暑い暑いと言っているうちに9月になった。欧米では6月が月見の季節らしく、歌詞にJuneと入っているので「ムーンライト・セレナーデ(月光夜想曲)」と「月光値千金(Get Out And Get Under The Moon)」は6月の歌として紹介した。でも日本では“中秋の名月”、お月見は涼しい夜に縁側でススキを愛でながらとなるだろう。

【Photo by Shadiaさん from 写真ac】
月の歌のスタンダードといえば「ブルー・ムーン(Blue Moon)」、ロジャース/ハート・コンビ(ローレンツ・ハート作詞、リチャード・ロジャース作曲)の名曲である。原詞は歌詞専門Webに譲るとして、ナンチャッテ和訳をすると次の様な感じだろうか。AABA形式の最初と最後のAの後半が同じなのに逆の意味になるのが凄い。
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ブルー・ムーン(1934年)
ブルームーンよ、心に夢もなく愛も持たない私が、独りぼっちで佇んでいるのを、貴方は見た
ブルームーンよ、想う人のために祈る言葉を聴き、私がそこに居た意味を、貴方は知った
そして突然、唯一私が得たいものが眼前に現われ「私を崇めて」と囁く声を聞いた途端、貴方がゴールドに変わるのを、私は見た
ブルームーンよ、今はもう心に夢もなく愛も持たない独りぼっちの私じゃない
(translated by Saigottimo)
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英語で「blue」は「青色」の他に「寂しい、悲しい」という意味もあるので「♪月がとっても青いから遠回りして帰ろう♪」という我々と違って欧米人にとって「Blue Moon」はもの悲しい風景なのだろう。なのでサビ(AABAのB)では求めていた恋人の囁きを聴いた途端、月の色までゴールドに変わってしまう(terned to gold)のである。
この“ロジャース/ハート”コンビについては「Thou Swell」という曲の記事でも紹介したが、彼等はアーヴィング・バーリンやコール・ポーターと並んで“3大ミュージカルメーカー”と呼ばれた。そしてローレンツ・ハート亡き後は、オスカー・ハマースタイン二世とのロジャース/ハマースタイン”コンビで「南太平洋」などを手掛けた。
♪Blue Moon…2000年10月13日、田無・RUIでの和田バンドライブにて♪
Saigottimo