西九条駅【大阪府】(大阪環状線、桜島線【JRゆめ咲線】。2021年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

当ブログでは、私の鉄道乗りつぶしの過程や、最近の乗り鉄のレポート等を中心に紹介いたします。


今回の【駅】コーナーは、
大阪府大阪市此花区東部、安治川沿いに広がる市街地に位置する大阪環状線と「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ。関西での略称:ユニバ)」に通じる桜島線【愛称:JRゆめ咲線】の接続駅で、阪神なんば線との接続駅でもあり、多くの乗換客で賑わう、
西九条駅 (にしくじょうえき。Nishikujo Station) です。
 
尚、阪神の駅の記事につきましては後日UPできればと思います⇒記事はこちら
 
  
駅名  
西九条駅  
 
所在地  
大阪府大阪市此花区   
 
乗車可能路線  
JR西日本:大阪環状線桜島線【愛称:JRゆめ咲線】梅田貨物線    
 
隣の駅  
大阪環状線 (JR-O 14)  
大阪方 (外回り)………野田駅  
天王寺方 (内回り)……弁天町駅  
  
桜島線【JRゆめ咲線】 (JR-P 14)  
桜島方……安治川口駅   
 
梅田貨物線 (駅番号なし)   
新大阪方……大阪駅(うめきたエリア)    
 
乗換可能駅  
阪神電気鉄道:阪神なんば線 (尼崎方面大阪難波方面)……西九条駅まで徒歩4分  
  
訪問・撮影時  
2021年6月
 
 

 

西九条駅は高架駅で、高架下2階の南西側(天王寺方・桜島方)に改札口があります。
改札口前の北側と南側に出入口があり、各出入口と2階は階段で結ばれています。南側出入口にはエレベーターも併設されていて、バリアフリーに対応していますが、北側からエレベーターを利用するには、JR線のガードをくぐって南側へ回る必要があります。
尚、西九条駅に「南口」「北口」などの呼称が使用されていませんので、当記事でも「南側出入口」「北側出入口」と表現させていただきます。ご了承下さい。
また、西九条駅に駅前広場が整備されていません。阪神なんば線と並行して駅前を南北に延びる幹線道路沿いにバス停留所があります。
 
写真は北側出入口です。上写真は南を、下写真は南東方向を望む。
南北に延びる幹線道路のガード左側に北側出入口があります。エレベーターはガードをくぐった先の南側出入口にあります。
左側には幹線道路と並行する形で阪神なんば線の高架橋が前後方向に延びており、JR線を跨ぐ形で阪神の西九条駅が設置されています。左手には阪神駅の西口があります。
JR線・西九条駅2階と阪神電車・西九条駅西口コンコース(下写真左)の間は連絡通路で結ばれています(EV併設)。
駅前にはスクランブル交差点があります。
また、右側の高架下には「19番飲食街」(飲み屋街)があります。
 
 

北側出入口前の様子です。スクランブル交差点より北を望む。右後方にJR線の北側出入口があり、右前方に阪神線の西口があります。
駅前は市街地で、ビルや商店が多いです。駅から離れると住宅街が広がっています。
約350m北西には六軒家川がありますが、対岸も住宅街です。
また、約250m西には此花スポーツセンターがあり、その200mほど南西には大阪市立咲くやこの花中学校・高等学校(中高一貫校)があります。
 
 

 

こちらは南側出入口です。2枚とも北を望む。
南北に延びる幹線道路のガード右側に南側出入口があります。階段を縮小してエレベーターが設置されています。
右側には幹線道路と並行する形で阪神なんば線の高架橋が前後方向に延びており、JR線を跨ぐ形で阪神の西九条駅が設置されています。JR駅の手前には阪神駅の東口があります。
また、出入口の右側にはレンタサイクル「駅リンくん」の貸出所があります。
ガードをくぐった先の右手には前述の北側出入口があります。
 
 

南側出入口前の様子です。南を望む。左後方に南側出入口があり、左手に阪神駅の東口があります。
駅の南側も市街地が広がっていて、ビルや商店が立ち並んでいます。こちらも駅から離れると住宅街になります。
奥に延びる幹線道路を250mほど進むと、写真奥で安治川に突き当たります。安治川は昔、船舶も通っていた名残でこの幹線道路には橋が架けられておらず、代わりに安治川トンネルが設置されています。突き当たりにトンネル出入口があります。
安治川トンネルは文字通り安治川の川底をくぐるトンネルで、対岸の西区九条地区とを結んでいます。歩行者・自動車・二輪が通行可能で、階段とエレベーターがあります。昔は自動車も通行できました。ちなみに通行料金は不要です。
また、安治川トンネルの左側には阪神なんば線の安治川橋梁が並行しています。阪神は橋梁で安治川を渡ってから下り勾配で地下トンネルへと入ります。
 
 

 

2階にある改札口です。上写真は東を、下写真は北東を望む。
左手に北側出入口(階段のみ)と阪神駅への連絡通路(EV併設)があり、右手に南側出入口(階段のみ)があります。
西九条駅は終日有人駅で、インターホンは設置されていません。
交通系ICカード『ICOCA』などに対応の自動改札機が2方向に設置されていて、北側に6通路、南側に2通路あります。
南側の右にある自動改札通路のみ幅広通路です。南側の右端には窓口に面して有人通路があります。
改札口の右手前には自動券売機と指定席券売機『みどりの券売機』があり、さらに右側には『みどりの窓口』があります。
自動券売機と改札内にある自動精算機ではICカードのチャージが可能となっています。
トイレと多機能トイレは改札内にあります。
そして3階にある各ホームとの間は階段・上りエスカレーター・エレベーターで結ばれていて、バリアフリーに対応しています。
通路を挟んで後方(改札外)にはJR西日本系のコンビニ「セブンイレブン ハートイン」があります。改札内に売店・コンビニはありません。
また、改札口の左側(改札外)には「吉野家」と「麺家」があり、改札口右側の南側出入口前(改札外)にはJR西日本系の雑貨屋「episode」があります。
 
 

4番のりばに設置されている、路線図や構内図などと一体になった大阪環状線の建植式駅名標です。電照式と思われます。
JR西日本の標準デザインですが、大阪環状線の駅名標は黒地に白文字なのが特徴です。
下部は大阪環状線のラインカラーである赤に塗られていますが、環状線を走る323系の帯はオレンジバーミリオンで、一致しません。
大阪環状線の駅ナンバリングは「JR-O 14」ですが、この駅名標には表示されておらず、柱に掛けられている縦型の駅名標には書かれています。
また、西九条駅は特定都区市内制度における大阪市内駅であるため、右側に「阪」マークが表示されています。
 
 

こちらは3番のりばに設置されている、桜島線【JRゆめ咲線】の駅名標です。裏には前述の大阪環状線の駅名標があります。
下部は現在の桜島線のラインカラーである紺色に塗られています。
ちなみに、JRゆめ咲線の駅ナンバリングは「JR-P 14」です。
 
 

JRの西九条駅は島式ホーム2面3線の高架構造(3階)で、北東~南西方向にホームが延びています。奥の大阪方はカーブしています。
 
左ホーム(北)の左が1番のりばで大阪環状線外回り大阪・京橋方面、左ホームの右側(2番のりば)と右ホーム(南)の左側(3番のりば)は同じ線路の左右にホームがあり、ともにJRゆめ咲線下り桜島方面(3番のりばのみ白浜・新宮方面の特急『くろしお』も発着)、右ホームの右側が4番のりばで大阪環状線内回り天王寺・大和路線・阪和線方面およびJRゆめ咲線下り桜島方面(一部)です。
梅田貨物線から直通の下り関空特急『はるか』、下り特急『くろしお』は2・3番のりばまたは4番のりばを通過または停車します。上り特急は1番のりばを通過または停車します。
環状線電車は前述の下り特急を待避するなどの理由で2・3番のりばに入線する列車が存在します(扉扱いは内回りが3番のりばのみ、外回りが2番のりばのみとなりますが、外回りで2番のりばに入線する列車があるかどうかは不明です)。
JRゆめ咲線列車が2・3番のりばに入線する場合、折り返し列車、環状線大阪方面直通列車とも両側の扉を開けます。その結果、環状線両方面と同一ホームでの乗換が可能です。
 
ホーム有効長は特急が停車する1番・3番のりばが9両分、特急が停車しない2番・4番のりばが8両分です。2020年6月時点でホームドアは未設置です。ホーム幅は手前の天王寺方・桜島方が広く、奥の大阪方がやや狭くなっています。1番・3番のりばの大阪方の端は後から延伸されたため、特に狭くなっていますので注意が必要です。
上屋は天王寺方・桜島方の8両分に設置されています。9両編成の特急に乗って当駅を訪問される際は、関西空港方・新宮方(写真手前側)8両から下車して下さい。
各ホームには飲料自動販売機があり、3・4番のりばの大阪方にはベンチも設置されています。
そして各ホームの天王寺方・桜島方(手前側)には2階改札口とを結ぶ階段・上りエスカレーター・エレベーターが設置されています。
 
写真は3番のりばより大阪環状線・大阪方、桜島線・終端方を望む。
 
 

こちらは1番のりばより大阪環状線・大阪方、桜島線・終端方を望む。
1番のりばの左側(北)には梅田貨物線が並走しています。複線に見えますが、これは交換設備です。
 
前方の新大阪方はこの先、大阪環状線からの渡り線と合流し、単線で大阪環状線と並走しながら進み、福島駅あたりで下り勾配になって環状線と分かれます。その後は梅田貨物駅跡を通りますが、近い将来に地下に建設中の「うめきた新駅」を経由するルートに移設される予定です。その後は東海道本線(JR京都線)と合流して淀川を渡り、新大阪駅へと至ります。このルートを現在、関空特急『はるか』、きのくに線特急『くろしお』が走行しています。
 
一方、後方は大阪環状線とは繋がっておらず、桜島線と繋がっています。すぐに桜島線と合流し、貨物列車は桜島線本線をしばらく走行後、左側へ分岐して安治川口駅(貨物駅)へと至ります。
 
 

こちらは3番のりばより大阪環状線・天王寺方、桜島線・桜島方を望む。
右から梅田貨物線、1番のりば~4番のりばの順です。
こちらの大阪方には改札口が存在しません。この場所からですと改札口が遠いです。そのため、当駅で下車される際は改札に近い天王寺・桜島寄りの車両へのご乗車が便利です。
中線の2・3番のりばに停車しているのはJRゆめ咲線の折り返し電車で、両側の扉が開いています。
写真の323系はUSJのラッピング車両で、『スーパー・ニンテンドー・ワールド』仕様になっています。
 
 

3番のりばより大阪環状線・大阪方、桜島線・終端方を望む。
2・3番のりばは行き止まりではなく、すぐ先で大阪環状線の内回り線および外回り線に合流します。
この先は三線区間になります。右2線が大阪環状線の複線、左1線が梅田貨物線の単線です。すぐに福島区に変わり、高架区間のまま市街地をほぼ一直線に北東へ走ると野田駅へと至ります。快速は通過します。野田駅の辺りで大阪市場駅まで延びていた大阪環状線貨物支線の廃線跡が梅田貨物線に合流します。
 
 

 

上写真は3番のりばより、下写真は2・3番のりばに停車中の電車内より、いずれも大阪環状線・天王寺方、桜島線・桜島方を望む。
各ホーム端には改札口行きの階段があるため、前方の見通しが悪いです。
内側2線が桜島線、外側2線が大阪環状線になります。右側の大阪環状線外回り線のさらに右を梅田貨物線が桜島線方面へ延びています。
 
大阪環状線はこの先、高度を上げて住宅街の中を南西へ走り、左へカーブしながら外回り線が右へカーブする桜島線をオーバークロスすると安治川を渡り港区に入ります。その後は高架のまま住宅街の中を左へカーブしながら走り、針路を南南東に変えて右側を通る阪神高速17号西大阪線および国道43号の高架橋に寄り添うと、快速停車駅である弁天町駅へと至ります。以前は交通科学博物館が併設されていました。
 
一方、桜島線はこの先、高度を下げて住宅街の中を南西へ走り、右へカーブして大阪環状線外回り線をアンダークロスするとすぐに右手から梅田貨物線の単線が合流します。針路を西寄りに変えると六軒家川を渡り、その後は左へカーブしながらさらに高度を下げ、地平区間になると国道43号をアンダーパスします。そして住宅街の中をしばらく西南西へ走ると住宅街が途切れて工場が建ち並ぶ中を走るようになり、左へ分岐した貨物線が桜島線と並走します。そして左へカーブして針路を南西に変え、左側に貨物駅が広がるようになると安治川口駅へと至ります。
 
 
あとがき   
私がJRの西九条駅で駅の外に出たのは少なくとも1999年、2004年、2009年、2021年の4度はあります。2009年以前は阪神なんば線の前身である阪神西大阪線の乗り鉄時に乗換のため利用しました。2021年は阪神なんば線との乗換の際に利用しました。2面3線を有していますが、列車本数に対して設備は貧弱です。改札口は南西側の1ヶ所しかなく、直上に阪神なんば線の駅があります。駅前は下町の雰囲気が感じられる町並みが広がっています。
 
東京からですと東海道新幹線で新大阪駅まで行き、JR京都線の下り列車に乗り換えて大阪駅で下車します。そして1番のりばへと移動し、大阪環状線内回り電車(行先・種別不問)に乗車して当駅下車です。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
一方、難波からですと阪神なんば線に乗車して西九条駅下車すぐです。JRで当駅する場合はJR難波駅から大和路線で今宮駅or新今宮駅まで行き、大阪環状線外回り電車(種別不問)に乗り換えて当駅下車です。今宮~新今宮は改札を出ない限り特例で折り返し乗車が可能です。余裕で日帰り訪問可能です。
 
食料・飲料について、駅構内および阪神駅構内、駅前にコンビニがあります。一方、飲食店ですが、気軽に入れるチェーン店は「吉野家」「すき家」「大阪王将」「餃子の王将」くらいでしょうか。駅構内には「麺家」があります。まぁコンビニが多いですし、事前に用意しなくても大丈夫でしょう。
 
東京からの到達難易度もさほど高くありません。大阪環状線および桜島線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は西九条駅でも途中下車されてみて下さい!
 
(参考:JR西日本のHP、Google地図、Wikipedia)