ただちにリニア中央新幹線計画を廃止せよ!
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六価クロム (ろっかクロム、 英: hexavalent chromium)は、 クロム の 化合物 のうち、 酸化数 が +6 の Cr (VI) を含むものの総称である。 クロムの化合物を 価数 で分類したとき、Cr (III) 化合物と Cr (VI) 化合物がそれぞれ一般に「三価クロム」「六価クロム」と呼ばれる。
工事現場で気をつけるべき物質として代表的なものにアスベストがありますが、ほかもに、六価クロムという有害物質があります。
アスベストと並ぶ2大発がん性物質の六価クロムは、現在環境基準法や土壌汚染対策法などで含有量などが厳しく規制がかけられています。
6価のクロム(六価クロム)は強い酸化剤で金属メッキ、皮なめし、顔料などに広く用いられてきました。
しかし1973年、東京都江東区の土地に埋められていたクロム鉱滓から、六価クロムを含む黄色い有毒水が浸出して大きな社会問題になりました。
現在では、国際がん研究機関でも指定されている発がん性物質です。
日本ではかつて、地盤強化剤という名目で地盤の弱い埋立地にクロムスラグを使用することが奨励されていた時代があるため、汚染されている土地が今に至るまで残っており、現在進行形の公害問題でもあります。
六価クロムの起こす中毒症状として、以下のものがあります。
- 右の鼻の穴と左の鼻の穴の間にある壁に穴が開く鼻中隔穿孔
- 肺がん
- 気道障害
- かゆみを伴う赤いぶつぶつが全身に発生する感作性皮膚炎
2000年にジュリア・ロバーツの主演で公開された映画「エリン・ブロコビッチ」という映画は、六価クロムをめぐる実際にあった事件を元に映画化されたものです。
この六価クロムの恐ろしいところは、同じクロム化合物である3価クロムには有害性はなく、むしろ人体に欠かせない物質でもあることです。
現在に至るまで、六価クロムの活性原因がはっきりとはわかっていないこともあり、非常に危険な物質とされています。
有害物質である六価クロムの主な規制として、水質汚濁防止法においては「0.5mg/L以下」、RoHS指令(有害物質使用制限令)においては「一切含まないこと」など、厳しく規制されています。
セメントを固める凝固剤やセメントに混ぜる土などからも有害物質が出る可能性があるとして、地盤改良工事の際には六価クロム溶出試験をするように言われています。
しかし、六価クロムに汚染された土壌が検出されて行政の対策要請があるにも関わらず、費用がかかるなどの理由から放置している例があるなど、今なお社会的な問題を抱えています。
知らなかったじゃ済まない!有害物質・六価クロムの危険性 - BUILD
■テレ朝NEWS
リニア工事現場から六価クロム含む水流出 山梨県が河川調査、環境基準値下回る
リニア工事の現場で有害物質を含んだ水が流出しました。
JR東海などによると、山梨県早川町のリニア中央新幹線のトンネル工事現場で、掘削した土に触れた雨水をためておく水槽から水があふれました。
流出した水には、排水基準値を越える有害物質の「六価クロム」が含まれていたことから、県は、現場付近を流れる川の水質調査を実施しました。
検出された値は1リットルあたり0.005ミリグラム以下で、環境基準値を下回っていたということです。
流出した水はおよそ7000リットルと推定されています。
(「グッド!モーニング」2025年7月20日放送分より)