目の前の現実は自分の行動の結果と考えることができますが、
つまり現実が不満ということは、行動が自分の願いと異なっている可能性があるということになります。
すごく簡単な例で言えば、
・部屋が汚いのが不満なら、掃除をしてない。
・お金がないのが不満なら、稼いでない。
・彼氏に愛されていないのが不満なら、愛される様な行動を取っていない。
・暇が不満なら、やりたいことを実行していない。
などです。
なぜこの様なことが起こるのでしょうか。
今日は、感情の「支援・達成」スキルと絡めてこのことについて書いていきたいと思います。
「支援・達成」スキルが高いということは、
感情が望んでいる願望に対して、自分の思考や行動がそれを達成できるように支援し実行できる能力が高いということになります。
先ほどの例で言えば、
・部屋が汚いのが嫌なので、掃除をする。
・お金がないのが嫌なので、稼ぐ。
・彼氏に愛されていないと感じるので、愛されるために行動する。
・暇なので、やりたいことを実行する。
などです。
「でもそうしているつもりだけどうまくいかない、、」
みたいなこともあると思います。
そういう場合は、そもそも感情が望んでいる願望を、自分が理解できていない可能性が高いです。
例えば、
「彼氏に愛されていないと感じるので、愛されるために行動する。」というとき、
感情が望んでいる願望はなんでしょうか?
このとき、
彼氏に愛されていないことが不安なのだとします。
つまり、感情が望んでいる願望とは、不安の解消です。
だとすると、この感情の願望に対する「支援・達成」のための行動は、
「愛されるために行動する」ではないかもしれないのです。
不安の解消は、割と深いテーマです。
ちょっとした不安もあれば、
心の根っこにある大きな不安が、目の前の出来事に対しても大きく反映されている場合もあるからです。
それが「彼氏に愛されるために私が(よかれとおもって)する行動」で達成される様には思えません。
大体の場合は、その行動によって不安が解消されないことが、のちのちさらに不満を大きくし、
彼氏との関係を悪化させることになる場合が多いと思います。
同じ行動でも、感情が求めている願望が異なる場合もあります。
「彼氏に愛されていないと感じるので、愛されるために行動する。」というとき、
「別に彼氏に愛されているかどうかは不安ではない。なぜならもし本当に愛されないなら彼氏は私には相応しくないのでパートナーを変えるだけだから。」と思っている人もいます。
ではここでの感情の願望は何かというと、
「今の彼氏を私は好きだから、彼氏にもっと愛されていると感じられると私は嬉しい」という、喜びの拡大かもしれません。
だとすると、「(私が)愛される(と感じられる)ために行動する。」というのは理にかなっていると思います。
喜びの追求のための、
・自分を磨く
・パートナーと話し合う
・お互いの価値観を伝え合う
・コミュニケーションをとる
・おたがいの心地よい距離感をみつける
など、アイデアはたくさん湧いてきます。
この様に、同じ行動でも感情が望んでいる願望が異なるだけで、
結果は違ってきます。
「感情が望んでいる願望と、行動があっているか?」どうかで結果が変わるのです。
ただ、「行動があっているか?」というのは、
実際にはやってみてわかることなのですが、このときに、自分の感情が望んでいる願望を自分が理解していないことには、
検証のしようもありません。
だからうまくいかない時、
・漠然とうまくいかずどうしていいかわからない
・イライラする
・相手が悪い
・自分がダメな人間なんだ
など思わぬ方向にいってしまうのだと思います。
自分の感情が望んでいる願望を理解するのは、
そもそも自分の感情を理解している必要があります。
ここでもやはり、感情の認識スキルが重要になってくるんですね。
そこがあいまいだったり注目できていないだけで、入り口から全てがずれて行きます。
もちろん全ての行動をその都度、
・自分の願いは?
・その元となる感情は?
などと考えながら行動する人はいないと思いますが、
毎日のノートで後からでも振り返ることで、
自分の行動パターンも、感情の願望も見えてくるのではないかと思います。
また、不安の解消という願望については、
ぼく自身にとっても大きな願望でありテーマなので、
これまでもたくさん記事を書いてきているので読んでみてください。
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