【2】より続く。
タメずにご覧に入れましょう~。
そのお姿はきっとネット初…かもしれない堤山隧道。
アホみたいな感想だが、まず思ったのは「マジであったよ!」ってこと。自分の目で確かめられた嬉しさは格別で、気分は最高(笑)。
で、結果ほぼ予想通りの位置にあったわけだが、そのお姿の迫力は、少し想像を超えていた。巨大岩盤が、まさにのしかかっている様相。
土被り…つうか岩被りは、このくらい。
にも拘らずのこの圧迫感、なかなかのものだ。
左からざらっと崩れてきているが、隧道そのものに「点検結果Ⅳ」っぽい危うさは今のところ感じられない…っつうか、危ないと言うならすでに佇まいから危ないと感じる方もいるだろうし。
ちなみに、この上に「あるもの」を発見するのは、12分後のことだが、まあ期待しないように(笑)。
坑口手前にあるこれらは、
ケーブルを中に通して保護するチューブ管かな?つうか、なぜここに放置?いつから?
坑口前から振り返り。
この写真でいうと右側からやってきたのだが、どうも左方向にも踏み跡があるようで…。
こういう感じ。
うっすら~…と。
これを辿るとどこへ至るのか、確かめてはいないが、ほぼ歩かれていない廃道状態に見える。それで言うならこの「市道畝畑1号線」も、【序】で書いた通りおそらく探索時点では公式に廃道となっていたのではないだろうか。知らんけど。
あと、目前を鋼索が横切っていることには現場で気づいていたはずだが、これを調べるのを忘れてたなあ…と今更ながらに思い返したり。
さて、では…お邪魔致しましょうかね。
斜めにスッパリと切れ込んだ、異形の坑口。迫力満点だ。
うーーーん、
凄いなこの岩盤。
よくまあ掘ったなあここ。掘ったというか、この頭上の岩盤には手が付けられなかったんじゃないかな。そんな感じの残り方に思える。もうこのままにしとかないとしょうがないよな、的な。
照明オンだと、
この感じ。頭をぶつけそうな圧迫感だ。
そして洞内中央は、
一転して天井がホール状に高くなっているようだ。
振り返りの、
異様な鉄板の構図。
(この写真では)右側から崩れてきていることとあいまっての、このエグイまでの圧殺感よ…。
さて、洞内中央の高い天井部は、
こんな感じ。
近畿地方整備局のPDFファイルでは、損傷の具体的内容が「天端のひび割れ」となっていた。隧道で「天端」という文言が使われる例は寡聞にして知らないが(たぶん勉強不足なんだろう)、それはこの場合「天井部」のことだと解釈していた。
しかし、こうして見る天井部には、目視できるようなひび割れはないようで…これはいかに?
もしかして天端って、坑口のことか?だとすれば
これのことか?だとすれば、わからなくもないけど。
…まあ天井だとした場合、
足元はこんな感じで。
これ、天井から落ちたものだとは思うが、さりとてあの高い天井の説明がつくほどの崩落量ではない。つまり、確かに崩落した形跡があるが、やはりもともと天井は高い仕様なのではないかと。
そして気づけば、送水管らしきパイプも通ってるなあ。とは言え、あの里耀洞のような水路隧道でないことは間違いないだろうが。
今一度振り返って、
こちらからだと、高い天井と坑口の圧殺ぶりの対比がよくわかる。
そして向き直り。
このど真ん中の岩も、「これ以上どうしようもなかった」感が凄い。こんないかにも邪魔な障害物、除去できるもんならしてるだろうし。
さて…果たして奥地側の坑口はどんなご面相だろうか。そして畝畑1号線は、どんな景色を見せてくれるだろうか?
【4】に続く。