キース・ジャレットというジャズピアニストを知った日の話。
ひょんな事からIT系のOLになり、往復3時間以上かかる会社に毎日通うようになり、周囲の人は誰もが、わたしがピアノをやめたんだと思ったそうです。
楽しかったシステム開発の部署がなくなったタイミングで会社をやめるまで、3年間勤めました。
この3年間がなかったら、今の私はなかったし、ピアノも続けていられなかった。
得るものの多い時間でした。
そのひとつが、キース・ジャレット。
いつも隣の席で仕事をしていたオシャレで無口な男性のデザイナーが、ある日、黙ってそーっとCDをこちらのデスクに滑らせて来たのです。
キースジャレットの『The Koln Concert』でした。
こんな世界があったのか!
完全即興演奏だけで一つのコンサートを成立させてしまうピアニストがいる。
極限状態を2時間も持続させて、神との儀式をしてるみたいな鬼気迫る演奏でした。
3才から音楽教室で教育されていたわたしが、一番やってはいけないことは、ピアノでいたずら弾きをして遊ぶこと。
譜面に書いてないことを弾いてはいけない。
この価値観は、キースを聴いたとき、一瞬にして崩壊しました。
なんだー!
何やってもいいんじゃん!
タブーがタブーじゃなくなった日。
その後ずっとたってから、自己流の即興をこっそり始めたいきさつは、以下のブログにあります。
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古武術の甲野善紀先生が大好きで、たまにセミナーをのぞいたりするのですが、
『ここぞという時には「我ならざる我」が出て来てことを成す』
というのが基本。
本当に!そうだと思う。
コントロール可能な、よく知ってる自分なんて、もうとっくに興味はないんです。
わたしの生活の中で一番「我ならざる我」が出てくるのが、即興してる時。
だから毎日、わたしの知らないわたしに会いに行く。
『The Koln Concert』
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