⛩【菊と稲荷】愛しの狛犬・7:出現には理由がある。 | 神仏広告代理店

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【菊と稲荷】

【菊と稲荷】の始まりの物語はコチラです→『プロローグ。』

 
 
 

<あらすじ>

 

『怖いと思われている稲荷の誤解を解いてほしい』 

 

その言葉と共に、六甲山の高取神社で

 

「神様」という存在に、接続してもらった私。

 

 

前からついていたという高野山の清高稲荷大明神さま

 

子狐眷属の姿も確認できるようになり、

 

 
 
10年ぶりに蔵から出てこられた
 
三輪坐惠比須神社、本殿にいた狛犬は眼や脚が欠けていた。
 
 
 
その実物にとうとう出会え、その姿にときめいた後、
 
私は本殿の八重事代主命にその嬉しさを報告しに向かった。
 
 
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菊「八重さま! 狛犬さまにお会いする事が叶いました!
 
ありがとうございます!」
 
 
 
 
数ヶ月間、いつになったら
 
実物の御姿を拝見できるのかなと思っていたのが、
 
いいタイミングで叶い、しかも超近距離で拝めた私は興奮気味✨
 
 
 
 
八重事代主命(以下:八)「いい狛犬でしょう。
 
とりあえず戻ったようで、私も嬉しいよ」
 
 
 
 
狛犬たちは、修繕する為のチェックを受けに、
 
仏師の元に運ばれていて、そこから戻ったばかりだった。
 
 
 
 
菊「八重さまも嬉しいんですか
 
 
八「私もだけど、あの狛犬たちはここから出た事がないから、
 
外では少し寂しかったんじゃないかな。
 
戻ってきて今は一安心だろうね」
 
 
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応接室の柔らかな光の中で、
 
すっとされていた狛犬の御姿を思い出す。
 
 
 
八「今を見たい」
 
 
菊「え……?」
 
 
 
八「狛犬たちがね、今を見たいと思って出てきたんだ。
 
呍形が伝えている。見せたいと」
 
 
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呍形の狛犬は向かって左。
 
 
 
菊「見せたい……。お目目がない方の狛犬さまにですか?」
 
 
八「そう。見せたいと伝えている」
 
 
 
 
もう一体のお目目がない方は、阿形の狛犬。
 
こちらの狛犬に、見せたい……?
 
 
 
 
八「今なら大丈夫。という事を見せたい」
 
 
菊「………」
 
 
 
 
八「私も同感だ。見せたいと思う」
 
 
菊「……見えないんですか?
 
像の目がなくても見えるんだと思っていました」
 
 
 
 
八「感じる事はできる。でもこの世のこの色は、
 
この世のものを通した方が明瞭に見える」
 
 
菊「…………」
 
 
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八「私としては "熱" がある方が、
 
神域の温度を来た者に与える事ができるから。
 
だから "熱" が来る事が必要だと思っている」
 
 
 
菊「 "熱" ですか」
 
 
 
 
八重事代主命は頷いた。
 
 
 
 
八「その力をあの狛犬たちは持っている。
 
ただそこに存在するだけでいい。
 
だからここに置いてあげたい」
 
 
 
 
"熱"
 
 
 
狛犬の持つ "熱" 
 
 
ただそこに存在するだけで起こる "熱" ……
 
 
 
 
 
 
何となく八重事代主命の言葉が伝わったような気もして、
 
本殿に一礼してそこを離れた。
 
 
 
菊「ここには狛犬さまがいらっしゃる」
 
 
 
 
本殿のお隣の琴比羅神社。
 
 
 
そこには御社に合わせてコンパクトな御姿だけど、
 
とても素敵な狛犬がそのご神域を守護されている。
 
 
 
大物主神(以下:大)「八重の狛犬たち、いいだろう?」
 
 
 
 
狛犬たちを従えて、大物主神が姿を現した。
 
 
 
菊「大物主神さま、こんにちは。
 
三輪坐惠比須神社さまの狛犬さま、全員かっこいいですね✨」
 
 
 
大「ああ。見えない私たちを身近に感じさせる役割もあるからな。
 
お前がここを "男前の福神" とか呼ぶのも、
 
こういう狛犬たちの姿から、無意識で受けているという事だろ」
 
 
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菊「………確かに。最初に拝見した時から、
 
こちらの狛犬さまたちは美形だなとうっとりでした✨」
 
 
 
大「それが仕事じゃないけどな(笑)
 
お前、ちゃんと "狛犬の仕事" って理解しているのか?」
 
 
菊「………はい……えっと。だいたい」
 
 
 
 
「既に怪しいな(笑)
 
じゃあお前のやってる獅子舞の獅子と、何が違うか説明できるか?
 
姿は似たようなものだが」
 
 
 
 
し、獅子舞との違い……?💧
 
 
 
 
狛犬さまは、確か向かって右側が「獅子」で、
 
左側が「犬」だったような……。
 
 
 
だから名前には「犬」ってついてるけど、元は「獅子」とも言える……
 
 
 
で、姿も似てる。
 
(ウサギやお狐さまは全く違うもんね)
 
 
 
 
大「ここの狛犬たちが調べて出直せって言ってるぞ(笑)
 
いい機会じゃないか。学んでみろ」
 
 
菊「……はあ。確かに知っているようで
 
知らない気がしてきました。。」
 
 
 
 
大「お前のやってる西宮の "獅子舞" にも、その学びは生きるからな」
 
 
菊「…………はい」
 
 
 
 
大「 "狛犬" も "獅子舞" も共通している事はある。
 
バランスを取る。抑える」
 
 
菊「………」
 
 
 
 
大「西宮の賑やかな地を、お前の携わっている獅子は抑え、守っている。
 
そこに "獅子舞" がある意味は必ずある」
 
 
菊「…………はい」
 
 
 
 
大「無意識でそれは繰り返される。
 
他の土地でも同じこと。調べれば分かる」
 
 
 
 
菊「調べてみます。
 
……あの、大物主神さま」
 
 
大「なんだ」
 
 
 
 
菊「八重さまの狛犬さまたちは、なぜあんな姿になってしまい、
 
10年も隠されたままになったんですか……」
 
 
 
 
大「それを知ってどうする」
 
 
菊「……………」
 
 
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大「そのうちにその答えに近付く事もあるだろう。
 
だが多分、それを知っても何も変わらんぞ。
 
理由次第でお前の気持ちは、コロコロ変わるのか?」
 
 
 
菊「…………」
 
 
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いえ。変わりません。
 
 
 
 
 
大「だろ?
 
お前のやっている "獅子舞" と同じだよ。
 
それは求めたから現れた。
 
求められたから、姿を現した。
 
あとは動かすための力はいるから、この機会を生かせ」
 
 
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動く "獅子舞" 
 
動かない "狛犬"
 
 
 
 
姿は両方 "獅子" のような似た姿。
 
そしてその所属は "神社" という場所。
 
 
 
 
知っているようで、知らない。
 
結構知らない💧
 
 
 
 
私は改めて "狛犬" についての基本的な事を、
 
調べて見ることにした。
 
 

 

《続く》

 

 

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これから徐々に内容発信していきますね。
 
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三輪のご神域の店舗・お宿にて配布の
『開運神札コレクション』カードデザインをさせて頂きました♪
 
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三輪坐惠比須神社さまと、とろろ飯大和さん、
大正桜さんのことは書きましたー♡
 
また改めて書きますね!
 
 
 
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2018年冬の連載『コトシロヌシ』はコチラです。

【菊と稲荷】コトシロヌシ・1:届いたサイン

 

2019年春の連載『ヒルコノミコト』はコチラです。

【菊と稲荷】ヒルコノミコト・1:清め祓いし場所。

 

2019年秋の連載『留守神様』はコチラです。

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『清高稲荷神社』さま☆『清高稲荷大明神・親善大使』にして頂きました☆
 

 

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次回は3月8日(日)。

もちろん菊田も参加します♡

 

 

お時間、ご予定の合います方は是非ご参加頂ければ幸いです。

集合場所:清高稲荷社境内
開始時間:13:00〜14:00の一時間程度

 

 

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