舌癌は癌全体のわずか3%。
父の闘病中に、何度も何度も「舌癌」というワードで舌癌患者ご本人やそのご家族の方の手記やブログを検索しましたがほとんど出て来ませんでした。
当時はたとえネガティヴな内容だったとしても、なんでもいいから情報が欲しかったのです。

少しでも「誰かの世界を参考に出来ると有難い」と思う方がいるなら書くべきだと思いました。

とはいえ病気の話はどうしても暗い話になります。
興味のない方や、癌の話で辛い気持ちになってしまう方はご覧にならないでください。

よろしくお願い致します。



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父は舌癌でした を最初からお読みになりたい方はこちらからどうぞ。

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2011.10.18
この日は母の3回目の命日でした。

前日、父から「こっちはいいからしっかり墓参りしてきて」と言われたのでお墓へ行きました。

墓誌には平成元年に亡くなった祖父の戒名と、祖母の為に一列あけて、平成二十年に亡くなった母の名前があります。

父は「無宗教だから戒名はいらない」と母に戒名を付けもらうことはしませんでした。

名前の下には年齢が彫ってあります。

五十八才

何の前触れもない、突然の早過ぎるお別れでした。


兄と犬と祖母とでお墓の前で写真を撮り、お墓参りを終えたことを父にメールで送りました。

すぐに「ごくろうさん」と返事が来ました。








2011.10.21
この日は父の58回目の誕生日。

食べたがっていたセブンイレブンのざるそばを探し回り、5軒目でやっと見付けて病院へ行きました。

子供のように喜んで、チュルチュルと3口ほど食べてくれました。

もうずっと固形物は食べられなくて、カロリーメイトのゼリーを頑張って1日1つ飲んでいるだけだったので、ざるそばを食べられたことにものすごく驚きました。

看護師さんからも「おそば食べたの!?すごい!すごい!」と褒められていました。

みんなで笑顔になって、とても嬉しい誕生日になりました。

最期の誕生日が笑顔で過ごせて良かった。





続きます。