変化していく教育環境と未来への可能性
今、日本の大学は790校(2022年)あり、そのうち4分の3は私立大学です。専門学校で言うと2800校もあります。大学という機関には色々な役割があると思いますし、卒業することのメリットもあると思います。また大学を卒業しないとなることのできない職業もあります。しかし、いろんな要素を踏まえた上でも、これからの社会や子供の人口減の中で、学校数が多すぎると思っています。ある人に言わせると、8割くらいの大学は、なくてもいい学校だとか。ご存知かどうかわかりませんが、まずこの私立大学には補助金がすごいんです。私学補助金というのがあって、交付総額は2,980億746万4,000円もあるんです。一校あたり見ると、・大学4億8,581万5,000円・短期大学5,389万3,000円・高等専門学校1億1,303万6,000円交付額を学生1人あたりに換算すると大学14万2,000円、短期大学15万円、高等専門学校13万8,000円となります。なのでこの補助金目当ての学校設立とかもかなりあるそうです。もちろん国もわかっているので、簡単に認可を出さないですし、昨今の日本大学のように、社会問題になるような不祥事を起こした大学に関しては、減額や非交付になります。そんな状況ですが、これから大きく変わるかもしれません。Googleが2021年から始めた認定資格プログラムがあります。■期間:6ヶ月■費用:300ドル■Googleを含め、150社以上の仕事に応募可そして大学を卒業しなくても、年収850万円以上の仕事に就職し、経済的に自立できる別の道がすでに出来ています。素晴らしいと思いませんか!私はとても嬉しかったです。家庭の事情で進学をあきらめる子供がたくさんいます。恵まれない家庭の優秀な子供たちがチャレンジできるプログラムがあるなんて最高に嬉しいです。政府ができないことを、未来に向けて企業が取り組み始めたということですね。こう言ったGoogleのような企業への門戸まで開かれているようなプログラムが出始めてきました。まだ始まったばかりなので、認知度も低いですが、実績が積まれていくと、大学という学歴の枠組み自体が無力になる社会システムに変わる可能性が大きいです。世界を見ると10年ほど前から、新しい大学のようなものも注目されています。ミネルヴァ大学のような、新しい形の大学が注目を浴びています。キャンパスや校舎もたず、4年間で世界7都市を回りながら、基本オンラインで授業するという大学です。ハーバード大学に決まっていたのを蹴って、入学するような人もいて注目されました。教育について関心が高い人や、お子さんがいる方は知っている人も多いと思います。しかしこれらのことは、既存の大学の中の順位が変わるとか、人気の主流が変わるとかいうレベルのものではなく、大学というものの存在意義を大きく脅かすものに、なっていくのではと思っています。