⛩【菊と稲荷】愛しの狛犬・3:"神使” と "守護霊獣" の違い。 | 神仏広告代理店

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【菊と稲荷】

【菊と稲荷】の始まりの物語はコチラです→『プロローグ。』

 
 
 

<あらすじ>

 

『怖いと思われている稲荷の誤解を解いてほしい』 

 

その言葉と共に、六甲山の高取神社で

 

「神様」という存在に、接続してもらった私。

 

 

前からついていたという高野山の清高稲荷大明神さま

 

子狐眷属の姿も確認できるようになり、

 

奇妙な共同生活(?)が始まっていた。

 

 

 

***

 

 

 

続きです。これまでのお話。

【菊と稲荷】愛しの狛犬・0:前夜。

【菊と稲荷】愛しの狛犬・1:ご神託。

【菊と稲荷】愛しの狛犬・2:身代わり。

 

 
 
10年ぶりに蔵から出てこられた
 
三輪坐惠比須神社、本殿にいた狛犬は眼や脚が欠けていた。
 
 
 
その姿は "えびす神" やその "祭り" に重なるために、
 
八重事代主命の身代わりとしての姿なのでは? と思った私は、
 
そういった迷信などがないか、調べる事にした。

 

 

 

 

『狛犬 脚がない』『狛犬 目がない』

 

などで検索するものの、特に何も引っかからない。

 

 

 

菊「……脚になんか、布とかグルグル巻いてる狛犬さまっているよね」

 

 

 

 

 

以前、長田神社の大鳥居で守っている狛犬の脚に、

 

白い布がたくさん巻かれているのを見た事がある。

 

 

 

 

最近は、氏神の

 

須佐之男神社の狛犬にも巻かれていた。

 

 

 

 

 

子狐2「狛犬さまがケガしてるの……?」

 

菊「なんかね、家出した人が戻るようにのお願いって聞いた事があるよ」

 

 

 

 

こういった布や紐がグルグル巻きの狛犬を『足止め狛犬』と呼ぶらしい。

 

 

家出人がその足を止めて、戻るように……という祈願の他、

 

夜遊びや悪い所に通ったりを止めたり

 

あと客足が離れず商売繁盛するとか、

 

相手の心が離れないようにの縁結びなどなど、様々な願掛けがされているとの事。

「金刀比羅神社」の狛犬と「開運稲荷神社」の狐に願掛け参り

 

 

 

 

子狐1「ふーん……でも脚自体を切ってしまうとかは無いんだよね」

 

 

菊「うん……それも足止めっぽいけど……

 

”布ぐるぐる巻き” みたいに何か迷信があると思ったけど、なさそう」

 

 

 

 

じゃあ「身代わり」というキーワードで検索してみようと色々調べていると、

 

こんなページに辿り着いた。

 

レファレンス協同データベース

 

これは国立国会図書館が全国の図書館等と協同で構築する、調べ物検索サービス。

 

 

 

 

菊「お。なんか興味深い事が書いてある!」

 

 

 

 

質問欄にある内容をコピペします。

 

 

日本の中世に、自分の身代わりとして仏像を故意に欠損させる、または故人の供養のために仏像を故意に欠損させる風習があったとのことだが、そのことに関する文献を見たい。

 

 

 

菊「……あるかな。狛犬についての内容」

 

 

 

でもその回答にあったのは、ほとんどが

 

「地蔵」さま関連についての記述。

 

 

 

唯一、『五来重著作集 7 民間芸能史』という本にあったのがこの内容。

 

土偶について「かならず四肢に欠損部があることからみて、病気や災害の身代わりとする呪物信仰があったものとされている。」という記述あり。

 

 

 

菊「土偶か…… うーん……」

 

 

 

子狐1「お地蔵さんって、あちこちにいてはる

 

小さい身近な仏さまって感じだけど、

 

清高さまのいらっしゃる蓮花谷の地蔵菩薩さまは、立派でいらっしゃるよ✨」

 

 

子狐2「町中にお地蔵さまがいてるのこそ、

 

地蔵菩薩さまのお力の強さを感じるよね♡」

 

 

 

菊「だよね! 町中っていうかさ、山にもいてはるよね……」

 

 

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私は六甲山にも

 

小さな仏さまって時々いらっしゃるなあと思い出した。

 

 

せっかくなので『地蔵菩薩』も wikipediaで検索。

 

 

 

 

 

菊「道祖神信仰と結びついて、町外れや辻に

 

"町の結界の守護神" として建てられることも多いって」

 

 

 

 

 

"結界の守護神" ……っていう言葉は、

 

狛犬という存在とも重なるなあと思った。

 

 

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狛犬は神と人の世界の結界の "守護霊獣" だろうから。

 

 

 

 

菊「"結界の守護神" ってなんかかっこいいね♪」

 

子狐1「かっこいいけど、御本神は大変だよ。動いたらダメだし」

 

 

菊「動いちゃダメ?」

 

 

子狐2「だって守護する存在がどっか行ってお留守だと、

 

結界が通り放題になっちゃうもん」

 

 

 

 

 

菊「……………」

 

 

子狐1「…………」

 

 

子狐2「…………」

 

 

 

 

 

 

菊「………あれ? あら?……君らはいいの??💧」

 

子狐1「何が?」

 

 

 

 

菊「清高稲荷大明神さまの結界守らずに、こんなとこにいていいの??💧(焦)

 

子狐2「私たち "守護霊獣" じゃなくて "神使" だもん。平気」

 

子狐1「そ。平気」

 

 

 

 

 

???💧」

 

 

 

 

 

子狐1「狛犬さま "神使" じゃなくて "守護霊獣"

 

結界のガードマンなんだから、見張りっぱなしじゃないとダメでしょ?」

 

 

子狐2「眷属は神使! だから動き回るの。"神様のお使い" だもん」

 

 

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菊「………あ。そ、そうなんだ……🌀」

 

 

 

 

 

 

なんか……同じようなものだと思っていたけど、

 

"狛犬" と "お狐さま" は別らしい……。

 

 

 

 

 

 

狛犬って。

 

 

いつも普通に見ているから知ってる気でいたけど……

 

結構何も理解してへんかってんな……💧と分かってきた無知の知。

 

 

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菊「狛犬さまは "守護霊獣" か……ちょっとだけ分かってきたかも」

 

 

 

 

 

結界のガードマンなんだから、

 

見張りっぱなしじゃないとダメ

 

 

 

 

 

「…… あ。そう言えば」

 

 

 

私はある方の言葉を思い出した。

 

 

 

《続く》

 

 

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これから徐々に内容発信していきますね。
 
三輪坐恵比須神社さまのサイトはこちらです♡
 
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三輪のご神域の店舗・お宿にて配布の
『開運神札コレクション』カードデザインをさせて頂きました♪
 
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配布店舗など、ぼちぼちお知らせ中です♪
 
三輪坐惠比須神社さまと、とろろ飯大和さん、
大正桜さんのことは書きましたー♡
 
また改めて書きますね!
 
 
 
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2018年冬の連載『コトシロヌシ』はコチラです。

【菊と稲荷】コトシロヌシ・1:届いたサイン

 

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【菊と稲荷】ヒルコノミコト・1:清め祓いし場所。

 

2019年秋の連載『留守神様』はコチラです。

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『清高稲荷神社』さま☆『清高稲荷大明神・親善大使』にして頂きました☆
 

 

毎月8日あたりに清高稲荷社境内・参道のボランティア掃除を実施中♪
次回は3月8日(日)。

もちろん菊田も参加します♡

 

 

お時間、ご予定の合います方は是非ご参加頂ければ幸いです。

集合場所:清高稲荷社境内
開始時間:13:00〜14:00の一時間程度

 

 

⭐️2月9.10.11日のみ、初午限定御朱印を授与中です!

 

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『御影カード』配布しています♪
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清高稲荷大明神blogはコチラです♪→【高野山】〜清高稲荷大明神〜