【菊と稲荷】の始まりの物語はコチラです→『プロローグ。』
<あらすじ>
『怖いと思われている稲荷の誤解を解いてほしい』
その言葉と共に、六甲山の高取神社で
「神様」という存在に、接続してもらった私。
前からついていたという高野山の清高稲荷大明神さまの
子狐眷属の姿も確認できるようになり、
奇妙な共同生活(?)が始まっていた。
***
続きです。これまでのお話。
今年の1月に、獅子舞の手を教えて下さっている、
恵「そう。えびす神に限らないけど、そんな風に呼んでるだろ?」
えびす大神。
えびすおおかみ。
菊「……おおかみ。オオカミ?
"狼" ……ですか??」
ご神事で神様をお迎えする時に、
「おー」という声を神職が出し、御簾の上げ下げ(御扉開閉?)をされますが、
その声のことを狼の遠吠えと、神職から聞いたことを思い出した。
恵「狼と犬って似てるだろ? 同じなのか?
だからなんじゃないの♪(笑)」
なんか無邪気に軽く、
お伝え下さいましたが……
菊「ちょっと調べてみていいですか!?✨」
"犬" の始まり。
・おそらく1万5000〜4万年前に、狼から進化した可能性が高い。
・DNAの組成は狼とほとんど変わらない。
・おそらく野生の中でもおとなしい狼が人間との距離を縮め、共に暮らすようになった。
・7000年前までに、犬はほぼどこにでも生息するようになっていた。
菊「………要するに……」
"狼"(オオカミ:大神)の血筋であるのが "犬" なので、
"狛獅子" ではなく "狛犬" として
神の配下に付く存在になったのでは?
子狐1「確かにライオンだと、狼のライバルっぽいもんね」
子狐2「なんだかトーンも違うしね」
菊「めっちゃストンと納得……!」
DNAがほとんど変わらないとか、
少し調べただけで出てきた事実に興味が深まり、
もう少し調べてみたところこんな事も見つけました。
古代中国では境界を守るための生贄になるなど、
呪術や儀式にも、"犬" は利用されていた。
菊「境界を守るためって、狛犬さまの役割と同じだね……」
昔々から、動物でありながら人間のパートナーとして、
"動物" と "人" の間にいて、
守るべきものを守る "境界に生きる存在" だったんだ。
大神と狛犬。
オオカミと犬。
そのDNAはほぼ変わらない。
菊「八重さまと狛犬さまの印象が似てるのにも納得。
狛犬さまというものは、守護する神様の分身みたいな存在なんだわ」
言葉を紐解くと、
そこにある意味にヒョイと繋がる。
菊「恵比寿天さま……さすが "神!" ですね✨」
恵「"勘!" だけどな(笑)」
そして ”狛犬" という名の響きからの解読は、まだ続くことになる。
《続く》
*2018年冬の連載『コトシロヌシ』はコチラです。
*2019年春の連載『ヒルコノミコト』はコチラです。
*2019年秋の連載『留守神様』はコチラです。
毎月8日あたりに清高稲荷社境内・参道のボランティア掃除を実施中♪
次回は3月8日(日)。
もちろん菊田も参加します♡
お時間、ご予定の合います方は是非ご参加頂ければ幸いです。
集合場所:清高稲荷社境内
開始時間:13:00〜14:00の一時間程度
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