このゴミ箱、あなたも見た事があるかもしれません。
自動販売機の隣に置いているゴミ箱です。
本来、このゴミ箱は、自動販売機で購入したペットボトルのゴミや空き缶を入れるために置かれているもの。
ですが、他のゴミをすてる人が多いんだとか。
自動販売機の隣にあるゴミ箱に、
コンビニで購入したであろうゴミが突っ込まれていたり、
どこかのカフェで購入したカップが捨てられていたり、
本来、業者さんがペットボトルや空き缶を再利用するために、回収するボックスとして置かれているもので、
それが当たり前のようにゴミ箱として使われている・・・。
「ゴミは捨てないでください!」っていう張り紙だったり、
「自動販売機で購入したものだけ捨ててください」という事が書いてありますが、
多くの人が無視してゴミを捨てています。
調査によると、広島ではこのゴミ箱に入れられている42%は異物だったという事がわかっています。
ペットボトル、空き缶以外の物が半分近くだったということです。
本来の用途と違う形で使われてしまっているという事でした。
この問題を解決するために、開発グループを立ち上げて、ゴミ箱を変えたところ、
1ヶ月で異物混入率が42%から25%と、約40%も異物が減少したんです。
何やったのか?っていうと、、、
ゴミ箱を「リサイクルボックス」にしたんです!
これだけです。
ゴミ箱に「ゴミは入れないでください!」と張り紙をしても、意味がなかったのが、
「リサイクルボックス」にすることによって、他のゴミをすてる人が減りました。
リサイクルボックスと書いてあるのに、ここにゴミ捨てるのは、抵抗ありますよね。
ゴミを捨てるなんて行為はしにくくなる。
めちゃくちゃシンプルなことですが、ゴミ箱というポジションから、
リサイクルボックスというポジションに変えたことで、
みんなの行動が変わったということなんです。
ゴミ箱というポジションを取ると、ゴミを捨てる場所と認識される。
一方で、リサイクルボックスってポジションだと、リサイクルするものを入れる場所に変わる。
設置しているものは一緒なのに、ポジションを変えるだけで、認識が変わり行動が変わるんです。
このポジションを変えるって事は、商品を販売する、集客する時にもかなり効果的な方法です。
お客さんの認識を変えてあげるってことですからね。
あなたの販売する商品のポジションは?