【456】 『ツチアケビ』と『キノコ』
『ツチアケビ』という植物をご存じでしょうか。Ameba blogでも多くの方々が紹介しておられます。https://ameblo.jp/seiken1905/entry-12830010362.htmlhttps://ameblo.jp/hanaichimomme1585khanada/entry-12625511707.html『ツチアケビ』を漢字で書くと『土木通』です。『木通』とは普通の蔓性木本植物のアケビ科アケビ属の『アケビ』のことです。一方、『ツチアケビ』はラン科の植物で、普通のアケビ科の『アケビ』とは全く無縁の植物です。『ツチアケビ』の実の色は濃いエンジ色~赤茶褐色で、地面から柄を伸ばして房状になります。普通の『アケビ』は、茶色の実がなる種もあるようですが、一般的にはくすんだ青紫で、木の枝からぶら下がってなります。『ツチアケビ』は、形的には『アケビ』の実に似てなくもありませんが、光合成をしない寄生性の植物であること、地面から生えること、タネが『埃種子』と呼ばれる『胞子』にも似た非常に微細な粉粒状であること、などから『アケビ』よりはキノコ似という感じがします。ラン科の植物の中には『ツチアケビ』や『 オニノヤガラ属 』のように光合成をしないタイプが多く、キノコとラン科植物とは意外に共通点が多い気がします。