらわれて、

後悔の念にかられることなく、

 

まだ見ぬ未来に心をとらわれて

不安に心を焦がされることなく、


「今」だけを見て、

 

 

"As long as you blame yourself that cannot do, you will not become happy forever.

Only those who have the courage to admit now of themselves can get to be really strong men."

 

「できない自分を責めている限り、

永遠に幸せにはなれないだろう。

今の自分を認める勇気を持つ者だけが

本当に強い人間になれる」

 

 

「今」を認めて、

 

 

"If you point out the cause of the problem, you just take away the courage.

We should focus on solutions and possibilities."

 

「問題の原因を指摘しても、

勇気を奪うだけ。

解決法と可能性に集中すべきだ」

 

 

「今」を全力で生きる。

 

よりよい未来のために

「今」できる最善のことをする。

 

 

 

もしそれを「楽観的」と

批判する人がいたとしても、

 

彼の言葉が示してくれている考え方、

 

 

心とらわれていても、

どうにもならないことを考えているより、

 

よりよい心の状態に

自分を持っていくことができる。

 

 

という考え方は、私たちに

 

よりよい未来をもたらし、

私たちを幸せに導いてくれる。

 

そんな気がしますよね。

 

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"Meanings are not determined by situations, but we determine ourselves by the meanings we give to situations."

「物事の意味は、

状況によって決定されるのではなく、
我々自身が状況に与える

意味付けによって決まるのだ」

 

 

人は客観的に何が起きているかではなく、

 

自分の主観によって、

自分の身の周りに起きていることに

意味づけをして、

 

状況を捉えていくもののようです。

 

 

「満月を隠す残念な雲」

も、

 

「桜を散らす無情な雨」

も、

 

本来そこにある客観的な事実は

 

「満月の日に雲が出た」

「桜の咲いた日に雨が降った」

 

ということだけで、

 

「残念な雲」も「無情な雨」も

 

私たちの心が、事実に対して

後からつけた意味づけに過ぎないもの・・・。

 

 

自分で自分が
「事実を客観的に把握していない」
ことに気付ければ、

 

自分のしている意味づけに

気づいて生きていければ、



ネガティブな気分に悩む時、
事実のみを淡々と受け入れようと
気持ちを切り替えることができる。

 

「今」をよりよく受け入れることができる。

 

 

そういうものかもしれませんね。

 

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"The important thing is not what a person was born with, but how the person handles what was given."

 

「重要なことは、

人が何を持って

生まれたかではなく、

与えられたものを

どう使いこなすかである」

 

 

いいも悪いもないのです。

 

人は他人とは違うもの。

それが事実。

 

自分にあるものがあり、

自分に無いものがある。

それが事実。

 

 

自分の持っているものに気がつかず

 

あるいは、

自分の持っているものを否定して、

 

無いものばかりに目を向けていても

何も生み出しませんよね。

 

 

"Happiness of the three elements are;

whether you love yourself,

whether you have a good relationship,

and whether you contribute to people and society."

 

「幸福の三要素とは

自分自身を愛しているか、

良い人間関係を築いているか、

人や社会に貢献しているか、

である」

 

 

自分の持っているもの、

それを持っている自分

 

どちらも認めて、

感謝して大切に思うこと。

 

 

「自分 対 自分」

の関係を良好な状態にして、

 

その良好さを

 

「自分 対 他人」

 

さらに

 

「自分 対 社会」

「自分 対 地球」

 

にまでも広げていけたら、

人は幸せになれる。

 

そういうことですね。

 

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アドラーが教えてくれているように、

私たちも

 

 

今を見て、今を認め、今に生きて、

 

物事に主観的な意味づけをしている

自分に気づき、客観的な事実を見て、

 

自分を大切にし、

その思いを同心円のように

自分の周囲に広げていって、

 

幸せを感じて生きていきましょう!!

 

 

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笑顔で前向き思考をプログラム / 茂木健一郎の世界 II

 

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月の裏側が地球からは決して

見えない理由。

 

それは、

 

月の自転の周期と、

月が地球の周りを回る公転の周期が、

 

どちらも

27.32日で同じだからだそうです。

 

下の図で、

 

スタート地点からA地点まで、

地球の周りを90度公転すると、

 

同じように時点も90度行われるため

地球に向いている面は変らない。

 

この関係がずっと維持されるから・・・

だそうです。

 

(詳しくはこちらをどうぞ)