もえもえ育児ほぼ終了日記と障害児家族の防災ブログ -21ページ目

私の防災・その472 災害時のトイレのゴミ


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先天性の遺伝子疾患と重度知的障害ありの娘(22歳)

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元々は娘の子育て中の記録として始めたブログですが、現在は主に障害児(者)家族の防災ブログとなってます


先日の防災講習会で出た障害のある無しに関わらずとても大切な話題が災害時のゴミの分別と保管について。


大きな災害が起きるとゴミの収集も儘ならなくなります。


当然、ゴミは自宅で管理するしかなくなります。


更に断水や下水管の破損等でトイレを流せなくなると、使用済みの非常用トイレのゴミが大量に出ます。

ゴミの回収がすぐに再開されれば良いのですが、そうはいかないと覚悟を決めておく必要があります。

非常用トイレのゴミはかさばりますし、何よりも適切に処理しないと悪臭問題が発生します。

我が家は防臭効果の高い非常用トイレセットを備えています下矢印

更にまとめて入れておけるように大きめサイズの防臭袋も準備してあります下矢印

後で触れますが生ゴミ問題もありますので分別しやすいように色違いで、更にサイズ違いの物も取り揃えています。

保管するのは密閉出来る蓋付き大型プラスチックケースの予定。

室内保管できるかわからないので外に置いても出来るだけにおいを出さない&カラス等に攻撃されて破れる危険を避けておきたいですからね。

さて、先日の防災講習会で出た大事な話題と言うのは、
この使用済みの非常用トイレのゴミは一般のゴミとは別に回収する
と言うことです。

つまり
非常用トイレのゴミは一般ゴミと一緒にゴミ袋に放り込んではダメ❌
と言うことです。

上で生ゴミと分別しやすいように色違いの防臭袋を準備しているのはその為です。

この話、私は知っていたのですが、参加した方の殆どが知らなくて、これは災害時に大変なことになるのではと思いました。

ゴミの回収車は皆さんご存じの通り、回転する板でゴミを押し潰しながら中に取り込みますよね?

使用済みの非常用トイレのゴミがその中に入っていたら、特にお腹を下した方のゴミが混じっていたりしたら、どの様な惨劇が起きるか、ちょっと考えればわかりますよね。

断水して掃除も洗濯も手洗いも儘ならない時に糞尿が撒き散らされる事態は絶対に避けなければなりません。

こう言う事をイメージする、想像して備えるのが講師の方の仰る「防災想像力」だと思います。

  • トイレが使えない事態に備えて→非常用トイレセットを準備する
  • ゴミ収集が停止した時に備えて→匂わず衛生的に保管する方法を確保
  • ゴミ収集の再開に備えて→適切にゴミ出し出来る分別管理を

災害時にも衛生的で健康的な生活を守るためにも
非常用トイレセットを備えて終わりではなく、ゴミとして出す迄が防災と考えて備えを
してくださいね。


非常時の備えしてくださいね!

特に災害弱者と呼ばれる方ほど備えは必要です。


私と家族の被災体験(阪神・淡路大震災・東日本大震災・台風15号)


東日本大震災から10年のまとめはこちら➡

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私の防災・その471 災害時にも薬は切らせない


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前回の防災講習会&意見交換会で出た話題が他にもありましたので書き残しておこうと思います。


それは処方されている薬のこと。


もえもえもそうですが、心身の体調維持には適切な投薬が欠かせません。


災害時には心身の負担が増えるであろうことを考えると尚更に処方薬を切らすことは避けねばなりません。


意見交換会では災害時にマイナンバーカード(マイナ保険証)さえあれば医療情報を把握できて薬の処方が受けられるのかと言う質問が出ました。


それに対する回答はその方向で動き始めてはいるけれども、現状ではまだシステム構築がされていないので、

処方薬の予備に加えてお薬手帳や処方箋のコピーを非常持ち出し品に入れておいて欲しい

と言うものでした。


日頃持ち歩くスマホにお薬手帳アプリを入れておくのも外出時の対策(0次の防災)としてはとても良いのですが、充電切れの可能性も有るので、

どんな状況でも対応できる紙で準備するのが今のところは一番

と言うことのようです。


処方薬は次の通院日までの日数分だけしか出して貰えない物も有るようですが、可能な限り非常用として数日分は確保していただきたいと思います。


今回の防災講習会とは別の機会に聞いた体験談なのですが、もえもえと同じ支援学校に通っていた子は薬をほぼ飲みきった日が都内の大学病院の予約日だったそうです。


そしてその日、大学病院に着いた直後に東日本大震災が起きました。


幸い混乱はしたものの予約通りに診察は行われ、通常なら院外処方で出して貰う薬を院内処方に変更して当日受け取り、帰宅は難しいと判断して院内の売店で飲食物を購入し、そのまま病院内で一夜を過ごして翌日帰宅したそうです。


地震発生時に既に大学病院に到着していたことと、診察が止まらなかったこと、大学病院だからこそ院内処方ですぐに薬を入手できたから良かったものの、そうでなければ欠かすことの出来ない薬を切らしてしまっていたでしょう。


それ以降、必ず処方薬を余分に確保し、外出時にも最低でも1日分の薬を余分に持ち歩く様になったそうです。

私も自分の分は普段持ち歩くバッグに、もえもえの分はもえもえと一緒に外出する時に持ち歩くリュックに必ず2日分入れてあります。

外出時には当日服用する分の薬も追加して出かけるので、予定した帰宅時間を過ぎても丸2日は何とかなる計算です。

非常持ち出し用のリュックにも3日分

更に処方薬は持ち出しやすい場所に一纏めにしてケースに入れているので、避難する時には可能な限り全て持ち出すつもりでいます。

もえもえの通う生活介護事業所にも3日分を災害時の備えとして預けてあります。

災害はいつどこで起きるかわかりません。

「今」「ここで」災害が起きたら自分は大丈夫かを考える「防災想像力」で備えを固めてくださいね。


非常時の備えしてくださいね!

特に災害弱者と呼ばれる方ほど備えは必要です。


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私の防災・その470 「防災想像力」障害者、医療的ケア児の課題


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久々に障害児者目線の防災関係記事です。


先日、もえもえと一緒に参加している障害者のコミュニケーションサークルで居住自治体の防災担当部署の方をお呼びしての小規模な防災講習会を開催しました。


障害者のコミュニケーションサークルと言うことで、基本的な防災に関する講話にプラスして講師を勤めてくださった防災担当部署の方と障害者の防災に関する意見交換会も行われました。


小規模なサークルなのですが、もえもえの様な知的障害者、車椅子ユーザー、視覚障害者、聴覚障害者と様々なタイプの障害者がいます。


小規模だからこその強みでそれぞれの立場から忌憚無くどの様な点に不安を抱いているのか、避難所で必要とする支援や情報等について話すことが出来たと思います。


前半の防災講話の中でキーワードとされていたのが

「防災想像力」

です。


防災は

  • 災害について知る
  • 具体的に必要なものや行動について想像する
  • 災害発生時に適切に行動する

と言う3段階に区分され、実は2段階目の「想像する」が重要なのだと言うことです。


「今」「ここで」大きな災害が発生したらを常に頭の中に置いておくこと

そして「その時どう動くか」「その時必要なものは何か」を出来るだけ具体的に想像すること


「防災は準備が8割」とも言われる程、事前に備えをしているかいないかで大きな差が出ます。


自助にしろ、共助にしろ、公助にしろ、それぞれの立場で災害時の困り事を具体的に想像することが最初の一歩になり、次に何をすれば良いのかの指針となります。


そして、この「防災想像力」はどうしても自分自身を基準にしてしまうため、健常者が主となっている公助の立場で

具体的な想像をしにくいのがいわゆる災害弱者(災害時要配慮者、避難行動要支援者)の防災です。


災害弱者と一言でまとめてしまうとより見えにくくなりますが、障害児者、医療的ケア児者、高齢者、乳幼児や妊産婦、難病患者と多岐にわたり、更にそれぞれの課題は個々の状態によって異なる為に何処に焦点を当てれば良いのかもわかりにくいのが現状だと思います。


大きな災害が起きる度に少しずつ課題が見えるようになってきて

福祉避難所の指定や

避難行動要支援者名簿

それに基づいた個別避難計画作成など

仕組み作りは進んできています。


ですが、実際に現場を任される自治体の担当者がそれらの仕組みを正しく運用し災害時に有効に活用できるまでになっているかと言うとまだまだ「絵に描いた餅」でしかないのが現状だと感じています。


例えば今回の防災講話でトイレの備えを強く薦められましたが、それを受けて意見交換会で出た全ての避難所にバリアフリートイレはあるのかと言う質問に対する回答はバリアフリートイレの設置は進んでいるが、残念ながらまだ全ての施設には設置できていないと言うものでした。


ではバリアフリートイレの設置されている避難所の情報は公開されているのかと尋ねるとそれは現時点ではされていないので今後公開する方向で考えたいとのことでした。


また、避難所のトイレが足りない場合に備えて備蓄されている段ボールトイレの実物を持参してくれたので皆で試しに座ってみたところ、足が不自由な男性はひっくり返りそうになり、少なくとも座ったり立ったりする時の支えになる手すりや台が無いと危ないと言うこともわかって貰えました。


避難行動要支援者名簿について話題に出た時には、その場にいた参加者の三分の一しか登録をしていない程に周知が足りていないこと、また、一度登録した後は特にリアクションもなく定期的な更新がされていないこと、個別避難計画作成に繋がっていないこと等が問題点として上がりました。


防災担当者さんは最初「是非名簿に登録なさってください」とにこにこと言っていたのですが、この様な「不十分な名簿を作っただけで満足している」と言う現状を知ったことで顔付きがかわり、持ち帰ってしっかりと検討しますと言ってくれました。


また、これ迄台風や大雨の時の避難情報特に「高齢者等避難情報」を出すタイミングが遅すぎて避難情報が出た時点では外に出ることも躊躇う状況だったり、夜遅くに出されたりして避難したくても避難できない状況が続いていることも指摘しました。


「空振りを恐れずに早めの避難を」と呼び掛ける割には避難できる状況を整えるのが遅すぎるのです。


避難所を開設しても実際に避難してくる人が少ないと言われるのはこう言った避難所の情報が足りていなかったり、情報が遅すぎる為に避難したくても避難を選択できない人が多いのではないかと話しました。


講師を勤めてくださった防災担当者さんはこれらの意見に真剣に耳を傾けてくださり、当事者の生の声を聴くチャンスはなかなか無いのでとても参考になると言ってくださったので今後に期待したいところです。


ここまで自治体の防災担当部署の悪口のようになってしまっていますが、私達の居住自治体はかなり防災に力を入れている方だと思います。


女性目線の防災に早くから取り組み、テント式の簡易トイレは夜間に明かりを持って入った時にシルエットが映し出されてしまうものがあること等実験して改良したり、避難所に備蓄されている非常食を栄養バランスにも配慮し誰でも簡単に美味しく食べられるようなレシピを作成して一緒に収納しておく等様々な形で頑張っています。


ただ、やはり「正しく知らなければ考えることも動くことも出来ない」わけで、今回の防災講習会は参加者にとっても自治体の防災担当部署にとっても、障害者の防災について自分事として見直す有意義なものとなったのではないかと思います。


講習会でもう一つの大事なポイントとして上げられていたのが情報入手方法の確保についてです。


視覚や聴覚に障害があると情報を手に入れる方法が限られてしまいます。


そこで、千葉県がこ4月15日から始めた「耳で聴くハザードマップ」があると教えて貰いました。


https://www.pref.chiba.lg.jp/bousaik/jibun/sonae/mimihazardmap.html


スマホの位置情報を利用して現在地の震災想定や最寄りの避難場所を音声で教えてくれるアプリです。

住所を入力しての検索も可能とのことなので、外出予定の場所をあらかじめ調べておくと言った事も出来るそうです。

これを利用して事前に自宅や良く訪れる場所の危険性や避難場所、避難経路を確認しておくことが薦められています。

このアプリは千葉県内限定の様ですが、他の都道府県でも同様の取り組みは有るかもしれません。


どうぞお住まいの地域の障害者向け防災情報をしらべてみてくださいね。


今回の防災講習会で感じたのは自治体の防災担当者さんは頑張っていること、ただし、災害弱者の現実を知らないことで何をすべきか見えていないと言うことでした。


以前防災について個別に問い合わせた時にも感じたのですが、こちらから具体的な困り事を出せばそれにどの様に対応すべきかと言うことはちゃんと誠実に考えてくれます。


災害弱者だからこそ誰かが助けてくれるのを期待する受け身の防災ではなく、助けて貰うために積極的に動く攻めの防災が必要なのです。


困り事を一番良く把握しているのは自分自身。


まずは災害時の困り事を具体的に想像する「防災想像力」を鍛えてみませんか。


障害者や医療的ケア児の防災に関する気になるニュース記事をまとめてリンク貼っておきます。


ご自身やご家族、親しい方に障害児者や医療的ケア児者がいらっしゃるのであれば、是非

自分事として情報を取りに行き

災害時を想像し

命と生活を守るための行動をしてくださいね❗


障害者当事者団体が作成した避難生活の課題と解決策の報告書とパンフレット下矢印
https://news.yahoo.co.jp/articles/707b382033a0eccaf838f585ccc124076bb960b6


通いなれた養護学校(支援学校)を福祉避難所に下矢印
https://www3.nhk.or.jp/lnews/yamagata/20250421/6020023754.html


災害時に医療的ケア児を支える医師下矢印
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/tuf/1846902?display=1


医療的ケア児の個別避難計画作成と避難訓練下矢印
https://www.nhk.or.jp/aomori/lreport/article/002/98/


保育現場の医療的ケア児の災害時対応下矢印
https://373news.com/news/local/detail/201387/







非常時の備えしてくださいね!

特に災害弱者と呼ばれる方ほど備えは必要です。


私と家族の被災体験(阪神・淡路大震災・東日本大震災・台風15号)


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