石貫慎太郎さんの新作オーディオ・ドラマ「煙突の上のコンペイトウ」に出演させて戴いた。今回の作品は、スクラット少年と猫たちが織りなす一夜の冒険ファンタジーである。今回、主役級の大活躍をする飼い猫ペグリッチを演じるのは石貫作品初登場となる“謎の美少女声優”の図書委員こんざぶろうさん。

 

図書委員というだけあって文学作品の朗読などをされているが、「こんざぶろう」という名からオッサンかと思ったらWebで拝見する限りは見目麗しき少女のようだ。「ようだ」というのは、私自身、まだ実際にはお目にかかっていないからだが、お声から想像すると妙齢の女性である(その実オッサンだったらマジ怖いが)。

 

●「煙突の上のコンペイトウ」【28分間】 ←クリック!

■スタッフ
脚本・制作:石貫慎太郎

作曲:石貫慎太郎、Hinako

ヴァイオリンとピアノ:Au Bonheur(オーボヌール)

■キャスト

ナレーション:中田真由美

スクラット、姫猫:南春奈

ペグリッチ:図書委員こんざぶろう

トラ猫:Saigottimo

父親、黒猫:能登洋宇

母親:山木梨花

 

石貫作品は「キューピッドは雪女」「海沿いの夜行列車」「桃太郎達の焚火を囲む会」「コケノコの旅立ち」「夏の夜空を見上げて」「夕闇トンネルの幻」に続いて7作目の出演だ。今回の私の役柄は、主人公達と列車に乗り合わせたトラ猫(開始から22分過ぎに登場)。といってもオーディオ・ドラマだから猫の扮装もしないし人間の言葉(日本語)を話すので電車で旅する初老の同乗者である。

 

今作は冒険といっても眠れなくなるほどドキドキするわけではないし(私は煙突の上のシーンはドキドキして足がすくんだが)、基本はメルヘンチックなファンタジーだし、眠れない夜にはおススメだ。映像も音楽も美しいのでボーっと視聴すると、きっと石貫ワールドで優しく癒されて、ぐっすり眠れるのではないかと思う。

 

Saigottimo

“中秋の名月”に因んだ9月の“お月様スタンダード・シリーズ”第3弾として、このタイトルの曲「I'll Close My Eyesをご紹介したい。「月」は秋の季語らしいので、五七五調のタイトルは辛うじて(川柳ではなく)俳句の体を成しているが、この曲がどうして「月」に因んでいるの?と思う方は、歌詞を見て戴きたい。

 

原詞はいつも通り、歌詞専門サイトをご参照戴くとして、ナンチャッテ和訳をすると分かるのは、愛する貴方を「月」に見立て、逆に自分を崇める人々を「星」に喩えている。「星」が幾つあろうが「月」は一つしかないように、愛する貴方は一人だけ。そしてその想いは届かないので、黙って目を閉じて月を愛でるしかないのだろう。

 

【お月見&星達 by SEABIRDママさん】

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私は眼を閉じる(1945年)

(words and music by Billy Reid)

*前歌(バース)は省略

 

もし誰かが高貴な愛について語れば

私は眼を閉じそれが貴方だと信じよう

星達は手にしたけど私は月を求めた
それは私のものでないと分かったけど


もし貴方が愛し合っている誰かと共に

私を追い越したら私は眼を閉じよう

私は多分一人、でも今夜、月を見る時
私は眼を閉じそれが貴方だと信じよう

 

(translated by Saigottimo)

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月に因んだスタンダードは、タイトルに月が入っている曲だけでも「水玉模様と月の光(Polka Dots And Moonbeams)」(1940年)や「バーモントの月(moonlight in vermont)」(1944年)など、それこそ星の数ほどある。しかし私のレパートリーの範囲となると、“6月の歌”として紹介した2曲と今回の3曲と、残念ながらそんなに多くはない。

 

♪I'll Close My Eyes・・・2016年6月3日、渋谷SEABIRDでの第一金曜ライブより♪ ※私はこの曲をボサノヴァで歌うが、それはいいとしても、改めて聴くと歌詞めちゃめちゃ間違えてるじゃん!

 

Saigottimo

ブルー・ムーン」に続いて、“中秋の名月”に因んだ9月の“お月様スタンダード・シリーズ”第2弾は「ペーパー・ムーン(It's Only a Paper Moon)」、つまり、紙で作った偽物のお月様だ。原詞は例の如く歌詞専門Webを見て戴くとして、ナンチャッテ和訳を試みると、かなり「いかがわしい」感じの内容である。

 

【テイタム&ライアン・オニール】

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それはただの紙の月(1933年)

作詞:Yip Harburg & Billy Rose、作曲:Harold Arlen

*1

それは段ボールの海を航行する単なる紙の月
でも、もし私を信じるなら、決して偽物じゃない


それは布の樹を吊るしたキャンバス地の空
でも、もし私を信じるなら、決して偽物じゃない

貴方の愛がなければ、それは安酒場の行進
貴方の愛がなければ、それは遊技場のBGM


それは確かにサーカスの世界のように怪しい *2

でも、決して偽物じゃない、もし私を信じるなら。

 

*1)冒頭12行分は前歌(バース)なので省略した

*2)Barnum and Bailey:当時人気のサーカス団

 

(translated by Saigottimo)

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「いかがわしい」と書いたのは「信じる者は救われる」ならぬ「信じる者は騙される」とでも言わんばかりの内容だからだ。曲が作られたのは大恐慌(1929年)直後の1933年だから街には失業者が溢れ、それこそ詐欺まがいの商売が横行していたであろう時代の歌だからかも知れないが…。

 

この時代背景を舞台にした映画「ペーパー・ムーン」をご覧になった方も多いだろう。ライアン・オニールとテイタム・オニールの父娘が主演したこの映画でテイタムは最年少記録(10歳)でアカデミー助演女優賞を受賞した。物語は詐欺師のお話なのだが、その詐欺の手口がなんとも巧妙で人情の機微を衝いている。

 

【音源も父娘、因みにナタリーはバース(前歌)から歌っている】

 

車で田舎町に行き新聞の死亡広告から自宅を訪問し「ご主人は?」「実は昨日亡くなりましたの」と未亡人が対応、「…え、そうでしたか」と、そこで驚いた顔をして引き下がり帰ろうとする。「あ、何か主人が・・・?」「実は先日、奥様への贈り物用に名前入り豪華装丁の聖書を注文されてまして・・・」「まあ」と驚く未亡人!

 

その後、「あぁ、あの主人が死ぬ間際にこんな素敵な贈り物を私に…」と感涙にふける未亡人自らが「主人に代わって購入したい」と切望する。そこで申し訳なさそうに法外な聖書の代金を頂戴して街からトンズラするという仕掛けだ。酷いといえば酷いが、亡くなった本人は奥様から感謝され美談として語り継がれるのだ。

 

故人がどんな人であれ未亡人としては自分の夫は善い人だった(だから妻の自分も幸せだった)と思いたいだろう。(新聞に喪主として記載済の)自分の名前が金箔文字で刻まれている聖書を目にして「きっと死期を悟って聖書の教えに目覚め、私への愛の証にサプライズでプレゼントしようとしたんだわ」と勝手に思う。

 

そもそも詐欺とは人間心理の隙間を狙ったものなのだろう。「半沢直樹」で大ブレイクした堺雅人主演の映画「クヒオ大佐」は、終戦直後に実在した、米軍パイロットを名乗る結婚詐欺師の話だが、映画の中の「俺は騙してない!ただ相手がして欲しいと思っている事をしてやっただけだ!」という台詞は詐欺の本質かも?

 

【映画「クヒオ大佐」(2009年)のDVD】

 

そして「ペーパー・ムーン」という映画にも騙されてはいけない。この映画がモノクロで撮られているのは1935年だからだとお思いでしょうが製作は1973年。さらに原作小説は全く違うタイトルだったのに、原作にない紙の月のシーンを追加してこのタイトルにしたらしい。しかもテーマ曲は映画製作の40年前の曲ですからね!

 

 

♪It's Only a Paper Moon…2010年3月22日、茅ケ崎「Hi-Hat」でのライブ前週リハにて♪ ※この11年前の私の録音を聴くと「But it wouldn't be make believe」の「wouldn't be」を間違えて「would be」と歌ってる。あちゃ~

 

【後日追記】「would not be」の短縮形「wouldn't be」は「ウドゥントゥビー」ではなく「ウドゥンビー」と、「t」を発音しなくていいらしい。さらに「ウドゥ・ビー」と一瞬だけ詰まれば聴いている側は「not」が入っていると分かるので良いそうだ。なので下記はそのつもりで歌ってみた(実際にそう聴こえるかどうか分かりませんが…)。

♪It's Only a Paper Moon…2022年10月14日、渋谷・SEABIRD二金ライブにて♪⇒なおちゃん限定公開動画にリンク

 

Saigottimo

暑い暑いと言っているうちに9月になった。欧米では6月が月見の季節らしく、歌詞にJuneと入っているので「ムーンライト・セレナーデ(月光夜想曲)」と「月光値千金(Get Out And Get Under The Moon)」は6月の歌として紹介した。でも日本では“中秋の名月”、お月見は涼しい夜に縁側でススキを愛でながらとなるだろう

 


【Photo by Shadiaさん from 写真ac

 

月の歌のスタンダードといえば「ブルー・ムーン(Blue Moon)」、ロジャース/ハート・コンビ(ローレンツ・ハート作詞、リチャード・ロジャース作曲)の名曲である。原詞は歌詞専門Webに譲るとして、ナンチャッテ和訳をすると次の様な感じだろうか。AABA形式の最初と最後のAの後半が同じなのに逆の意味になるのが凄い。

 

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ブルー・ムーン(1934年)

 

ブルームーンよ、心に夢もなく愛も持たない私が、独りぼっちで佇んでいるのを、貴方は見た


ブルームーンよ、想う人のために祈る言葉を聴き、私がそこに居た意味を、貴方は知った

 

そして突然、唯一私が得たいものが眼前に現われ「私を崇めて」と囁く声を聞いた途端、貴方がゴールドに変わるのを、私は見た


ブルームーンよ、今はもう心に夢もなく愛も持たない独りぼっちの私じゃない

 

(translated by Saigottimo)

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英語で「blue」は「青色」の他に「寂しい、悲しい」という意味もあるので「♪月がとっても青いから遠回りして帰ろう♪」という我々と違って欧米人にとって「Blue Moon」はもの悲しい風景なのだろう。なのでサビ(AABAのB)では求めていた恋人の囁きを聴いた途端、月の色までゴールドに変わってしまう(terned to gold)のである。

 

この“ロジャース/ハート”コンビについては「Thou Swell」という曲の記事でも紹介したが、彼等はアーヴィング・バーリンやコール・ポーターと並んで“3大ミュージカルメーカー”と呼ばれた。そしてローレンツ・ハート亡き後は、オスカー・ハマースタイン二世とのロジャース/ハマースタイン”コンビで「南太平洋」などを手掛けた。

 

♪Blue Moon…2000年10月13日、田無・RUIでの和田バンドライブにて♪

 

Saigottimo

私が所属する朗読グループ「5Thanks(サンクサンクス)」では2015年の結成以来、毎年2回以上は朗読コンサートを主催してきたが、ここ2年間はコロナ禍で開催できない。その代わりネット上で朗読動画コンテンツなどを制作してきた。といっても企画から制作、編集などは全て代表の前尾津也子さん頼みだが…。

 

出版社や書店とのコラボということで期間限定公開となった作品としては「きつねの電話ボックス」「つきよのくじら」などがあったが、これらは既に公開期間が終了している。公開期限のない5Thanksの動画コンテンツとしては宮沢賢治の「やまなし」があるが、今回新たに絵手紙と詩手紙の朗読動画を制作し公開した。

 

【朗読】絵手紙・詩手紙「風のように花のように(パート1)」

↑クリック!(前尾さんのブログから動画にアクセス可)

●絵手紙:浅田美知子

●詩と詩手紙:鈴木信夫

●朗読::前尾津也子久木崎なお江中田真由美雪乃、Saigottimo、大幡(おおばん)かおり(登場順)

●音楽:ななえ

●企画・制作:朗読ユニット「5Thanks(サンク・サンクス)」

 

7歳の時に筋ジストロフィーと診断された鈴木信夫さんは30歳を前に詩作を始めたとのこと。39歳になる2010年に「絵手紙・詩手紙 風のように花のように」 (浅田美知子、鈴木信夫、日貿出版社)を出版。鈴木さんはその翌年亡くなられているので、今回はお母様の許諾を得て動画公開する事ができた。感謝である。

 

Saigottimo

石貫慎太郎さんの新作オーディオ・ドラマ「夕闇トンネルの幻」に出演させて戴いた。今回の物語は「キューピッドは雪女」の続編のようでもあり、また「海沿いの夜行列車」の続編のようでもあるが、暑い季節にピッタリの“ちょっと怖い話”と言えるかも知れない。ただ、一昔前ならともかく現代に怪談はあまり流行らないだろう。

 

むしろ、どこにでもある日常に潜む、ちょっと不思議な現象の中に、我々現代人もドキッとする異次元の世界が隣接しているものだ。今回の物語は30年間の時をまたいで展開するのだが、現実の世界からちょっと足を踏み入れるとそこは異界、そんなストーリーを、石貫組のプロフェッショナル・ワークで楽しんで戴きたい。

 

●「夕闇トンネルの幻」【40分間】 ←クリック!

 

■スタッフ
脚本・作曲・制作:石貫慎太郎

ギター:石貫慎太郎

ヴァイオリンとピアノ:Au Bonheur(オーボヌール)

■キャスト

ナレーション:​山木梨花

翔太:能登洋宇

ユミ:中田真由美

女性店員:南春奈

老人:Saigottimo

 

今回の私の役柄はストレートに「老人」、なのでなんの役作りも必要なく、うん、これは実年齢で行けるぞ、とすんなりと演らせて戴いた。今回は山木さんのナレーションに能登さん中田さんの30年間の経過も聴きどころ。出来上がりを聴いたら女性店員の南さんの声があまりに可愛く、実際に傍で聴けなかったのが残念だ。

 

Saigottimo

先日(8/24)、アーティゾン美術館に初めて行った。聴いた事の無い美術館だったので「一体どんな美術館だろう?」とネットで調べたら、公益法人石橋財団の運営とある。ここは2015年5月から休館していた旧•ブリヂストン美術館がリニューアルオープン(2020年1月)したものだったなーんだ、そうだったのか!

 

同館のWebによると、「ARTIZON」(アーティゾン)とは「ART」(アート)と「HORIZON」(ホライゾン:地平)を組合わせた造語らしい。ブリヂストン美術館なら休館前に行ったことがあるが、セザンヌの山の絵が看板になっていて、なーんか暗いイメージしかなかったが、新しい美術館はビル自体を建て直したので明るく美しい。

 

【地下鉄・京橋駅から至近の立地】

 

【9/5までは新収蔵作品展示】

 

この美術館は、キュビズムを中心にカンディンスキーやミロ、クレー、ウーキー、デュシャンなどの現代美術、特に抽象絵画作品には定評があったが、セザンヌやゴッホ、そしてモネやルノワール、シスレーのような印象派作品もカバーしているし、今回のリニューアルもそうだし新収蔵作品も多く、意欲的な姿勢が素晴らしい。

 

【パンフ表紙はカンディンスキーの作品】

 

これもブリヂストンの創業者、石橋正二郎氏の偉大さだろう。彼は一代で福岡・久留米の仕立屋からタイヤのトップメーカーを興した経営手腕だけでも凄いのに、そこで得た資金を美術品の個人コレクションに充て、さらにそれを公益財団にして一般に公開した。彼が日本の文化レベル向上に果たした功績は計り知れない

 

【ビルの構造自体がアートとして楽しめる】

 

【木と金と石の「ソノトキ音楽ガキコエハジメタ」田中信太郎・作】

 

【展示品と同じ椅子で休憩もできる】

 

緊急事態宣言下ということだからかウェブ予約のみでのチケット販売だが予約なしでも空きがあれば受付でネット予約すればOKのようである。1人1200円だが、広い展示エリアを3フロア分堪能できるし制約はあるが撮影もOK!京橋だから東京駅からも銀座からも近く、ここは都内でも超おススメの文化スポットだ。

 

Saigottimo

ミャンマーでは今年2月にクーデターが起き、軍と市民の間で内戦状態が続いているようだが、アフガニスタンも8月末の米軍撤退に伴ってタリバンが政権を掌握し一気にキナ臭くなってきた。NHK-BSの「ワールドニュース」を観ていると、こうした国家統治の不安定さは中東やアフリカ諸国にも広がる気配を見せている。

 

国や社会が荒ぶ事で最終的に被害を被るのは、古今東西いつも「子供たち」である。親兄弟など家族を失い、時に自らの心身にも危害を受け、広場や学校など友人と遊ぶ場や学ぶ機会を失う。子供は社会的に自立していないから、自らの意志に関係なく親や大人の言いなりで過酷な運命に引きずり回されるのだ。

 

こんな状況でも「何かしたい」と思う有志が“日本発!アジアへ世界へ届け!平和を願う歌のプロジェクト”を立ち上げ、この活動は8/1朝のNHKニュース「おはよう日本」でも採り上げられた。

NHK ニュース公式 Twitter:

NHK ニュース公式Facebook:

 

完成した動画コンテンツ←クリック!

 

まずは上の行をクリックして動画コンテンツを見て戴きたい。日本在住のミャンマー、アメリカ、ネパール等様々な国籍の子どもたちによる「We are One(私たちは一つ)」という歌と踊りである。3分間足らずの短い動画だが、完成までにはコロナ禍での緊急事態宣言発出による撮影延期など大変なご苦労があっただろう。

 

私はこの話から、ドイツの詩人で児童文学者、E・ケストナーの「動物会議」を思い出す。この物語は、戦争や紛争に明け暮れる人間(の大人)達の愚かさに業を煮やした世界中の動物たちが集まって「(人間の)子供のために」会議を開いて奇想天外な策を講じて人間(の大人達)にキツいお灸をすえるという痛快な話である。

 

【岩波書店版の大型絵本の表紙】

 

「(人種や国家を問わず)子どもはみんな賢く物分かりが良いのに、どうして大人になるとあんなに分からず屋になってしまうのだろう?」という動物たちの問いはケストナーの全作品に流れる根源的な思想であり、私は彼の作品を読んで「自分は一生、子供でいよう!」と心に誓い、そのまま生きてきたという自負もある。

 

同プロジェクト代表の佐藤華子さんは行政書士としてこれまで仕事等を通じてミャンマーと日本の交流に携わってこられた。私も縁あって何度かお話をする機会を得たが若く美しく聡明で物静かだがパワフルな女性だ。この動画を第一歩として活動を本格化するだろう。私も何かお手伝い出来ることは無いかと考えている。


【お問合せ】We are One We ONE project (有志代表・佐藤華子)

hanako.sato@silkroad-intl.jp / 090-6135-7550

 

Saigottimo

8月9日(祝)、すみだトリフォニーホールで、東京オリンピック開会式でも演奏した日本を代表するジャズピアニスト、上原ひろみ*1と新日本フィルのコンサートを聴いた。有難いことに私の元同僚からご招待戴いたのだが、当初は5月に予定されていたのがコロナ禍で8月に延期され、でも結局は緊急事態宣言下での開催となった。

 

第1部はレナード・バーンスタインの2曲に挟んで上原ひろみの管弦合奏曲「Legend of The Purple Valley」、第2部は全編、上原ひろみのオリジナル曲をフィーチャーした構成だが、コンサートのタイトルは、「新日本フィル・シンフォニック・ジャズ・コンサート Special Guest 上原ひろみ」となっている。

 

 

「シンフォニック・ジャズ」とは、クラシックのオーケストラが演奏するジャズのことで、その起源はジョージ・ガーシュインの「ラプソディ・イン・ブルーで、それを引き継ぐのが、バーンスタインということだ。だからタイトルの意味は「新日本フィルがジャズを演奏するコンサートに上原ひろみさんが客演します」ということである。

 

そして上原ひろみはオーケストラと一緒に演奏するジャズピアニストであると同時に“オーケストラが演奏できるジャズを作曲するジャズミュージシャン”ということになる。つまり“ジャズとクラシックのコラボ”には違いないが、今回のコンサートは“クラシックのオーケストラがジャズを演奏する”という主旨なのだ。

 

クラシック音楽とは、古い音楽ではなく“どんな時代にも愛好され、いつまでも残る良い音楽”という定義からすれば、20世紀初頭に生まれたジャズもクラシックは当然採りこんでいくべきだろうし、それを演奏するオーケストラは、ガーシュインやドボルジャークに限らずバーンスタインや上原ひろみの作品も演奏すべきだろう。

 

今回のコンサートとは違って“クラシックの曲をジャズで演奏する”試みはビル・エバンスサラ・ヴォーンが行っているし、ジャズ・ミュージシャンが“クラシックの曲をクラシックとして演奏する”試みも、キース・ジャレットやチック・コリアなどがオーケストラと一緒にモーツアルトやバッハのピアノ協奏曲を演奏したりしている。

 

因みに「ラプソディ・イン・ブルー」を作曲したガーシュインは、「Summertime」「The Man I Love」「But Not For Me」等、ジャズスタンダードを多数作曲しているが、クラシック音楽を勉強しようとラヴェルに教えを請うたところ「貴方は既に一流のガーシュウィンなのだから二流のラヴェルになる必要はない」と断られたという。

 

*1:上原ひろみは米・バークリー音楽大学を首席で卒業した(小曽根真以来の快挙)という。(Wikipedia)

 

Saigottimo

石貫慎太郎氏の新作「夏の夜空を見上げて」に出演させて戴いた。今回はナレーションが無く主人公の一人称の語りで物語が進行する。石貫さんは幼い頃によくラジオドラマを聴いていたそうで、今回のドラマ制作にあたっては「そのラジオドラマを自分たちで制作する日が来るなんて…感無量です」とのこと。


物語は、何やら訳アリな大学生が北海道で自転車旅行を始めるシーンからスタートする。これは石貫さん自身が北海道を自転車旅行した際の経験をもとに創作されたのだそうだ。先日、多摩センターで石貫さんや共演者の皆さんとお会いしたので、今回はお互いの顔を思い浮かべながら共演することができた

 

真夏の北海道に実際に居るような、爽やかな空気感溢れるSE(効果音)やさりげないギターのBGMも、まるでラジオドラマのようだ。そして今回もエンドロールではAu Bonheur(オーボヌール)の演奏動画が流れる。エンディングテーマは石貫さんのオリジナル曲「ひとりぼっちの夏休み」、とてもしみじみとした曲で幕が閉じる。

 

●「夏の夜空を見上げて」【40分間】 ←クリック!

 

■スタッフ
脚本・作曲・制作:石貫慎太郎

ギター:石貫慎太郎

ヴァイオリンとピアノ:Au Bonheur(オーボヌール)

■キャスト

涼太:能登洋宇

アカリ:​山木梨花

母親、主婦:中田真由美

みゆき:南春奈

ムーさん:Saigottimo

 

前回の「コケノコの旅立ち」では江戸っ子な北風と優しいお月さんの二役を演じた能登さんが、今回は主人公の涼太として一人称の進行まで大活躍する。そして活発であっけらかんとしたキャラを好演する山木さんに、いつも胸キュンな可愛い声の南さん、そして何でもこなす中田さん、つまり私以外はプロで固めた石貫組だ

 

石貫作品には、これまで「キューピッドは雪女」「海沿いの夜行列車」「桃太郎達の焚火を囲む会」「コケノコの旅立ち」に参加させて戴いた私はこれが石貫作品5作目の出演となる。今回は日本語を話す中年のトルコ人役で、石貫さんの脚本にはただ一言「のんびりした性格」とだけ記されていた。

 

早速、Youtubeで日本語を話すトルコ人を検索したが日本語が上手過ぎて参考にならない。仕方がないので、これまで渋谷や自由が丘で食べに行ったことのあるトルコ料理屋の店員さん達を思い浮かべながらムーさんの役作りをした。因みにトルコ語の「さよなら(Güle güle)」は複数の翻訳サイトで発音も確認してみた。

 

日本語が話せるトルコ人の方がこのドラマを聴いたら「いやいや、ちょっとイントネーション違うネ」とお𠮟りを受けそうで怖い。トルコは世界でも有数の親日国だけに、どうか私のせいでご気分を悪くされないよう、最初に謝っておきたい。トルコ人の皆さん、下手でスミマセン、でも私、トルコの人達もトルコ料理も大好きなんです!

 

Saigottimo