大阪駅うめきた地下ホーム(うめきたエリア)【大阪府】(梅田貨物線、おおさか東線。2023年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】シリーズは、
大阪府大阪市北区梅田地区、JR西日本最大のターミナル駅である
大阪駅 (おおさかえき。Osaka Station)のうち、梅田貨物線を地下線に移設、その地下にホームを新設する形で開業した、
大阪駅地下ホーム(うめきたエリア)【うめきた地下ホーム】です。
現在は梅田貨物線を走行する関空特急『はるか』及び特急『くろしお』、そして「おおさか東線」列車が発着しますが、将来的には「なにわ筋線」や阪急なにわ筋・新大阪連絡線の列車も乗り入れる予定です。
また、うめきたエリアにおいては最新技術が随所に取り入れられていまして、記事内で簡単に紹介してまいります。
 
尚、地上にある大阪駅の駅設備および他路線ホームの記事につきましては以前UPいたしました
⇒記事はこちら
    
     
駅名  
大阪駅(うめきたエリア地下ホーム)   
  
所在地  
大阪府大阪市北区    
  
乗車可能路線  
JR西日本:おおさか東線梅田貨物線列車
    
隣の駅  
おおさか東線 (JR-F 01)   
久宝寺方……新大阪駅  
  
梅田貨物線 (駅番号なし)   
吹田方………新大阪駅  
西九条方……西九条駅  
  
乗換可能駅  
JR西日本:東海道本線(京都方面【JR京都線】神戸方面【JR神戸線】)、(福知山線【JR宝塚線】列車)、大阪環状線(京橋方面【外回り】西九条方面【内回り】)
……大阪駅(地上ホーム。同一駅扱い)まで徒歩6分  
JR西日本:JR東西線………北新地駅まで徒歩15分  
阪神電気鉄道:本線………大阪梅田駅まで徒歩10分  
阪急電鉄:神戸本線宝塚本線、(京都本線列車)……大阪梅田駅まで徒歩15分  
Osaka Metro:御堂筋線……梅田駅まで徒歩12分  
Osaka Metro:谷町線………東梅田駅まで徒歩15分  
Osaka Metro:四つ橋線……西梅田駅まで徒歩8分  
  
訪問・撮影時  
2023年6月  
 
 
駅概要 
駅形態……………地下駅(2023年新設開業。但し大阪駅と同一駅扱い)。
駅舎・改札口……ホーム直上の地下1階。
出入口……………梅田ランプ東交差点北側に独自の出入口「うめきた地下口」あり。
        ノースゲートビルとを結ぶ地下通路もあり。
バリアフリー……○(うめきた地下口&地上ホームとの連絡通路にEVあり)。
点字ブロック……うめきた地下口・連絡通路~改札~各ホームに設置。
駅前広場…………×(現状、うめきた地下口にはありません)。
        うめきた地下口と西口・桜橋口を結ぶガード下にバス停留所あり。
  
 

大阪駅(うめきたエリア)独自の出入口である「うめきた地下口」は、桜橋口西側でJR線をくぐるガードの北側にある、梅田ランプ東交差点の北角(写真正面)にあります。
現状は仮囲いに覆われていて撮影地点から出入口が見えませんが、将来は「うめきた2期地区【グラングリーン大阪】」南東部に整備される公園の一角に出入口(うめきた地下口)が存在することになり、ロータリーを有する駅前広場も整備される予定です。
現在は写真左前方、仮囲いの間から出入りすることになります。
写真はガード出入口前より北を望む。右手には大阪駅北口のノースゲートビルディングがあります。
 
 

こちらは梅田ランプ東交差点南西角より北方向を望む。
正面に「うめきた地下口」の出入口があります。
右前方には「グランフロント大阪」(うめきた1期地区)の高層ビル群があります。
 
 

仮囲いの中には「うめきた地下口」があります。北を望む。
手前にエレベーター出入口があり、奥に階段とエスカレーターの出入口があります。
エレベーター出入口は工事中の状態ですが、将来は2階レベルの高さにペデストリアンデッキが整備される予定で、先にエレベーターだけが2階まで設置されています。
 
 

エレベーターのりばの裏手には地下コンコース直通の階段があります。西を望む。
左が梅田ランプ東交差点方面です。
 
 

そしてエレベーター前を通り過ぎると、行き止まりの場所に階段と上下方向エスカレーターの出入口があります。
私の訪問時はエスカレーターが使えませんでしたが、今は使用可能と思われます。
北を望む。
 
 

梅田ランプ東交差点より南を望む。後方に「うめきた地下口」があります。
前方をJR神戸線の高架橋が左右方向に通っており、正面のガードでJR神戸線をくぐって右手には2023年に新設された地上ホームの西口があり、左手には以前より存在する桜橋口があります。
西口からは容易にうめきた地下ホームへ行くことが可能ですが、桜橋口から地下ホームへは遠回りする必要があります。
  
 

梅田ランプ東交差点より東を望む。左手に「うめきた地下口」があります。
正面には大阪駅北口に建つノースゲートビルがあります。
ビル内を経由すれば北側から1階中央口や3階連絡橋口などを利用可能ですが、うめきた地下ホームを利用するには「うめきた地下口」または「西口」へお回り下さい。
 
 



うめきた地下口の地上部より1枚目は南を、2枚目は西を、3枚目は北西を望む。2023年6月撮影。
元は梅田貨物駅のヤードが広がっていましたが、今は再開発により新しいビルが次々と建設されています。
同じく貨物駅跡を再開発した東京の汐留に匹敵する新市街地が、そう遠くないうちに完成することになります。
この時点で北西側に見えていた梅田スカイビルも、そのうちこの場所から見えなくなってしまうかもしれませんが、うめきた地下口の出入口付近は公園として整備される予定なので、うめきた2期地区が完成した後も梅田スカイビルが見えるかもしれません。
 
 

うめきた地下口の出入口から地下に入りました。
左前方に「うめきた地下口改札」があります。
 
 


地下1階にある、うめきた地下口改札です。南西を望む。
左後方に地上への「うめきた地下口」出入口があり、左手が大阪駅の既存各出入口やグランフロント大阪方面への地下通路です。
右側はシャッターが下ろされていますが、先へ通路が延びると思われます。うめきた2期地区【グラングリーン大阪】が街開きすればシャッターの先へ行くことができるようになるでしょう。
 
駅員配置………あり(大阪駅なので駅長は地上に。駅員不在の場合あり。
          改札内外きっぷ確認用カメラ付きインターホン有)。
自動改札機……あり(通常自動改札4通路+顔認証対応IC改札機1通路)。
ICカード………利用可能(『ICOCA』エリア内。
                         交通系ICカード全国相互利用サービスの各種カードもOK)。
幅広通路………あり(一番左の自動改札通路)。
有人通路………あり(左端通路。点字ブロック設置。車いす対応幅)。
窓口……………あり(改札窓口。『みどりの窓口』はありません)。
自動券売機……あり(改札の左手前。ICチャージ可。『みどりの券売機』を併設)。
自動精算機……あり(ICチャージ可)。
トイレ…………改札内(多機能トイレ併設)。 
改札内設備……AED(自動体外式除細動器)。  
売店……………なし。  
コンビニ………なし(地下にはありません。高架ホーム直下のコンコースに有)。
 
『みどりの窓口』はありませんが、
『みどりの券売機』と『みどりの券売機プラス+AI』があり、AIが対応します。
  
地下2階にある各ホームとの間は階段・上下方向エスカレーター・エレベーターで結ばれていて、バリアフリーに対応しています。
 
 

自動改札機の右端には顔認証機能付ICカード専用改札機が1台あります。
空港の保安検査機のような感じです。扉は設けられていません。
ICカードリーダーもあるため、顔認証を登録していなくてもICカードを持っていればタッチして通過可能です(その場合は簡易改札機と同じような利用方法)。
 
 

改札内コンコースは、西口とを結ぶ地下通路と接続していて、改札を出なくても東海道本線・大阪環状線などと乗換可能です。
 
 

改札内より「うめきた地下口改札」を撮影。
 
 

改札内コンコースには壁面を利用した巨大ビジョンがあります。
私の訪問時は海中をイメージした映像が流れていました。
 
また、トイレも先進的で、トイレットペーパーの残りなどをセンサーで確認できる機能があり、
利用者側もトイレ個室の利用状況をトイレ外のモニターやJR西日本のスマートフォンアプリ「WESTER」で確認することが可能になっています。

(トラベルWatchの本文を引用)  
 
 

21番のりばに設置の吊下式駅名標です。電照式で、バックライトはLEDです。
JR西日本の標準デザインで、21番線は現状、梅田貨物線のホームですが、次駅は大阪環状線の西九条駅であることから、下部は大阪環状線の赤色が使用されています。
梅田貨物線の駅ナンバリングはJR京都線・JR神戸線と同じ「JR-A 47」ですが、駅番号は縦型の駅名標にしか表示されていません。
 
 

22番のりばに設置の吊下式駅名標です。
こちらは主に「おおさか東線」の列車が発着することから、下部はラインカラーのブルーグレーになっています。
おおさか東線の駅ナンバリングは「JR-F 01」です。
 
 

24番のりばに設置の吊下式駅名標です。
JR京都線に直通する関空特急『はるか』が発着することから、下部はJR京都線と同じ青色です。
 
 

こちらは縦型の駅名標です。
東海道本線(JR京都線・JR神戸線)の「A 47」とおおさか東線の「F 01」が併記されています。



駅構造……地下駅(B2F。北北東~南南西方向)。カーブ地点にホームがあります。
配線………島式ホーム2面4面。
 
右ホーム(東)の右は21番のりばで、梅田貨物線下り特急『はるか』『くろしお』が発着し、貨物列車が通過します。
右ホームの左は22番のりばで、おおさか東線列車の折り返しに使用されます。
左ホーム(西)の右は23番のりばで、22番のりばと同様おおさか東線列車の折り返しに使用されます。
左ホームの左は24番のりばで、梅田貨物線上り特急『はるか』『くろしお』が発着し、貨物列車が通過します。
現状は系統によって使用ホームが固定されていますが、将来なにわ筋線が開業すると使用法が複雑化すること必至です。
  
ホーム有効長……約200m(9両編成の特急に対応した長さと思われます)。
ホームドア………21番のりばのみ可変式フルスクリーンタイプホームドアを導入。
ホーム幅…………全体的に広いです。端もせまくありません。
上屋(屋根)………地下駅なので雨に濡れる必要はありません。 
ホーム上設備……ベンチすら無かったと記憶しています。
 
22番のりばより新大阪方、おおさか東方を望む。
 
 


21番のりばには、様々な扉位置、扉数、車体長に対応するため、世界初となる開口部が移動可能なフルスクリーンタイプホームドアを導入して実証試験が行われています。

戸袋部分にはデジタルサイネージが設置されています。
静止画では説明が難しいです。ぜひ現地で見学して下さい!
このホームドアが成功すれば量産されて、他のホームや他駅にも導入されるかもしれません。
 
 


上写真は22番のりばより、下写真は23番のりばより、いずれも梅田貨物線・西九条方を望む。
左端のホームドアがあるのが21番のりばです。
ホームは結構カーブしています。21番以外には今のところホームドアが設置されていません。
 
 


24番のりばより梅田貨物線・おおさか東線の新大阪方を望む。
前方に明かりが見えますが、地下トンネルの出口が近い証拠です。

将来は阪急の十三駅方面への線路が分岐する予定です。
この先、うめきた1期地区とうめきた2期地区の境界部分を地下区間で北上し、やがてうめきたエリアを出て上り勾配になって右へカーブすると阪急線をくぐり、地上に出て高架区間で市街地の中を東北東へ走ります。その後は地下を走るOsaka Metro御堂筋線と交差し、幹線道路の新御堂筋をくぐると左へカーブして、左から来たJR京都線に寄り添うと同時に進路を北に取ると、淀川を渡って淀川区に入ります。その後は市街地を走行しながら阪急京都本線をオーバークロスしてから地平に下り、JR京都線と宮原の車両基地を結ぶ連絡線をくぐると新幹線駅直下にホームを有する新大阪駅へと至ります。新大阪駅の先で『はるか』はJR京都線に転線し、おおさか東線列車は梅田貨物線から分岐して久宝寺駅を目指します。
 
 

22番のりばより梅田貨物線・西九条方を望む。

ホーム端には非常階段(?)があります。
現状、西九条方に直通する列車は外側の21番のりばと24番のりばに発着していますが、内側の22番のりばと23番のりばも梅田貨物線と繋がっています。
ホーム端の先で4線が一旦2線になってから梅田貨物線の単線が左へ分岐し、なにわ筋線の複線が直進する配線ですが、現在、なにわ筋線は未開業となっています。
梅田貨物線はこの先、単線になって上り勾配でJR神戸線や大阪環状線の北側を南西へ走ります。その後、北区から福島区に変わると地下トンネルを出て、JR神戸線の高架橋をくぐって引き続き上り勾配で大阪環状線高架橋の北側に張り付いて走ります。そして環状線の福島駅前で地平レベルになると、なにわ筋と踏切で交差しますが、地下化されてもこの踏切は解消されませんでした。踏切を通過後も上り勾配が続き、高架レベルになって大阪環状線に寄り添い、環状線の複線との三線区間で高架区間を南西へ走ります。その後。野田駅を通過すると『はるか』『くろしお』は渡り線を通って大阪環状線を走るようになり、此花区に変わって西九条駅へと至りますが、梅田貨物線自体は直進する形で西九条駅構内に入り、そのまま桜島線の貨物線になります。
 
 
あとがき  
下車(乗車)時・・・2023年6月            
  
大阪駅(うめきたエリア)は、地下に改札口とホームがあり、改札内連絡通路で地上ホームと連絡しています。島式ホーム2面4線で、21番のりばのみ様々な車種に対応したフルスクリーン式ホームドアが試験的に設置されています。尚、発着列車は関空特急『はるか』、きのくに線特急『くろしお』、おおさか東線列車のみなので、地上ホームと比較して普段は人の数が少ないです。また、地上の出入口は大阪駅北西側、グランフロント大阪の西側に設置されていて、周囲の梅田貨物駅跡は再開発工事が進められています。
  
鉄路のみで  
東京から・・・当日到達可能、日帰り往復可能。
       東海道新幹線で新大阪へ。おおさか東線に乗り換えて大阪駅下車。 
難波から・・・当日到達可能、日帰り往復可能。
       大阪メトロ御堂筋線で梅田駅へ。
       大阪駅のどの改札口からもアクセス可能ですが、西口orうめきた地下口が便利。
 
食料・飲料 (500m以内)  
コンビニ・・・・・・あり (但しうめきたエリア地下構内にはありません)  
飲食チェーン店・・・あり (但しうめきたエリア地下構内にはありません)  
 
東京からの到達難易度もさほど高くありません。おおさか東線および梅田貨物線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は大阪駅(うめきたエリア)も観察してみて下さい!
 
(参考:JR西日本のHP、トラベルWatch、マイナビニュース、配線略図.net、地理院地図、Google地図、Wikipedia)