(元)新宮市道・畝畑1号線訪問記【序】~まさかの新発見 (和歌山県新宮市) | 穴と橋とあれやらこれやら

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初めまして。ヤフーブログ出身、隧道や橋といった土木構造物などを訪ねた記録を、時系列無視で記事にしています。古い情報にご注意を。その他、雑多なネタを展開中。

イントロがわりの【前回】から続く。この回で我がテンションを共有していただいてから、話を始めたいと思う。

 

 

 

 

いつだか忘れた2021年某日。次回の紀伊半島遠征(この時点ではスケジュール未定)に向けてGoogle Mapの航空写真モードで未知の吊り橋探しをしていたわたくし。

 

 

見つけたある一本に驚愕した。

ハアァァ!?ここ!?って。

 

だってここ、かつて結構念入りに走った道だし、しかもちょうどここは、車から降りて散策した場所なんですぞ。

 

 

 

 

 

さよう、実はこの場所こそ、

前回ご紹介したこのお方がくつろいでる、まさにその場所なんだな。


いや~、いくらこのお方に気を取られてたからって、川が近くに見えてるあそこで吊り橋を見逃すなんてことが有り得るか?

 

 

 

 

有り得るのかクイックよ?

 

…。

やらかしてたーー!!

 

残念ながら、2018年のあの冬の日に、見事に吊り橋を見落としていたことが確定してしまった。この見え方なら見落としは許されない、申し開きできないレベル。節穴とは悲しいものよのう…(苦笑)。

 

 

 

 

 

「OK。とりあえず『ある』のはわかった。」

 

「ならばシバキに行かねばならんな。まずは名前を聞こうじゃないか。」

 

 

 

 

 

そんな脳内独り芝居とともに、毎度お世話になります!の全国Q地図で当該地点を見て…

【「全国Q地図」様より】※画像生成がなぜかうまくいかないので、スクショにて。

 

少なくとも5秒ほどは固まったと思う。

 

 

「栗須吊橋」。うん、それはわかった。それはいいんだけれど、

「堤山TN」って、んじゃりゃーー!!

 

 

 

 

 

待~て待て。一回落ち着こう。

 

 

 

とりあえず、あの場所にそんな隧道はなかったし、ありそうでもなかった。でも、あったのか?つうかその前に、「堤山」なんて隧道の話、見たことも聞いたこともないんですけど!

 

もちろん和歌山の隧道すべてを知り尽くしてるわけではないけど、Q地図様に載るような「管理されてる隧道」で今なお見聞きしたこともない隧道が存在するなんて、と感じる程度には把握してるつもりだったので、もう驚き。

 

 

 

 

 

取り急ぎ、問題の「堤山TN」をクリックしてみたら…

【「全国Q地図」様より】※画像生成がなぜかうまくいかないので、スクショにて。

 

1950(昭和25)年完成、わずか延長13mの隧道。そして「市道畝畑1号線」という路線名。ははぁ、要は、県道にある隧道じゃないんだ。そりゃ目にしてないはずだわ。

 

 

じゃあ、どこなのよ?

 

 

 

 

すでにピンと来ていたが、それを裏付けるべく「栗須吊橋」と左上の「堤山1号橋」をクリックして確認してみた。すると、ビンゴ。いずれもその路線名は「市道畝畑1号線」となっていた。うむ、そうだろうそうだろう。

 

つまりは、栗須吊橋を渡って和田川対岸へと渡った先、堤山1号橋とやらへ行く途中に、堤山隧道はあるのだろう。猿でもわかるぞコンチクショー。たとえ、地理院地図にさえ隧道はおろか、破線道もろとも描かれていないとしてもだ。

 

 

 

 

 

 

たぎってきた。タギってきたぞよ~。

 

 

 

 

 

 

 

ここで、このまったく未知だった隧道のことを検索してみた。

 

まずは「堤山隧道」で検索してみたところ、一切ヒットせず。「堤山トンネル」に切り替えてみたが、これも結果は同じ。ならば、とこれに「新宮市」を加えてみたところ…見つけた。

 

引っかかったのは国土交通省近畿地方整備局によるPDFファイルで、和歌山県内の「長寿命化計画点検結果でⅣ判定(緊急措置段階)だった構造物」の対応状況をまとめたもの。

記事にしてるものやしてないもの、いろんな興味深いネタの動向が載っているが、ここでは割愛してまずは堤山目指してページを辿り…あった。

 

 

 

そこに書かれていたのは、シンプルかつより具体的な重要情報。

 

管理者:新宮市

施設名:堤山トンネル

路線名:市道畝畑1号線

建設年:1950年

損傷の具体的内容:天端のひび割れ

今後の予定:現在通行止め 廃止を予定

 

点検実施は平成28年度で、その結果を受けてのこの内容なので、これ、令和3年現在ではすでに「公式に」廃だってことよね?隧道も、そしておそらくは市道そのものも。つうわけで、考えた結果、記事タイトルはこうなった。

 

そしてちなみに、隧道の写真はなかった。むしろありがたい。これってつまり、業界的にはネット初ってやつじゃないのかえ?

 

 

 

 

 

 

まあ、写真はなくともわかる。

こんな吊橋を渡らないと行けない隧道が、車道用であるはずがない。

 

ここでようやく改めて「平成16年度道路施設現況調査」(通称トンネルリスト)で探してみたら、あら~、あったわ、当たり前やけど(笑)。

そこでは、幅員こそ1.9mとなっていたが、「壁面区分」は「なし 素掘」、「路面区分」は「未舗装」、そして「現況」は「自動車交通不能」と。マジやん…。

 

 

吊り橋を渡って行く、素掘りの人道隧道。完全未知、そして(たぶん今や)公式に廃。


 

 

 

 

 

 

滾ってキタ。滾ってキタぞよ~!

 

コレは、絶対見に行かなアカンやつだ。この時点で、絶対に今年中にはヤル!と心に決めた。

 

 

 

 

 

 

 

9月に敢行した初の長州遠征の際、もし奥様に二泊三日もの徘徊が許されなければ、迷いなくここに行くつもりだった。が、幸か不幸か(笑)奥様のお許しが出たので、「堤山アタック」は先延ばしに。

 

 

そして、11月13日~14日の南紀宿題回収ツアー、その最大の「宿題」とはむろんここのことだったので真っ先に向かったのだが、以前書いた通り邪魔が入って、まさかの二日目まわし。焦らしやがるな(笑)。

 

 

 

 

 

 

かくして、

 

 

2021年11月14日、7:10AM。

戻ってきた、この場所に。

 

 

 

 

【1】に続く。

【序】でエナジー使い杉…(笑)。