⛩【菊と稲荷】愛しの狛犬・8:狛犬の存在理由の一つ。 | 神仏広告代理店

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【菊と稲荷】

【菊と稲荷】の始まりの物語はコチラです→『プロローグ。』

 
 
 

<あらすじ>

 

『怖いと思われている稲荷の誤解を解いてほしい』 

 

その言葉と共に、六甲山の高取神社で

 

「神様」という存在に、接続してもらった私。

 

 

前からついていたという高野山の清高稲荷大明神さま

 

子狐眷属の姿も確認できるようになり、

 

 
10年ぶりに蔵から出てこられた
 
三輪坐惠比須神社、本殿にいた狛犬は眼や脚が欠けていた。
 
 
 
その実物にとうとう出会えた後、
 
知っていそうで知らない『狛犬』というものの事を、
 
改めて調べることにした。
 
 
 
 
菊「本も買ったぞ♪」
 
 
それは『日本全国・獅子・狛犬ものがたり』という御本。
 
 
 
 
ネットでじゃんじゃん調べるのも好きだけど、
 
書籍に赤線引きながらのめり込むのも大好きな私♡
 
 
この御本から、軽く『狛犬』についての知識を紹介したいと思います♪
 
 
 
 
なんとなく中国からやってきた気がするけど、
 
モチーフの「獅子」の登場は、メソポタミア文明(紀元前何千年前!)でも確認できるそうです。
 
 
エジプト文化でも、王の玉座には獅子のデザインがあしらわれ、
 
霊獣として王の権威付けをしたり、王位の継続を願う呪詛的な意味もありました。
 
 
インド、中国と順調に渡り、遣唐使などを通じて日本入り♪
 
 
今では境内や大鳥居の外にも置かれる狛犬ですが、
 
最初は宮中の守護として室内に置かれ、
 
その後神社や寺院の神像の守護となりました。
 
 
 
菊「だから最初の頃は、
 
一般人の目に簡単に触れるものじゃなかったんだって!」
 
 
 
などなど、本を読み進めたりネットで検索し、
 
ある程度の知識は得た感じで、意気揚々と
 
三輪坐惠比須神社に初詣。
 
 
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初詣の三が日は、桜井駅からの直行バスが
 
三輪坐惠比須神社境内で乗り降りするため、
 
バスの到着時は参拝も混む。
 
 
 
私は華やかなお正月風景の本殿にできた
 
行列の中でさらっと最初の参拝をし、
 
バス到着の合間を狙って、再び本殿にお詣りした。
 
 
 
菊「八重さま! 狛犬さまのこと、勉強して参りましたよ♪」
 
八重事代主命(以下:八)「楽しそうだね。見ていて嬉しいよ」
 
 
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大物主神(以下:大)「じゃあ一言で "狛犬" を説明してみろ♪」
 
 
 
バス到着の合間の休憩か、
 
大物主神まで話に入って来られた……。
 
 
 
 
菊「一言ですか!💧……もともとメソポタミアから大陸を横断して中国を経て、日本に入ってまずは室内の狛犬が主流でしたが、そのうち外に外にと……」
「長いだろ」
 
 
 
菊「すいません。。」
 
 
 
 
大「一息じゃない。一言でと言ったんだ(笑)
 
八「確かに一息では言ってた(笑)
 
 
 
 
……八重さまが笑って下さったらそれで良し✨
 
 
 
 
大「なんか目に輝きが……?
 
お前の主観でいいから一言で答えてみろ」
 
 
 
菊「……主観ですか? 主観??
 
…………"その神様に似た神様の守護役"……?」
 
 
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私はきちんとした身なり(というの?)の
 
狛犬を思い浮かべると、そう口から出た(←主観すぎ)
 
 
 
 
大「………意外にいいとこ突いてるな(笑)
 
菊「!! ありがとうございます!!!(嬉)」
 
 
 
 
大「人間のお前からすると、狛犬がいる神域はどんな感じだ?」
 
 
菊「いいですねー♡
 
気になりますし、やたら拝見したりします♪」
 
 
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大「なぜ?」
 
菊「なぜ? とは?」
 
 
 
 
大「なぜ狛犬がいるといいですねー♡ってなるんだ?」
 
菊「………なんか可愛いから……ですかね」
 
 
 
 
大「じゃあ逆に、狛犬がいないとどう感じる?」
  
 
菊「ちょっと寂しいとか、無表情?
 
物足りなくて……なんか普通な感じです」
 
  
 
 
大「 “無表情” ……」
 
 
菊「はい。特にこう……
 
きゃー!✨って萌えるポイントが減るというか」
 
 
 
 
八「 "普通" ……」
 
 
菊「あ。八重さまは別です。別格です。
 
狛犬さまいなくても振り切っていらっしゃいます!✨」
 
 
八「(笑)
 
 
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大「それがこの前、八重が伝えていた “熱” の事だ」
 
 
菊「あ。熱。…… "熱"
 
おっしゃっていらっしゃいました……」
 
 
 
 
私は先日、八重事代主命が渡して下さった言葉を思い出した。
 
 
 
 
私としては "熱" がある方が、
 
神域の温度を来た者に与える事ができるから。
 
 
だから "熱" が来る事が必要だと思っている。
 
 
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その力をあの狛犬たちは持っている。
 
ただそこに存在するだけでいい。
 
 
だからここに置いてあげたい。
 
 
 
 
 
菊「………熱」
 
 
 
 
 
狛犬の持つ "熱" 
 
 
ただそこに存在するだけで起こる "熱" ……
 
 
 
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大「狛犬がいないと、距離を感じないか?
 
ほら。特に八重はとっつきにくいだろ?」
 
 
それ多分、
大物主神様だけが感じる "距離" だと思います
 
 
 
 
八「(笑)
 
 
 
 
 
 
大「…………」
 
 
 
菊「多分。ですけど」
 
 
 
 
 
 
大「その可能性もあるが。
 
まあいい。そこはいい。な、八重」
 
 
八「“な、八重” の意味が分かりません」
 
 
 
 
 
大「ほらつれない。
 
お前、それでもえびすなのか?」
 
 
八「なぜ父親にまで “えびす” としての姿勢が必要なんですか?」
 
 
 
 
大「ケチるなよ。父親にも福分けしろ」
 
八「あなた福の神なんだから要らないでしょ?💧」
 
 
 
 
菊「はーー♡ 久しぶりに男前福神コンビ神様の揉め事を拝見して、
 
癒されました……✨」
 
 
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大「脱線しすぎだろ(苦笑)
 
八「癒しになるのか? 今のが……(笑)
 
 
 
 
大「話を戻すぞ。熱だ。熱。
 
こっち(神)とそっち(人)との橋渡しの一つだ」
 
 
八「そうですね。戻しましょう。
 
形があるから。
 
見えない神というものの代わりになる」
 
 
 
 
菊「………代わり……確かに。
 
はっきり見えていますものね」
 
 
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大「狛犬がちゃんとした姿でいるのを見たらどう思う?」
 
 
菊「嬉しくなったり、可愛いなって思ったり、
 
ちゃんとされている神社さまだと思います♪」
 
 
 
 
大「じゃあ崩れていたら?」
 
 
菊「……うーん……あまりにも荒んでいたら、
 
大丈夫かなって思います」
 
 
 
 
大「その大丈夫かなっていうのは、何に対して思う?」
 
菊「……狛犬さま……や、そこの神様でしょうか……」
 
 
 
 
……という事は、
 
 
 
 
その神社さまや
 
おこがましいけど、その神様が守る地域周辺も……
 
 
 
 
 
八「神と人というのは "同調" している。
 
でも "同調" というものは見えない。
 
その "同調" を表現する一つのものが、狛犬でもある」
 
 
 
 
大「神と人の心を繋ぐものだ。
 
だから例えその身が崩れていても、
 
大切にされている狛犬からは悲しさは感じない」
 
 
 
 
菊「…………そうですね」
 
 
 
 
その後、授与所の方に移動して、女子神職さまと話していると
 
「狛犬さまをそこに連れてくるので、見ていて下さい*」と✨
 
 
 
宮司様と女子神職様が、両手で丁寧に抱きかかえお運び下さり、
 
拝殿横の縁において下さいました。
 
 
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女子神職様「抱っこしてみると、実は重たい
 
赤ちゃんみたいにズシッとしていて(笑)

 

 

 

ニコニコ顔でその重い狛犬たちを運ばれたそのシーンを見ていて、

 

三輪坐惠比須神社の神職様たちの

 

神様への優しい想いが見えた気がした。

 

 

 

 

そして、新年の風の中に置かれた狛犬たちは、

 

清々しく凛々しく、

 

八重事代主命を祀る拝殿のそばにいた。

 

 

 

 

菊「神様と人とのめっちゃいい感じの "同調"✨

 

 

 

 

新年の幕開け初詣で、人と神の暖かく真剣な重なりを垣間見て、

 

こういう繋がりは守っていきたいなと思った。

 

 

 

 

《続く》

 

 

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これから徐々に内容発信していきますね。
 
三輪坐恵比須神社さまのサイトはこちらです♡
 
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三輪のご神域の店舗・お宿にて配布の
『開運神札コレクション』カードデザインをさせて頂きました♪
 
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配布店舗など、ぼちぼちお知らせ中です♪
 
三輪坐惠比須神社さまと、とろろ飯大和さん、
大正桜さんのことは書きましたー♡
 
また改めて書きますね!
 
 
 
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【菊と稲荷】コトシロヌシ・1:届いたサイン

 

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【菊と稲荷】ヒルコノミコト・1:清め祓いし場所。

 

2019年秋の連載『留守神様』はコチラです。

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『清高稲荷神社』さま☆『清高稲荷大明神・親善大使』にして頂きました☆
 

 

毎月8日あたりに清高稲荷社境内・参道のボランティア掃除を実施中♪
次回は3月8日(日)。

もちろん菊田も参加します♡

 

 

お時間、ご予定の合います方は是非ご参加頂ければ幸いです。

集合場所:清高稲荷社境内
開始時間:13:00〜14:00の一時間程度

 

 

『御影カード』配布しています♪
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清高稲荷大明神blogはコチラです♪→【高野山】〜清高稲荷大明神〜