【菊と稲荷】の始まりの物語はコチラです→『プロローグ。』
<あらすじ>
『怖いと思われている稲荷の誤解を解いてほしい』
その言葉と共に、六甲山の高取神社で
「神様」という存在に、接続してもらった私。
前からついていたという高野山の清高稲荷大明神さまの
子狐眷属の姿も確認できるようになり、
拝殿前に他の参拝者さんが来られたので、御影札を手に
琴比羅神社に移動した。
菊「……大物主神さま、狛犬さまどうするのがいいですか?」
そう思いつつシャッフルしていると、
また一枚のカードが飛び出て落ちた。
菊「え?💧」
拾ってみると、なんとジャンピングでたまたま出たのが
さっき落ちたのと同じ御影札。
そこには『隠』の文字。
菊「…………狛犬さま、出したらだめなのかな……」
たまたまかもしれないけど。
でもたまたまにしては、見えない手が引き抜いたみたいに、
2度も飛び出して落ちた『隠』のカード。
菊「……………」
実は、思っていることがあった。
"目がない" というのは、見えないという状態。
それは、事代主神の総本宮・美保神社での特殊神事
『青柴垣神事』で神がかり役となる、當屋(とうや)という役の状態と同じ。
當屋は『青柴垣神事』のご神事の間、目を瞑ったまま、一言も喋る事も許されない。
だから移動の際には、横に支える役が付く。
ただ、聴覚は機能している。
その状態を私は「海中にいる状態と同じ」として、
事代主大神は海底にいるから、同じ状態にする事で神がからせると考察した。
そして "脚がない" という事についても……
えびす神というものが、例えば
ヒルコ神にしても手足がなかったり歩けなかったり。
事代主神も、鮫に噛まれて
手や足を怪我したという言い伝えがあって。
菊「……なんかね」
なんだか……
えびす神でもある八重事代主命の
どこか "身代わり" になっているような、
そんな意味があるんじゃないだろうかと……
だからもし、狛犬の脚や眼を治したことで、
八重事代主命に何かあったら……
菊「…………」
子狐1「何かそういう迷信っていうか……
そういうのがないか、調べてみようよ」
菊「うん。そうだね。調べてみる」
人間が神の心配をするなんて
おこがましい限りだけど。
でも続けて出てしまった『隠』のカードが気になり、
私は何かそういう、ジンクスのようなものがあるかもしれないと調べる事にした。
《続く》
*2018年冬の連載『コトシロヌシ』はコチラです。
*2019年春の連載『ヒルコノミコト』はコチラです。
*2019年秋の連載『留守神様』はコチラです。
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