ハンドソープに殺菌効果は要らない (8/27解析リスト) | かずのすけの化粧品評論と美容化学についてのぼやき

かずのすけの化粧品評論と美容化学についてのぼやき

美容と健康、美髪と美肌にまつわるケミカル裏話を美容に詳しい「化学の先生」が分かりやすいコラム形式で徹底解説!
美容業界を取り囲むウソ情報を見破る術を伝授します。
化粧品類の評価・解析も更新中。

一日一回のランキング投票にご協力ください。
↓クリックで投票完了↓
にほんブログ村 美容ブログ スキンケアへ


 

 

 

 

 

昨日Twitterで流れてきたツイートにぼやっと感想を引用コメントしたら結構反響が大きく…(;^^)ゞ

 

沢山リツイート・いいね・コメント等ありがとうございます。。

 

できるだけリプや引用コメントにはいいねを付けて回っていたのですが、、体力的に限界が来たので今後は目に入ったものだけということにしたいと思います…m(_ _;)m

 

 

 

 

こちらの元ネタは「LDK」という有名雑誌なんですけど、

 

実際に商品をお試しして効果などを実験して格付けするという

 

まぁ非常に「売れそう」な内容の本になっています。

 

 

 

ちなみに以前僕も「LDK the Beauty」では一部記事を監修したこともあります。

 

(ただ内容含め色々あり、個人的に次回からのご協力は控えたいなと思ったという裏エピソードもありますが…;)

 

 

 

 

Twitterでバズっている内容としては、

 

・実験結果的にキレイキレイは全然殺菌力が無いからD評価

・西友やビオレ、ミューズなどは強力な殺菌力でA評価





みたいな感じで評価格付けされていて、

 

キレイキレイさんは

 

「菌ウヨウヨで効果ナシ」「ハンドソープの代名詞、失脚」

 

とまで言われてしまっているのですが…、、

 

 

 

 

元ツイートのコメントとかを見てみると

 

「これじゃキレイキレイじゃなくてキタナイキタナイじゃん」

 

みたいなコメントも寄せられていて、

 

キレイキレイさんが大分貶されていたのですが…

 

 

 

 

 

僕的に言わせてみれば、

 

この結果を素直に受け止めたとしても

 

もし買うとしたらキレイキレイだな

 

と思うんですよね(^_^;)






というのもね。

 

 

 

そもそも「殺菌剤」というのは

 

悪い菌だけを殺しているわけではなく、

 

良い菌もまとめて殺してしまうんですね。

 

肌の上に住んでいる「皮膚常在菌」の中にはお肌にとって重要な働きをしているものも沢山います。

 

 

あまりに強い殺菌力ではこういった重要な菌類も殺してしまうので

 

かえって肌のバリア機能が低下してしまう可能性すらあります。

 

 

 

そればかりか

 

良い菌がバランス良く暮らしていれば、

 

悪い菌が付着してもすぐに良い菌達が悪い菌をやっつけてくれるんですが、

 

 

殺菌剤で全部一掃しているとそれが出来なくなってしまうので…

 

むしろ風邪とかにもかかりやすくなってしまう可能性もあると言われています。

(あとは耐性菌の問題なども…。。)

 

 

 

 

しかも、

 

殺菌剤の中には例えば「サリチル酸」などのような、

 

皮膚のタンパク質にも作用する成分があります。

 

とても強い殺菌力の反面皮膚刺激も非常に強いので、単純刺激的にも手荒れを誘引する可能性も。

 

 

 

 

というわけで、

 

あまりに殺菌力を高めているハンドソープはむしろ手荒れのリスクを上げてしまうため、

 

個人的には「積極的に使いたくない」製品です。

 

 

 

そういう理由があり、

 

この中だったら1番殺菌力がマイルドと評価されているキレイキレイが1番マシだなと思ったわけですね(^_^;)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ただ、

 

じゃあ実際に「キレイキレイ使うか?」と言われたら、

 

もちろん使わないですけどね(;^^A

 

 

 

 

 

理由としては、

 

 

前に

 

薬用ハンドソープの【殺菌成分】を比較してみた



という記事を書いていて、

 

◎そもそも薬用ハンドソープは本当に意味があるのか?
 

しかし、2016年のトリクロサン・トリクロカルバン使用自粛の際に、

これらの成分を禁止した第一の理由に

『普通の石けん等で手洗いした場合と比較して有意な効果を示す根拠がない』

 というのが挙げられました。
これは本当にそうだなぁと僕も感じています。
実は僕はここ10年以上こういった殺菌剤や抗菌剤を配合している薬用ハンドソープ等を使用していません。意識的に避けているレベルで使用してません…。。
(洗顔用のソープを薄めてハンドソープにしてます)
でも別に風邪を引きやすくなったとか、手が荒れるとかそんなこと感じたことがありません。
むしろ手は常人よりかなり綺麗な自信がありますし、
身体は強い方じゃない割に風邪はほとんどひかないです。
薬用ハンドソープなんか使わなくても普通に過ごしてますし、

わざわざこんな強い成分を使ったハンドソープを頻繁に使用する必要は絶対に無いと思っています。これはトリクロサンだとかサリチル酸だとかあんまり関係ないです。。
それどころかサリチル酸なんて皮膚刺激もかなり強い成分なんですから使わない方が手は荒れませんよ。

手にも「皮膚常在菌」という手肌を守っている良い菌が居るので、
抗菌剤の影響でこれらの生育環境に支障を来すと、その方が雑菌やウイルスが繁殖しやすくなる可能性もあると僕は考えています。
そもそも薬用ソープの方が身体に良いという根拠がないのですから、

こういう成分を気兼ねなく普段から使うというのはかなり問題があるのではないかという気がしています。(これは除菌ウェットティッシュも全く同じ意見ですが…;)
僕の考えを述べるのであれば、【薬用ハンドソープ】を使用する必要は一切ありません。
風邪などが流行る時期でも普通の石けん等でちゃんと洗えば済む話ですし、
手肌への負担を考えると、ハンドソープじゃなくて低刺激のボディソープとか洗顔料を薄めて使用する方が良いと思います。

 

 

 

こんな話をしてます。

 

 

これは2016年にアメリカで起こったとある訴訟事件を皮切りに

 

薬用ハンドソープに殺菌効果は無し

 

いくつかの殺菌成分入りのハンドソープがアメリカで販売禁止になったんですね。

 

 

 

この理由が「殺菌剤配合のハンドソープで洗ったのと、普通の石鹸で洗ったのとでは有意な殺菌力の違いが認められなかった」からなんですね。

 

 

つまり殺菌剤入れてても入れて無くてもあんまり変わらないんですよ。


そればかりか肌に負担がかかる可能性があるなら、もう殺菌剤入れない方が良いんじゃないか?

 

と僕は思っているわけですね。

 

 

ていうかこれ、

 

この結果も面白くて…

 

 

 

上記の実験で取り上げられている「キレイキレイ」も「ビオレ」も

 

『イソプロピルメチルフェノール』という有効成分を使っているんですね。

 

日本では凄くよく使われている殺菌剤です。

 

 

でもこの成分は、一般細菌と真菌にちょっと効く程度で、

 

例えばウイルス類には全然効かないんですよ。

 

 

 

 

上のLDKの実験では凄い効果があるとされているものにも入っていますが、

 

これはあくまで「黄色ブドウ球菌」という一つの菌しか使っていないからなんですね。

 

 

 

色んな菌種で試したら全然ダメなパターンは他の製品でも普通に出てくると思います。

 

 

 

 

 

さらに言うと、

 

 

この実験、泡タイプのものと液体タイプのものを濃度揃えずに比較してたり、

(粘性が全然違うから拡がり方に差が出ると思われる)

 

キレイキレイは「石鹸」が主成分なので、微生物分解しやすいから

 

黄色ブドウ球菌で分解されてこういう結果になっている可能性もあったり、

 

 

そもそも洗剤なのに3日置いておく試験に何の意味があろうか?という点もよく分からないし、

 

 

実験自体に信憑性はてなな部分がもの凄くたくさんあります。

 

 

 

ちなみにこの誌面にはミューズの殺菌成分が「イソプロピルメチルフェノール」と書いてありますが、

 

現品の有効成分は「サリチル酸」ですから、普通に間違えてますね…。。。

 

 

 

 

なので、実験自体が怪しいのと、

 

雑誌自体そこまで信憑性の高いものではないということはよく肝に銘じておいて欲しいなと思います。

 

(これ実験している人はガチの理系研究者ではないと思います。)

 

 

 

 

 

まぁそんなこんなで色々問題ありなんですが、

 

 

 

結局のところじゃあこういう菌とかウイルスとかってどうやって除去したら良いのか?というと、

 

 

普通の石鹸で30秒くらい流水で洗えばほぼ100%除去できます。

 

 

 

 

殺菌効果なんて別に付ける必要はないです。

 

医療現場とか食品系の現場であれば消毒とか殺菌とかはし過ぎているくらいではないといけないと思いますが、

 

ご家庭では別にそんな強い殺菌力を付ける必要はなくて、

 

 

むしろ

 

頻繁に繰り返ししっかり洗っても手荒れしないようなマイルドな成分になっていることの方が重要だと僕は思っています。

 

 

専門の皮膚科医の先生もこういったコメント↓も下さっていますので、

 

 

 

『殺菌力はより高い方が優れている』

 

というのは今や時代錯誤と思います。

 

常在菌とかと共に暮らす事も考えなければならないですね。

 

 

 

 

なので僕は自宅では普通の「ボディソープ」を泡ボトルに詰め変えてハンドソープとして使っています

 

これが1番コスパも良いし、手荒れもしないし、安心して洗えます。

 

良かったら参考にしてみてください(^_^)v

 

無印の泡ポンプボトルを使って「ボディソープ」を「ハンドソープ」に!

 

 

なんなら普通の固形石鹸とかでも全く問題ないと思います!

 

 

ただ、アトピーの方とか肌が弱めの方は、

 

普通の石鹸は結構洗浄力が高めなので

 

『ベビーソープ』をハンドソープに代用するととても低刺激で使いやすいと思います。

 

 

和光堂のミルふわシリーズとか、

 

ベビー・キッズ・敏感肌のスキンケアに!市販NO.1クオリティ&コスパの【ミルふわ】シリーズが凄い

 

ピジョンとかその当たりもお求め安いです。

 









というわけで今日のお話は以上で、

 

 

新しい解析依頼を先ほど集めていました!


沢山のご依頼を頂きありがとうございます…!!




色々検討した結果、今回はこちらのアイテムを解析していくことにいたします!

 

惜しくも落選となった方も居られるとは思いますが、

 

何卒ご了承頂けますと幸いです。m(T_T;)m

 

 

 

 

結構出費が嵩みそうなアイテムもありますが…(苦笑)

 

早速取り寄せたいと思います!!

 

 

届き次第随時解析していきますので更新をお待ちくださいませ!(^_^)ゞ

 

 

 

では今日は以上です!




 

吸収剤&酸化亜鉛フリー!最高指数UV下地【セラネージュ ハイエンドカバーUVベース】7/15発売【詳しくはこちら

敏感肌のエイジングケアに!【セラシエルレッド モイストクリーム】発売!【詳しくはこちら

オンラインストアURL:https://cores-ec.site/ceralabo/

ストアバナー3 

セラキュア ローション&エッセンス 紹介ページ 

セラヴェール スキンウォッシュ 紹介ページ 

セラヴェール プラチナムクレンジング 紹介ページ 

セラシエル レッドプロテクトジェル 紹介ページ 

セラブライトシャンプー&トリートメント 紹介ページ 

セラブライト ケミカルリペア 紹介ページ

セラネージュ UVクリーム 紹介ページ

セラキュア スキンクリーム 紹介ページ

 

超ベテランコスメ開発者と手掛ける魂の合作【美肌成分事典】10月19日発売!詳しくはこちら!

【秒でわかる!最強の家事-暮らしは、化学でラクになる】発売中! 【詳しくはこちら!

【オトナ女子のための美肌図鑑】ベストセラー10万部突破!【詳しくはこちら!

      

メイクも化学で徹底解明 【オトナ女子のための美容化学 しない美容】 大好評発売中!!

かずのすけがマンガに!【かずのすけ式美肌化学のルール】の紹介 

究極の美肌法を徹底収録!【どんな敏感肌でも美肌になれる!オフスキンケア】の紹介 

 

<公式ホームページ>  ブログを見やすくまとめています!→詳しくはこちら!

 


【かずのすけのおすすめ化粧品まとめページ】
かずのすけが実際に使用している商品や四つ星&五つ星の商品をまとめています!
詳しい利用法について→こちら
オススメの解析

かずのすけ

Facebookページも宣伝
かずのすけ公式Facebookページのいいね!もお待ちしてます!

解析依頼はここから
※アメンバー限定です。

【かずのすけのブログ検索】
コメントや古すぎてAmeba検索でHITしないものも検索できます!


(バナー用画像↓ 加工OK!)

 

最近の人気記事一覧