先頃ALSの患者を死に至らしめた医者に殺人罪が適用され、懲役18年の判決が下されました。
https://sp.m.jiji.com/article/show/3180535
この事件は一般論でかたづけられないほどの特殊事情を含んでいる例かもしれません。
ここでは、『安楽死』でもなく、『自殺ほう助』でもなく、『嘱託殺人』でもない『死の選択』について考えてみようと思います。
人の悩みは人それぞれですが、
現代医学ではどうにもならない『不治の病』に罹ったとき、
介護者無しでは何もできないような大怪我をしてしまったとき、
いじめ・パワハラなどで社会生活が困難な精神に追い込まれたとき、
衣食住に支障をきたすような経済的困窮に陥ったときなど、
誰でも生きることに絶望することはあると思います。
そんなとき「天寿・天命を全うするか/しないか」合理的な判断ができるでしょうか。
世の中の流れでは、「姓をどうするか」「自分の『性』をどうするか」「妊娠を中絶するか/しないか」などについては本人の意思が優先される方向ですね。
では『命』についてはどうなのでしょう?
どんな場合でも「自殺は許されない」は正義でしょうか?