穴と橋とあれやらこれやら -203ページ目

穴と橋とあれやらこれやら

初めまして。ヤフーブログ出身、隧道や橋といった土木構造物などを訪ねた記録を、時系列無視で記事にしています。古い情報にご注意を。その他、雑多なネタを展開中。

【2】より続く。

 

 

 

 

タメずにご覧に入れましょう~。

そのお姿はきっとネット初…かもしれない堤山隧道。

 

アホみたいな感想だが、まず思ったのは「マジであったよ!」ってこと。自分の目で確かめられた嬉しさは格別で、気分は最高(笑)。

 

で、結果ほぼ予想通りの位置にあったわけだが、そのお姿の迫力は、少し想像を超えていた。巨大岩盤が、まさにのしかかっている様相。

 

 

 

 

 

土被り…つうか岩被りは、このくらい。

にも拘らずのこの圧迫感、なかなかのものだ。

 

左からざらっと崩れてきているが、隧道そのものに「点検結果Ⅳ」っぽい危うさは今のところ感じられない…っつうか、危ないと言うならすでに佇まいから危ないと感じる方もいるだろうし。

 

ちなみに、この上に「あるもの」を発見するのは、12分後のことだが、まあ期待しないように(笑)。

 

 

 

 

 

坑口手前にあるこれらは、

ケーブルを中に通して保護するチューブ管かな?つうか、なぜここに放置?いつから?

 

 

 

 

 

坑口前から振り返り。

この写真でいうと右側からやってきたのだが、どうも左方向にも踏み跡があるようで…。

 

 

 

 

 

こういう感じ。

うっすら~…と。

 

これを辿るとどこへ至るのか、確かめてはいないが、ほぼ歩かれていない廃道状態に見える。それで言うならこの「市道畝畑1号線」も、【序】で書いた通りおそらく探索時点では公式に廃道となっていたのではないだろうか。知らんけど。

 

あと、目前を鋼索が横切っていることには現場で気づいていたはずだが、これを調べるのを忘れてたなあ…と今更ながらに思い返したり。

 

 

 

 

 

さて、では…お邪魔致しましょうかね。

斜めにスッパリと切れ込んだ、異形の坑口。迫力満点だ。

 

 

 

 

 

うーーーん、

凄いなこの岩盤。

 

よくまあ掘ったなあここ。掘ったというか、この頭上の岩盤には手が付けられなかったんじゃないかな。そんな感じの残り方に思える。もうこのままにしとかないとしょうがないよな、的な。

 

 

 

 

 

照明オンだと、

この感じ。頭をぶつけそうな圧迫感だ。

 

 

 

 

 

そして洞内中央は、

一転して天井がホール状に高くなっているようだ。

 

 

 

 

 

振り返りの、

異様な鉄板の構図。

 

(この写真では)右側から崩れてきていることとあいまっての、このエグイまでの圧殺感よ…。

 

 

 

 

 

さて、洞内中央の高い天井部は、

こんな感じ。

 

近畿地方整備局のPDFファイルでは、損傷の具体的内容が「天端のひび割れ」となっていた。隧道で「天端」という文言が使われる例は寡聞にして知らないが(たぶん勉強不足なんだろう)、それはこの場合「天井部」のことだと解釈していた。

しかし、こうして見る天井部には、目視できるようなひび割れはないようで…これはいかに?

 

 

 

 

 

もしかして天端って、坑口のことか?だとすれば

これのことか?だとすれば、わからなくもないけど。

 

 

 

 

 

…まあ天井だとした場合、

足元はこんな感じで。

 

これ、天井から落ちたものだとは思うが、さりとてあの高い天井の説明がつくほどの崩落量ではない。つまり、確かに崩落した形跡があるが、やはりもともと天井は高い仕様なのではないかと。

 

そして気づけば、送水管らしきパイプも通ってるなあ。とは言え、あの里耀洞のような水路隧道でないことは間違いないだろうが。

 

 

 

 

 

今一度振り返って、

こちらからだと、高い天井と坑口の圧殺ぶりの対比がよくわかる。

 

 

 

 

 

そして向き直り。

このど真ん中の岩も、「これ以上どうしようもなかった」感が凄い。こんないかにも邪魔な障害物、除去できるもんならしてるだろうし。

 

 

 

さて…果たして奥地側の坑口はどんなご面相だろうか。そして畝畑1号線は、どんな景色を見せてくれるだろうか?

 

 

 

 

 

 

【4】に続く。

 

 

 

 

 

【1】より続く。

 

 

 

ではこれより、

渡橋を試みる。

 

 

 

 

 

Aバリの掲示をみるまでもなく、ここからは自己責任の世界。

さて、渡れまするか否か。

 

 

 

 

 

いや~、これはなかなか、

頼りない。

 

こうして見るとめっちゃ狭いが、そこはあまり気にならなかった。気になったのは、ケーブルのユルユル感と、足元のペナペナ感。特に足元のエキスパンドメタル、踏んだらたわむような代物で、ほっそい二本のスチール帯の上を踏めってことか?(笑)

 

 

けどまあ、これなら渡れる。今はまだ進める…という感触。

 

 

 

 

 

橋上から望む和田川の、

コチラ上流側。

 

 

 

 

 

そしてコチラが

下流側。

 

川は美しいが、向きを変えると結構揺れるので、慎重に撮った。

 

 

 

 

 

そして、遠目にもはっきりと懸念箇所だった、ここを目前にして…

うーん、しびれるね(笑)。

 

 

 

 

 

ただでさえペナペナなエキスパンドメタル、

横材が一本欠落して、マジでペロ~ンってなってるし。慎重に通過。

 

繰り返すが自己責任の世界なので、そこんとこよろしこ。

 

 

 

 

 

まあ、渡ってみれば

どうってことはなかった…かな。ありがたいことに。

 

 

 

 

 

しかしこの橋、Q地図様情報では橋梁長寿命化点検の判定結果が3(早期措置段階)ってことだったが、

その段階はすでに過ぎてる感はあったな~。

 

 

 

 

 

かくして、

無事に渡り終えた。堤山隧道への道、最初にして最大の関門、突破。

 

 

 

 

 

いきなりだが、堤山隧道の位置は

【「全国Q地図」様より切り取りの上、加工】

 

赤丸の位置だろうと予想して来た。「堤山1号橋」の位置の正確性も不明ではあるが、地形図からもここの可能性が大だろうなと。

 

 

 

 

 

なので、渡ってからのこの方角は、

予想通り。

 

 

 

 

 

道…いや、市道畝畑1号線は、

ひとつ折り返して、アンカーレイジをかすめていた。ここから見下ろす栗須吊橋もまた、なかなか素敵だ。透け感が(笑)。

 

 

 

 

 

あとはこれを…

追いかけるのみ。

 

 

オラ、ワクワクしてきたぞ!(とっくにワクテカしてたけど・笑)

 

 

 

 

 

つづら折りとトラバースを何度か繰り返して高度をあげ…

 

そして渡橋して5分後。遠目に捉えた。

どうやら、キタようだ。

 

アレは…あの立地でよくある、アレ。ですなきっと。

 

 

 

 

 

いよいよ大詰め…なんだが、

この最後のパートが、地味に一番危なかった。そこそこ切り立った崖で、20cmほどしかない足場が植生に覆われて、踏んでいいのかどうかわかりにくくて。

 

 

 

 

 

これをさくっと突破すると、やはりそこはもう、

目指してきた場所のようだ。

 

 

 

 

 

【3】に続く。

 

 

 

【序】より続く。

 

 

 

三年九ヶ月ぶり、よもやまた来るとは思ってもなかったこの場所。

このお方も、あまりお変わりないようでいて、確実に熟成は進んでいた。暇な方は2018年の写真と見比べてみてくだされ。

 

 

 

 

 

いや~、これは…

やっぱ見落としたらアカンよなあ…。節穴マイスター検定2級レベルですわ(謎)。あれが栗須吊橋ですな。

 

写真ではわかりにくいが、なかなかのボロっぷりに見えた。ヤバイな~。

 

すぐさま駆け下りたかったが(笑)、ここはやはり、きっちり「市道畝畑1号線」を分岐から追いかけたいなと考えた。県道からの分岐は?と…

 

 

 

 

 

ははーん、

ここかな?

 

 

 

 

 

…んん?

「クリス」。

 

今や「栗須」って字名を知って来てるからアレだが、ぱっと見、「何!?」って思うよな~。まあなんで字名を書いたのか?とか考えだすとわからんのだけど。

 

 

 

 

 

さて、「畝畑1号線」だと思った道へと踏み入れてみれば、

右手にもかつて何かあった?っぽい雰囲気。そして道は、どんどん和田川へと下っていく。

 

栗須吊橋へはどっかその辺で左へと曲がらないといけないが、全然そんな気配なし。

 

 

 

 

 

そりゃもう脇目もふらず、

河原まで行っちゃうな、この道。どうやらこれ、目的の道じゃなかったみたい。

 

 

 

 

 

ちなみに県道からの分岐点の正解は、ストビューで見返してみればここじゃないかと。

ここを斜めに降りていく道型があるような、ないような?

 

まあでも実際、付近のどっからでも降りていけそうなので、こだわり派でなければあんま関係ないかな。

 

 

 

 

 

さて、いきなりですが~。

和田川の「中」から、栗須吊橋にごた~いめ~ん。

 

 

 

 

 

実はこの時、

ウェーダーを装着しておりました。

 

栗須吊橋の健全性に疑問があったので、万一渡れなければ和田川を渡渉しなければならない。それを見越してのこの装備だったのだが、果たして?

 

しかし水が透明すぎて、水位が全然伝わらんっていう(笑)。

 

 

 

 

 

この右岸の護岸石積みとか素晴らしいのだが、

それ以上に岩盤の褶曲が面白い。

 

素人ゆえに、この辺の岩がなんていう種類か全然わからないが、結構特徴的な岩だった。

 

 

 

 

 

さて、栗須吊橋に接近してきたが、

果たしてどうなんだ?渡れそうか?

なんか、ヨレヨレ感が漂っとるぞ!?

 

 

 

 

 

むむ…

なんかいろいろブラ下がってるし。

 

 

 

 

 

 

 

 

これ、どうなの~?

 

テンションが…って、わたくしのじゃなくって橋のケーブル自体のテンションが、なんかだる~んとしてる感。
 

 

 

 

 

うーーん。

行けそうかな?なんかヤバそうなパートがあるけど。

 

まあ、チャレンジしてみないと感触がわからんな。少なくとも、一見してあきらめるレベルじゃなくて良かった。

 

 

 

 

 

主塔は、頑丈なH鋼。

Q地図様によれば、この栗須吊橋は1955(昭和30)年完成とのことだが、主塔はオリジナルではないように見える。

 

そういえば、堤山隧道は1950(昭和25)年完成とのことだったが、この吊り橋より前にどうやって(どう渡って)掘ったんだろう。謎。

 

 

 

 

 

メインケーブルをしげしげと見ると、

お世辞にも安心感があるとは言えないな(笑)。

 

 

 

 

 

アンカーレイジから望む、

栗須吊橋、全景。

 

 

渡らねば、堤山隧道には行けない。よってこれより、渡橋を試みる。

 

 

 

 

 

【2】に続く。

 

 

 

イントロがわりの【前回】から続く。この回で我がテンションを共有していただいてから、話を始めたいと思う。

 

 

 

 

いつだか忘れた2021年某日。次回の紀伊半島遠征(この時点ではスケジュール未定)に向けてGoogle Mapの航空写真モードで未知の吊り橋探しをしていたわたくし。

 

 

見つけたある一本に驚愕した。

ハアァァ!?ここ!?って。

 

だってここ、かつて結構念入りに走った道だし、しかもちょうどここは、車から降りて散策した場所なんですぞ。

 

 

 

 

 

さよう、実はこの場所こそ、

前回ご紹介したこのお方がくつろいでる、まさにその場所なんだな。


いや~、いくらこのお方に気を取られてたからって、川が近くに見えてるあそこで吊り橋を見逃すなんてことが有り得るか?

 

 

 

 

有り得るのかクイックよ?

 

…。

やらかしてたーー!!

 

残念ながら、2018年のあの冬の日に、見事に吊り橋を見落としていたことが確定してしまった。この見え方なら見落としは許されない、申し開きできないレベル。節穴とは悲しいものよのう…(苦笑)。

 

 

 

 

 

「OK。とりあえず『ある』のはわかった。」

 

「ならばシバキに行かねばならんな。まずは名前を聞こうじゃないか。」

 

 

 

 

 

そんな脳内独り芝居とともに、毎度お世話になります!の全国Q地図で当該地点を見て…

【「全国Q地図」様より】※画像生成がなぜかうまくいかないので、スクショにて。

 

少なくとも5秒ほどは固まったと思う。

 

 

「栗須吊橋」。うん、それはわかった。それはいいんだけれど、

「堤山TN」って、んじゃりゃーー!!

 

 

 

 

 

待~て待て。一回落ち着こう。

 

 

 

とりあえず、あの場所にそんな隧道はなかったし、ありそうでもなかった。でも、あったのか?つうかその前に、「堤山」なんて隧道の話、見たことも聞いたこともないんですけど!

 

もちろん和歌山の隧道すべてを知り尽くしてるわけではないけど、Q地図様に載るような「管理されてる隧道」で今なお見聞きしたこともない隧道が存在するなんて、と感じる程度には把握してるつもりだったので、もう驚き。

 

 

 

 

 

取り急ぎ、問題の「堤山TN」をクリックしてみたら…

【「全国Q地図」様より】※画像生成がなぜかうまくいかないので、スクショにて。

 

1950(昭和25)年完成、わずか延長13mの隧道。そして「市道畝畑1号線」という路線名。ははぁ、要は、県道にある隧道じゃないんだ。そりゃ目にしてないはずだわ。

 

 

じゃあ、どこなのよ?

 

 

 

 

すでにピンと来ていたが、それを裏付けるべく「栗須吊橋」と左上の「堤山1号橋」をクリックして確認してみた。すると、ビンゴ。いずれもその路線名は「市道畝畑1号線」となっていた。うむ、そうだろうそうだろう。

 

つまりは、栗須吊橋を渡って和田川対岸へと渡った先、堤山1号橋とやらへ行く途中に、堤山隧道はあるのだろう。猿でもわかるぞコンチクショー。たとえ、地理院地図にさえ隧道はおろか、破線道もろとも描かれていないとしてもだ。

 

 

 

 

 

 

たぎってきた。タギってきたぞよ~。

 

 

 

 

 

 

 

ここで、このまったく未知だった隧道のことを検索してみた。

 

まずは「堤山隧道」で検索してみたところ、一切ヒットせず。「堤山トンネル」に切り替えてみたが、これも結果は同じ。ならば、とこれに「新宮市」を加えてみたところ…見つけた。

 

引っかかったのは国土交通省近畿地方整備局によるPDFファイルで、和歌山県内の「長寿命化計画点検結果でⅣ判定(緊急措置段階)だった構造物」の対応状況をまとめたもの。

記事にしてるものやしてないもの、いろんな興味深いネタの動向が載っているが、ここでは割愛してまずは堤山目指してページを辿り…あった。

 

 

 

そこに書かれていたのは、シンプルかつより具体的な重要情報。

 

管理者:新宮市

施設名:堤山トンネル

路線名:市道畝畑1号線

建設年:1950年

損傷の具体的内容:天端のひび割れ

今後の予定:現在通行止め 廃止を予定

 

点検実施は平成28年度で、その結果を受けてのこの内容なので、これ、令和3年現在ではすでに「公式に」廃だってことよね?隧道も、そしておそらくは市道そのものも。つうわけで、考えた結果、記事タイトルはこうなった。

 

そしてちなみに、隧道の写真はなかった。むしろありがたい。これってつまり、業界的にはネット初ってやつじゃないのかえ?

 

 

 

 

 

 

まあ、写真はなくともわかる。

こんな吊橋を渡らないと行けない隧道が、車道用であるはずがない。

 

ここでようやく改めて「平成16年度道路施設現況調査」(通称トンネルリスト)で探してみたら、あら~、あったわ、当たり前やけど(笑)。

そこでは、幅員こそ1.9mとなっていたが、「壁面区分」は「なし 素掘」、「路面区分」は「未舗装」、そして「現況」は「自動車交通不能」と。マジやん…。

 

 

吊り橋を渡って行く、素掘りの人道隧道。完全未知、そして(たぶん今や)公式に廃。


 

 

 

 

 

 

滾ってキタ。滾ってキタぞよ~!

 

コレは、絶対見に行かなアカンやつだ。この時点で、絶対に今年中にはヤル!と心に決めた。

 

 

 

 

 

 

 

9月に敢行した初の長州遠征の際、もし奥様に二泊三日もの徘徊が許されなければ、迷いなくここに行くつもりだった。が、幸か不幸か(笑)奥様のお許しが出たので、「堤山アタック」は先延ばしに。

 

 

そして、11月13日~14日の南紀宿題回収ツアー、その最大の「宿題」とはむろんここのことだったので真っ先に向かったのだが、以前書いた通り邪魔が入って、まさかの二日目まわし。焦らしやがるな(笑)。

 

 

 

 

 

 

かくして、

 

 

2021年11月14日、7:10AM。

戻ってきた、この場所に。

 

 

 

 

【1】に続く。

【序】でエナジー使い杉…(笑)。

 

 

 

タイトルの意味は、次回以降においおい。

 

 

 

2018年2月10日、紀伊半島外道道中。この日のネタで記事にしているのは、土場隧道西谷橋中平のワケあり吊り橋峠の番人栗山橋白洞隧道わんだいらバス停和歌山県道r224佐本深谷三尾川線の未成道熊野大橋

 

今宵ご紹介するのは、この道中のどこかで出会った草ヒロ。

 

 

 

臆面もなく路肩でおくつろぎで、

現在進行形で熟成の真っ最中ってとこ。

 

 

 

 

 

ナンバーがまだ付いてるのだが、

実態はこのとおりだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…という、単なる行きずりの出会い。だったはずだったんだが。

 

 

 

 

 

それからおよそ三年半が経過した2021年の夏、驚愕の発見(当社基準による)をしてしまったわたくし。なんとしても戻らねばならない、この場所に。

 

 

 

 

 

【序】に続く。(なんの序?)