今宵から何回かに分けて、変則な連載をお送りいたします。…って、連載は懲りたばっかりやのに、ナニしてんのこの人(笑)。
まあ、思い立ったが吉日と申しますからね。
つうわけで(何が?)2010年8月14日、自身三度目の紀伊半島遠征(日帰り!)にて訪れた…いや、通りかかった
この隧道。
関西圏の同業者各位は見覚えが…えっ?ない?まぁ、似たようなの多いからね(笑)。
お名前は
「土場隧道」であります。これは西側坑口。
このあたりのR169のトンネル群と同じく、上流の池原ダム(昭和39年完成)、下流の七色ダム(昭和40年完成)建設に伴う路線付け替えの際に産まれたこの隧道、昭和33年製であります。
単なるコンクリトンネルも、こんだけの年季が入ってくると、なかなか嫌いじゃない感じに(笑)。
地図を見ていただければわかるが、R169で奈良県から三重県に入ってほどなく、屈曲しまくって下る北山川に沿っていたと思いきや、隧道を抜けるといつしか大又川を遡上している、というその立地に、個人的には独特の存在感を感じてきた(いる)隧道なのであります。
抜けて、東側坑口。
苔むしたポータルに覆いかぶさる植生が、こっちのが旺盛ですな。
…っと、ここまでが2010年夏の写真。
同じ場所でテイスト違いの
真っ暗ヴァージョン。
コレは2018年2月10日早朝、二ノ俣林鉄OFF前日。片や真夏の昼間、片や真冬の早朝と(笑)。朝イチにやってきたが…ちょっとばかし早すぎた。真っ暗やん(笑)。
なんでわざわざ来たかといえば、この土場隧道に新トンネルができるようだ、ということを知ったから。供用はまだもうちょい先のようだが、今のうちに改めて向き合っておこうかな、と。
結果、真っ暗なうちに着いちゃったわけだが、
うん、コレはコレで悪くない(笑)。
この時間だと、めったに車も通らない。邪魔が入ることもなく、こんな写真が撮れた。そういや最近やってなかったなあ、夜撮りトンネルシリーズ。まあ夜じゃなくて早朝やけど。
いやぁ、
落ちつくなぁ~(笑)。
この幅員、この断面。いかにも「ザ・昭和」な隧道ですなあ。延長は182mということだが、もっと長く見えるな。
最後に、引きで。
たまには、こういう雰囲気もよろしかろ(笑)。
数年内には旧隧道化するこの土場隧道。だが実は、「ある」のでありますよ、「アレ」が。
続いてはもちろん「アレ」を…
の前に、意表を突くヤツを。