たんぽぽ舎です。【TMM:No5002】

2024年4月3日(水)地震と原発事故情報-より

 

避難ができないような原発は止めるしかない
  天を恐れよ!、命を愚弄するな!

「避難計画」には「避難生活」というものが入っていない
 能登の現地から:藤岡彰弘(志賀原発に反対する命のネットワーク
 3.11第68回日本原電本店抗議行動 報告 (その3-A)
 

└──── とめよう!東海第二原発首都圏連絡会

能登の現地から:藤岡彰弘(志賀原発に反対する命のネットワーク

◎ 志賀原発の再稼働にずっと反対してまいりました藤岡と言います。
 私は今年元旦の能登半島地震をもってこの『天を恐れよ』という旗
写真、これを日本原電に突きつけたくてやってまいりました。
 この『天を恐れよ』という言葉は、志賀町の西海漁協の組合長だっ
かわべしげるさんという方が、2002年に亡くなられましたけども、その
かわべしげるさんがずっとこの言葉を旗にして志賀原発の再稼働に反対
してきたそういう旗です。
 私は能登の地震が起きた時に、真っ先にこの旗のことを思い出しま
た。それで、自宅にあった写真を引き伸ばして今日持ってきたわけです。
 『天を恐れよ』というのは命の尊厳を踏みにじるな、愚弄するな、
ういうことです。

◎ 能登の地震でですね、逃げられない、避難計画なんてあったってど
うしようもない、ということがはっきりしました。
 今朝の新聞にも避難計画は崩壊した、そういう見出しが出ています
 にもかかわらずですね、日本原電は東海第二原発を動かそうとし、
賀原発を廃炉にしていない。どうなっているんだ!と私は思います
 それで、北陸電力の対応は本当にひどかった。もう、私たちからす
ば、大事故の一歩手前のところまで来ているのにそれをですね、小さく
見せようとしている。今もその画策をしている。許せないんですがその
ことを話すと長くなってしまいますので今日はですね、この日本原電に
も関わる避難計画、これに絞ってお話したいと思います。

◎ 避難計画というのは、みなさんもう、「あれは絵に描いた餅だよ」
と言われている。その通りなんですけども、それでは済まない、えげつ
ないことがいっぱいある、ということをお話したい。
 1つ目は、避難というのは平等ではない、つまり、“逃げられない
という状況がそれぞれに違うんです。
 で私は志賀原発が稼働した時に、その時に避難訓練というのがあって、
私は地元の方に行ってみて回った。

◎ そうすると訓練に参加しているはずの家からTVの音がする。
 あれって思ってその家の中に入っていくとおばあちゃんが一人でこ
つに入っている。それで、「おばあちゃん、逃げなくていいの?」って
聞いたら、「何いっとんねん、私みたいのがおったら足手まといになる
ねん!」って逆に叱られちゃいました。
 こんな避難訓練いいのかな?こんな避難訓練やってって何になるの
な?って思いました。
 あの時のおばあちゃんが今回の地震で無事であったことを祈ってま
けども、もし本当に地震があって原発事故に遭ったら誰が逃げられるん
だろう、誰が逃げ遅れるんだろう、そのことを訴えたい。

◎ 2つ目です。
 避難計画というものには避難生活というものが入っていないんですね。
 どういうことかというとあの3.11福島第一原発事故の時にたく
さんの人が避難されてまだ避難されている。
 その人たちの生活というものはどうなっているのか。
 避難計画の中にはね、「福島と同様の原発事故がありました、逃げ
しょう、治まりました、戻りましょう。」って、そんなバカな避難計画
があるか!
 13年間において逃げ続けている、避難している、そのことはどうなる
のか、何も触れていない。
 私はこれは福島の避難した人たちを侮辱というか愚弄というか、そ
だと私は思うんですね。福島の人たちを見ていない。見ようとしない。
 日本原電もそうですよ!避難計画というものをよくもそうしゃあしゃあ
とたてられるな、そう思います。  (その3-B)に続く

            (「とめよう!東海第二原発首都圏連絡会」MLより抜粋)